始まりの日①
この小説(妄想)は実在の人物・団体等とは一切関係ありません
創作の中に紛れ込んだ実体験・小ネタ・ローカルネタをお楽しみ下さい
何処から話せばいいんだろう?やっぱりあの日かな
あの始まりの日
ボクを体育館裏に呼び出した彼女は、リボンの付いた小さな箱を押しつけてイキナリ本題に入った
「ほ・ほ・本命チョコです、私と付き合って下しゃい」
どうやら噛んだみたいだけど、突っ込むふいんき(何故か変換できないw)じゃないのでスルーする事にしよう
うん、ボクは空気の読める子だもん
とりあえず自己紹介をしておくね
ボクの名前は梶 光
日本初の長編恋愛小説、源氏物語の主人公から付けてくれたんだ
小学5年生11歳の男の子
特技はママに教えてもらった英会話
パパはボクが2歳の時に死んじゃった、消防士だったけど殉職したんだって
ママはボクを育てるために考古学研究所で研究員をしているんだ
ママのお仕事の都合で1年生の時に奈良に引越してきたんだ
話を戻すね、今日は2月14日お菓子会社の陰謀の日
目の前のクラスメイト、神尾 麻紀ちゃんから告白されてる訳で・・・
「学校で一番の美少女の麻紀ちゃんが、どうしてボクなんかに?ボクなんて女の子みたいな顔だし運動も苦手だし」
「え~梶君の方が美少女じゃないのw」
「ボクは男の子です!!」
「まぁ、それは置いといて、私メンクイなのよね、それでどうなの?私の事キライ?」
「イヤ、嫌いじゃないと言うか、どちらかと言うと好きと言うか気になると言うか・・・」
「少なくともキライじゃないんでしょ?だったら付き合ってもいいでしょ?ソーシマショー、ケッテー」
「ちょっw強引だし~、それになぜ最後棒読み」
「拒否無しイコールOKだね、じゃあ早速週末デートしましょ、日曜日空いてる?私土曜日は新体操の練習があるから日曜日しか無理なの」
「ハイハイ日曜日ね、でもうちは母子家庭でお小遣い貰ってないから、あんまりお金のかかるのはムリだよ?」
「う~ん、だったら10時に行基前で待ち合わせて、奈良公園に行って観光客が鹿せんべいの罠にハマるのをニヤニヤ眺めてから奈良町散策コースでどう?」
「うん、それなら大丈夫だよ、神尾さんヨロシクね」
「ダーメ!今日から彼氏なんだから名前で呼んで!、私もヒカルンって呼ぶから」
「ちょっ!ソレなんて羞恥プレイ!!いくらなんでも恥ずかしいよ、かんべんしてよ~」
「え~、じゃあヒカルとマキでね~オ・ネ・ガ・イ」
チュッ!
え!?キスって、小学生には早いって、そんな、イキナリ、心の準備がまだ・・・
ドクン、ドクン、ドクン、ドク、ドクドク、ドクドクドク・・ズキン!イテテテ、ナニコレ?
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作中用語解説
ふいんき (なぜかh(ry)正しくは雰囲気2chネタですがヒカルは素で間違ってますw
行基前 渋谷のハチ公、上野の西郷さん、名古屋のナナちゃんと同等のモノ
セリフは読みやすさを優先しあえて方言は使いません(ネタの場合のみ使用します)