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ボクはTSお嬢様?  作者: 胡桃
1章 始まり
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ユキさんとアヤさん①

おじいちゃんが右手をスッと上げるとボディガードらしき人達が部屋から出て行った

女の人も出ていったなぁ看護婦さんも・・・人払いってヤツ?

部屋に残ってるのはおじいちゃんとボクと・・・ドアの近くにキャロル先生、見張りかな?

内緒のお話をする為?だったらボクが女の子になっちゃった事を言ってもいいって事か・・・


「あの、おじいちゃん、跡を継ぐと言っても、ボクの体はもう・・・女の子になっちゃて・

 それにママは勘当されたんでしょ?」

「薫子は強情な子だった、いきなり妊娠したから結婚すると言い出してな・・・

 勢いでケンカして出て行きおった

 お前が産まれた時に、許してやるから戻るように連絡を取ったんだが・・話も聞いてもらえなかった

 死んだのを聞いたのはこの病院からの連絡だったんだよ、未成年の入院患者の保護者を探してな

 私の血を分けた家族はもうお前だけなんだ

 それに体の方は何も問題は無いだろう?、先生の話によると、子供を産める体だそうだ

 男系の断絶については私に娘しか産まれなかった時点ですでにな・・

 それに皇籍離脱の時点で東伏見宮家は女性しか残って居なかったという前例がある

 すでに12家の内、東伏見家・賀陽家・山階家・閑院家が断絶、梨本家が男系の断絶という状態に陛下もお心を痛めておられてな

 鷹峯家の相続に関しては将来の皇室典範の改正や内親王殿下による女性宮家の設立へのモデルケースとして、すでに内諾を得ている」

「つまり、え~とボクには選択権が無いって事なの?」

「選択もなにも、未成年者が何を言ってるんだ、成人後なら自由意志を尊重してやるが・・・

 それまでは、しっかり勉強をするんだな、皇統のバックアップとしての旧宮家の重要性も理解できるだろう」

「う、うん、わかったよ・・・というかわかるように努力するね

 あ、勉強で思い出したけど、ボク、病気で眠り続けてたから小学校の勉強も終わってないんだ、大丈夫かなぁ?」

「そうか、そうだったな、とりあえず退院まではここで勉強するとして、問題は退院後だな

 おじいちゃんに任せておけ、血縁・コネ・権力・財力すべてお前のためにつぎ込むからな」

「え~~なんだか大層な事になりそうな予感がする~w」

「ハハハハハハ、子供は余計な気を使わんでよろしい」

そう言ってボクの頭を優しくなでてくる


優しいおじいちゃんで良かった~

優しい人かどうかって目を見たら分かるよね

【目は口ほどに物を言う】ってね


「あぁそうだ、本当なら退院まで傍に付いていてやりたいんだが、立場的にもそうはいかんのだ

 そこで、お前の身の回りの世話をするメイドと護衛を一人づつ置いて行くから好きなように使いなさい

 お前が元男だと言う事は隠さなければならんからな、メイドの方には話してあるが

 護衛の方は最初から女の子だと思っているから気をつけるんだぞ」

「え、内緒にするんですか?っていうかメイドさんなんて始めてで、その・・・」

「旧宮家としての外聞ってモノも気にしなくてはならんのだ

 メイドについては日本に帰った時の練習だと思えばいい

 それでは2人を紹介しよう」


パン・パン


うわーっドラマの中の世界みたい・・・こんな恥ずかしい事をボクもするのかぁ


「「失礼いたします」」

きれいに声を揃えてさっきの女の人が二人入ってきた

「お嬢様の身の回りのお世話をさせていただきます春日かすが 雪と申します

 ユキとお呼び下さい、よろしくお願いいたします」

30台後半?ぐらいのおっとりした人だ

「山田 亜矢巡査部長です、路傍の石とでも思っていただいいて結構です」

と20台後半?ぐらいの女の人が敬礼をしてくる

「ボクのほうこそよろしくお願いします」


「お人形さんよような美少女がボクっ娘?なんという破壊力・・・萌えるぅ~コ、これは私が命を掛けて守らねばならないのだ~!!」


・・・あの~山田さん?心の声が漏れてますよ~

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