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鬼姫伝説  作者: 澤田 紅
1/6

其の一

剣道をされている方々、お許し下さい。

創作です、勢いだけで書きました、ゴメンナサイ。


しん・・・と、静まり返った空間には張り詰めた緊張の糸が、まるで手で触れるほどの存在感があった。

無人ではない。

それどころかその広大な空間にはびっしりと人が居座っている。

そのどの顔も若い。  いや、若いどころか幼さの残る顔、顔、顔・・・

だが、十二歳から十五歳という騒がしい盛りの子供達であるにも拘わらず、声ひとつあげずに一点を見つめていた。

視線の先には二つの姿があった。

黒い面、黒い胴、濃紺の袴に構えるは竹刀。

激しい打ち合いの最中に出来た一瞬の静寂・・・

時間が止まったかのようにピクリとも動かぬ竹刀の先から、これだけの人間を黙らせる研ぎ澄まされた意志が張られていた。

大柄な上手側、そして対照的に小柄な下手側。

体格差のあまりに大きな二人であったが、そこから発される気に遜色はない。

むしろ、小柄な者の方がその体格差ゆえにわずかに優っているようにもみえる。


全国少年剣道大会。

国内の北は北海道から南は九州まで。たとえ外国籍であっても剣道を愛する中学生達が集い、戦い、勝ち抜いてきた最終点である。

どちらが勝っても日本一となるのだ。

そしてこの二人の腕は・・・


静止した時間はコンマ数秒。

下手側、小柄な方が僅かに鋒を上げた。

誘いをかけたのか、その誘いに相手が乗った。

「トウリャャャー!!!」

裂帛の気合とともに、ダンっと飛び込む。

受け手が躱す。

が、それを読んでいたのか。

大柄な躰を思わぬ速さで捻ると籠手先を跳ね上げた。

会場全体がハッと息を飲んだ。

誰もが受け手の竹刀が弾き飛ばされたと思った。

その瞬間さえ見えたと思った。

だが。

「胴!!」

攻め手の鋒が上がった僅かな隙をついて手元に飛び込んだ竹刀が低い位置から横胴をピシッと払った。

凍りついた・・・数拍。


「胴有り、一本。 二対一で勝者、高村君!」

審判の声に会場はどよめきに包まれた。


(見えたか・・・今の?)

(いや・・・早いな。)

(山崎が負けたぞ。信じられない。)

(何者だ、あの・・・高村って奴は。)

試合を終え礼を済ませる二人の姿を眺めヒソヒソとした言葉が交わされている。

そのはるか後ろ。

一般席からも同様の会話が起こっていた。


「ほほう、子供の剣とは笑えんな。」

恰幅の良い躰を黒紋付羽織に包んだ年配の男は、同じ装いの連れをみやる。

だが返されたのは否定的な答えであった。

「所詮は小手先の小技ですよ。」

女性まがいの高く柔らかな声の主は、声とは不自然な程の厳つい体躯を相手に向けた。

「私はやはり山崎二郎が良いと思われます。

 あの体格といい、実績といい、我が道場に入るに相応しいでしょう。

 ましてや、あの・・・た、高村ですか、今大会が初参加・・・運が味方したとしか思えませんな。

 先生はいかがお考えでしょう。」

「ふむ・・・まぁ、そうだな。そんなとこだろう。」

頷きながら男の視線が相手のすぐ後ろに座っている二人連れに流れた。

彼らはまだ若かった。

威儀を正した正装の前者と異なりスーツ姿である。

それが気に入らないのか、もしくは牽制なのか。

眉間の皺を深めながら声を掛ける。

「真一郎殿は今の一戦どう見られた?」

真一郎と名指しで呼ばれた三十代の男は軽く会釈し、やはり軽く答えた。

「いや、私のような若輩には勝った者こそが強いと見えましたが、先生方の眼力には恐れ入ります。」

相手の横柄な態度にも、また自らの言葉にも全く重さを置かないような口調であった。

それを感じ取ったのか。

一瞬むっとした視線をその隣に移して・・・不意に正面へと移された。

その肉厚な首筋から真一郎の眼が自分の隣に座る男に向けられ僅かに緩んだ。

返されたのは男が見てもハッとするほどの鮮やかな笑顔。

長い付き合いだが滅多に見ることのない笑顔だった。


「高村!」

振り返った眼に剣道部主将、島本功の浅黒い顔が映った。

「お前なら勝てると思ってたけど、改めておめでとう。」

真面目に頭を下げていたが、その肩が揺れる。

プルプル震える肩からやがて上げられた顔は嬉しそうにニヤけていた。

(ああ・・・満面の笑みってこれなんだ。)

