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ボクはTSお嬢様?  作者: 胡桃
1章 始まり
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ユキさんとアヤさん②

「ヒカルお嬢様、おはようございます」

「ユキさん、おはようございます」

「本日より点滴のみから流動食との併用になります

また、リハビリが歩行訓練となります」


今日もユキさんの声で一日が始まる

医療に関する事以外のお世話は全てユキさんの担当だ

「あの~、ユキさんってもしかしてお休み無いの?」

「お嬢様の退院に合わせて夏休みをいただく予定になっております、それにお嬢様のリハビリと院内学校の時間は自由時間ですので、かなり楽をさせていただいてます」

「へ~そうなんだ、だったらリハビリ頑張って早く退院しないとね」

「お嬢様・・・素でそれなんですね、なんというか・・・」

「どうしたの?」

「いえ、なんでもありません、今日も1日頑張ってくださいね」

「うん」


さぁリハビリ頑張るぞー!


看護婦さんとリハビリルームへ向う

車椅子を押してくれる看護婦さんの斜め後ろをアヤさんが付いてくる

最初は山田さんって呼んでたら

「ユキさんだけズルいです、私もアヤって呼んでください」

だって、うん確かに不公平は良くないよね

アヤさんは警察の人だって

いわゆるSPってヤツ

SPの人は男の人ばかりかと思ってたけど、女の人もいるんだって

女子トイレの中も警備しないといけないから・・・そりゃそーだ

異性にトイレを見られるのは男でも恥ずかしいよね?

男子トイレのお掃除におばちゃんが入ってくるのは禁止にすべきだと思う

・・・あ、もう男の子じゃなくなったんだ


そうそう、ボクは意識が戻ってからまだ1度もおトイレに行ってない

おしっこはカテーテルで袋に垂れ流しだし、点滴だけで食べてなかったからウンコも出なかった

今朝から流動食も始まったから、午後にはカテーテルを抜いて普通にトイレに行くようにするんだって


アヤさんはおトイレにまで付いてくるんだろうか?

恥ずかしいよ~、アヤさんの視線ってちょっと苦手なんだよなぁ

初対面の日のあのセリフも気になる、なんだかアブナイ趣味の人のような・・・

うんおトイレはユキさんに相談しよう、どうせ車椅子から便器へ移動してもらわないといけないし




『体重は腕で支えたままで、足を歩くように動かす、そうそう上手だ』

体操の競技でやる平行棒、アレの高さを低くしたような棒に摑まって歩く練習をしている

リハビリのジョージ先生はマッチョ系の先生

コレ、病み上がりのボクにはかなりキツイ

ヤバッ腕の力ももう持たない、落ちそう

アレ?後ろから支えてくれた?あぁこの手はアヤさん

「大丈夫?」

『おい!勝手に何するんだ!!手伝ったらリハビリにならないだろう』

「え?」

あぁそうかアヤさん英語が・・・でも怒られてるニュアンスは分かるみたい・・・空気を読んだんだね

「アヤさん先生が手伝ったらリハビリにならないからダメだって」

「あ、すいません、『ごめんなさい』危ないって思ったらつい体が動いていました、部屋の外で警護します」

あ、落ち込んだな、後でフォローしておくか・・・あぁメンドクセ


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