高村の内心の思いも知らぬげに島本は控えめなガッツポーズを決めた。

「クククッ!  これでバレー部や野球部にでかい顔をされずに済むっ。」

不謹慎なほど笑み崩れるクラスメイトに高村悠もつられて笑った。

「部費も増えるし、後輩たちが楽になるね。」

「大きな声じゃ言えないが、まったくもってその通り!」

その表情には主将である自分が準決勝で敗退したことや、女子部員の高村悠が優勝した事への拘りは微塵もない。

顧問の鈴木に言わせると、あまりに拘わりのない性格ゆえ今ひとつ伸びないのだとなるのだが・・・

主将としては適任である。

出ると負けの弱小剣道部がこの大会までこぎ着けたのも、高村悠が急激な伸び方で力をつけたのも、そして少ない部員が男女の別なく仲が良いのも、ひとえに島本功がまとめ上げてきたお陰なのだ。


「あとはもう帰るだけだな。 女子は着替えたのか?」

「ん、あっちにいる・・・先生は?」

学生服の一団に混ざってブレザーとスカート姿が数人、出入り口近くに固まっていたが、顧問の姿がない。

「あれ・・・さっきまで・・・」

そこに居た、と言いかけた島本の視界に鈴木が入ってきた。

こちらへ向かって歩いてくるが、一人ではない。

「誰だ、あれ。」

「・・・さぁ。」

鈴木も決して小柄な方ではないが、後ろに続く二人は鈴木が小さく見えるほど大きかった。

一人は横幅もあり、いかにも育ちの良さそうな呑気な印象。

だがその連れは・・・引き締まった体格よりも先に鋭い双眸だけが焼き付けられた。

(抜き身の刀。)

咄嗟に浮かんだ言葉を二人は慌てて頭の隅に押しやった。

眼の前にたった男に見透かされそうな気がしたから。


「ああ、これが高村悠です。」

二人の男に向かって告げるとその顔を島本と悠に戻した。

「神田道場の御師範、神坂先生と師範代の澤井先生だ。」

何だか判らないままに二人はペコリと頭を下げた。

それを見て呑気そうな方、神坂が笑いながら手を振る。

「いやいや、先生は辞めてください。まだ駆出しですから。」

屈託のない笑顔が島本に向けられ、その眼が鋭いものに変わった。

「思ったより大きな、君は。 百七十近くはあるのか、高村君。」 

えっ?・・・と狼狽えた島本が答えるより先に澤井の手が神坂の袖を引く。

「違う・・・」

「・・・何?」

「違うよ、真さん。 高村君はその子だ。」

低い声が僅かに笑いを含み若い道場主の間違いを促す。

「え・・・」

神坂の視線がやっと島本の横に立つスカート姿の高村悠に向けられた。

「・・・だが、この子は・・・女の子だろう。」


何とも言えない間が空いた。

が、己の間違いに気づいた神坂が口を開くよりも先に高村悠の言葉が飛び出した。

「私が高村悠です。

 K中学三年、剣道部に入部して一年半。ちなみに生まれた時からずっと女です。」

文句があるかと言わんばかりのピシリとした口調に、島本はニヤリと笑い、鈴木は視線を泳がせた。

「あっ、いや 申し訳ない。 これは本当に失礼申し上げた。許してください!」

大きな躰を折り曲げ神坂は平謝りに謝る。

そのあまりに真剣な表情と動作が可笑しい。

黙って座っていれば相応に貫禄もあるのだろうが小娘相手に大真面目なのだ。

くっ・・・

悠の眼が隣で笑いを堪える男を捉える。

それに気づいたのか男はひとつ咳をして、まだ詫びながら頭を下げている神坂をつついた。

「真さん、真さん。言うことがあるだろう。これ以上待たせては却って失礼だ。」

「・・・ああ、そうだな。」

やっと顔を上げて悠に向かった。

「あー、実は当道場に一度遊びに来て戴けないだろうか。

 高校の受験があるのは承知しているが・・・今日の君の試合を見て出来るならばうちに入門して貰いたいと思っ ている。此処に電話して貰えば判る様にしておきますから。

 あ、お友達も一緒に、是非一度お願いします。

 では、これで失礼。」

口早に言うだけ言うと、神坂はまた何度か頭を下げて澤井を伴い背を向けた。


悠の手の中には神坂の名刺が残された。

「北辰一刀流 神田道場 師範 神坂真一郎・・・か。

 随分お気楽な人みたいだな・・・あれでやっていけるのかな・・・」

横から覗き込んだ島本の言葉に悠が視線を上げる。

「うん・・・大丈夫かな、あの人。」

子供二人に心配されてるとも知らない大人二人の背中が遠ざかっていった。



時は昭和四十年代後半 十一月の大会から二週間過ぎた頃。

後に受験戦争と呼ばれるほどの過激さは未だ無縁の穏やかな時代にあっても、高村悠ほどのんびりした者は少なかったであろう。

目指すカトリック系の私立の女子高は、母親の母校であるため既に来春の入学が決定されている。

あとは面接のみの為、実におおらかかな日々を過ごしている。

その高村悠が剣道部顧問の鈴木に呼び止められたのは十二月に入ってすぐの水曜日。

校舎と教員室を繋ぐ渡り廊下であった。

「あー・・・この間の神田道場はどうなった。」

一瞬なんの事かと、不審げな表情が理解に変わった。

「いえ、まだ何も。」

その答えに鈴木の眉が上がった。

「忙しいのは判る。が、向こう様は待っているのだろう。

 入門するしないは別としてせめて一度は伺っておくのが礼儀だぞ。

 一人で行きにくいなら島本と行ってこい。私が今日電話を入れておく、日曜日なら大丈夫だな。」

「・・・はぁ・・・」


剣道に限らず日本古来の武道に携わる者は礼儀作法に関して殊更うるさい。

そこいらの年寄りよりも余程うるさい。

更にしばらくの間、神田道場の歴史等を聞かされた悠が放課後、島本にこぼしたのも無理はなかった。


「やだな・・・勝手に決められて。 

 大体なんで私があんな遠くまであのお気楽男に会いに行かなくちゃならないんだか・・・」

のんびりした悠が珍しく怒っている顔を見下ろして島本が笑った。

「良いじゃないか。 一日だけだろ、俺も行ってみたかったし。」

「へぇ・・・興味あるの?」

いつもの笑顔が深くなる。

「ん、あれからちょっと調べてみた。

 神田道場ってあの千葉道場の流れを汲んでるんだ。

 ほら、坂本龍馬だよ、神田お玉が池の千葉門。

 今までは大学生からしか取らないほど稽古が厳しいので有名らしいが・・・あのお気楽男が道場主になってから

 年齢性別をとっぱらったらしい。

 お前と決勝で戦った山崎はライバルの旧桃ノ井道場にスカウトされたらしいぜ。」

「ふぅん。」

山崎などは気にもしていないが、どうにも悠には第一印象が良くなかった。

最初から男子と間違われたからだが・・・仕方がない。

あの大男は間違いを認めてキチンと謝ったのだから。

ましてや年齢性別などという時代錯誤を無くしたのだから。

「じゃぁ・・・気合入れて行ってみようか。」




「佳さん! 佳さん! 来たぞ、電話だ!!」

神田道場の庭続きの広大な純和風家屋の廊下を、バタバタと駆ける足音よりも先にひどく元気の良い声が自室にいる澤井佳祐の耳に飛び込んできた。

道場が休みの水曜日は日ごろ聞こえる竹刀の音も、人の気配もなく静かな分だけ一層その声は響く。

(大先生が他行されていてよかった・・・)

澤井はまずそう思った。

大先生とは前道場主であり、現在の師範 この多少慌て者の神坂真一郎の父、神坂龍之介である。

謹厳実直が服を着たようなあの老人と、春の陽だまりのような夫人のタエからどうしてあのような慌て者が生まれたのか。

長い付き合いであっても未だに解らない。


(大先生がおられたなら・・・)

まず。 走るな、騒ぐな、大声で喚くな。

男子たるもの物事に動じてはならぬ。

いったい何度言えば判るのじゃ、この虚け者めが。


それは澤井佳祐がこの家に入ってからずっと毎日のように耳にした台詞である。

そして毎日言われながらも一向に治らない眞一郎であった。

思わず笑みがこぼれたのは後継の真一郎を軽んじた訳ではない。

防具を付け初めて竹刀を構えて相対した瞬間、それまで持っていた呑気な若大将と言う印象があっけなく覆された。

剣を持った瞬間から神坂真一郎は変わる。

永い・・・非常に永い時を掛けて蓄えられた武士の血が、このお気楽男の中に凝縮され噴出するのを目の当たりにした時、澤井佳祐はそれまで持っていた自信を吹き飛ばされていた。

あっという間もない。

己の手の中に確かにあったはずの竹刀が無かった。

どこのどんな相手と対戦しても此処まであっけなく敗れたことはない。

実際、この二年は一本も落とした事がない澤井佳祐を、ズブの素人のように感じさせた初めての男であった。

学生剣道と時期道場主の差をまざまざと見せつけられたのだ。

あまりの屈辱にその場で入門した男は更に大きな衝撃を受ける。

当時の師範、神坂龍之介。

齢六十を越しながら尚現役だったこの老人は神田道場の頂点に君臨していた。

だが、もっと強くなる為にと教えを請うた男が命じられたのは素振りのみ。

一切の手合わせ、立会いも禁じられた。

来る日も来る日も竹刀だけを降る日々が続く。

何度辞めてしまえと思ったことか。

そんな時。

『裏の井戸で水を被ってご覧よ、気がすっきりする。』

二ヶ月が過ぎた蒸し暑い昼下がり。黙々と竹刀を振る澤井の背中にかけられた声は真一郎のものであった。


なんの屈託もない明るい声に、つい後について行くと古い使い込まれた井戸があった。

稽古着の上を諸肌脱ぎ、冷たい水を頭からかぶると確かに奇妙なほどすっきりとした。

『どうだい、佳さん。

 俺も親父殿にしょっちゅう素振りを命じられてね。ひどい時なんざまる半年続いた時もあった。

 しまいにゃぁ何をやってるんだか解らなくなっちまって・・・そんな時は此処で頭を冷やすことにしている。

 不思議なほど気持が良いだろう?

 あれ・・・俺だけかな。』

にこにこと笑いながらいつの間にか佳さん呼ばわりしている男を澤井佳祐は改めて見つめ直した。

『何だい、俺の顔に何か付いてるかい?』

両手でつるりと顔を撫でる。

この男の自然な二面性に驚かざるを得ない。

『師範代。』

何の疑問もなくするりと言葉が出た。

『俺は・・・神田道場《此処》に居ても良いのですか?』

澤井佳祐は自分の中に居る刺だらけの男を知っていた。

不安や不満、精神的な餓えが生い立ちに因るものだという事も。

その満たされぬ思いが己一人の中に収まらず他者へと向けられることすらも知っていた。

だが、

『そいつは照れるな。師範代なんぞと呼んでくれるなよ。

 真で良い。 俺は昔からそう呼ばれてきたから真と呼んどくれ。』

『・・・真・・さん・・・』

『ああ、それで良い。』

笑顔を残して向こうへ行きかけた脚がピタリと止まる。

『なぁ、佳さん。あんた強くなるよ。

 俺なんざこれ止まりだが、あんたは違う。もっともっと強くなるはずだ。

 何も感じなくなるまで竹刀を振ってみな。別の、本当の自分が必ず見えてくるから。』

それが二人が初めてまともに交わした会話だった。


(あれが答えなら、随分変わった答えだな。まぁ・・・真さんらしいが。)

思わず苦笑が浮かんだ時、カラリと障子が開いた。

「なんだ居たのかい。返事がないから居ないのかと思ったよ。

 来たぞ、電話が。 あの顧問の先生から日曜日に伺うと言ってきた。

 もう駄目かと思ったが・・・いやぁ、良かった良かった。」

一人で話しながらズカズカトと入ってくると佳祐の座っている文机の横にどかりと腰を据える。

そこでやっと相手が呆れたように見ていることに気がついた。

「何だい。」

「いや・・・真さんは男の子だと思っていたんだろう?

 良いのか、女の子でも。」

滅多にない苦笑が漏れた。

「剣に惚れた。性別なんざ考えてもいなかった。まして・・・」

と姿勢よく座る己の右腕となる男を正面から見つめて続けた。

「俺と佳さんの眼に狂いはない。

 俺は剣の腕も性格もこんなだが、人を見る眼だけは確かだ。

 これに関しちゃぁ、あの親父殿も認めて居るんだぜ。そうだろう?」


確かにその通りである。

意識もせずにこの男は人を見る。見分けるのだ。

自分の欲しい人間を。

神田道場の核となる逸材を。

「ありゃぁ凄いぜ。 佳さん、がっちり仕込めばお前さんにも喰いつく腕になる。」

「・・・あぁ、そうだな・・・唯・・・」

んっ?と真一郎が促した。

「唯、続くならだ。 うちの稽古に。」


その昔、あまりの稽古の激しさに千葉家の男子は寿命を全うする事無く、皆早死したという。

その千葉の流れを一番強く残しているのがこの神田道場である。

荒稽古では有名であった。

入門の際、それだけはきちんと伝えるが、胸を張って入ってきた者が気がつくとひと月経たずに辞めていたと言うのは往々にしてある事だった。

まして学生剣道とは違い男女の別なく稽古は付けられる。

それをあの子供と言って良い少女がどこまで耐えられるのだろうか。


「まぁ・・・そうだが。 手も気も抜く訳にも行くまいが・・・」

珍しく真顔で呟く年長の友に佳祐が告げた。

「ともかく日曜日だな。

 あの子も自分の限界ぐらい知っているだろう。

 見学して無理と見たら言ってくるさ。今時の子供ははっきりしている。」

つい先まで読んでいた本をぱたりと閉じて佳祐は立ち上がった。

「しんさん、付き合ってくれ。休みの日は体が鈍るような気がして落ち着かん。」

結局のところ、この二人が道場に立たない日はないのだろう。

真一郎も気軽に立つと二人は部屋から出て行った。















































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