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土井愛子 【チョキ】

私の名前は、土井愛子どいあいこ。                              中学2年生。                                          私は、『チョキ』の『服従機』を飲み込んでいる。                         つまり、『チョキ』の『服従機』所有者だ。                            そんな私は、今、2人の同学年の女友達と一緒に下校している。                   2人とも『服従機』を持っている。                                1人が高田真紀子たかだまきこ。私と同じく『チョキ』の『服従機』所有者だ。          もう1人が毛利杏もうりあんず。『パー』の『服従機』所有者だ。                「あぁ、今日も疲れたね」                                    高田が言った。                                         「そうだねぇ」                                         私は笑顔で答える。                                       毛利が私に言った。                                      「そう言えばさ。貴方、未だ、彼氏と良い感じ?」                         「うん」                                                  私には同学年の彼氏がいる。                                   名前は、田中泰時たなかやすとき。                              彼も『服従機』所有者である。                                  彼は私の弱点の『グー』の『服従機』所有者。                           だから『服従機』が反応し何時も一緒にいると身体が痺れる。                    其れでも私は彼が好きだ。大好きだ。                               毛利が言った。                                        「良いよねぇ。愛子の彼は。イケメンだし。優しいし」                       彼は、女子の中でも上位を誇る人気だ。                              高田が言った。                                         「もし、恋愛関係が終わっちゃったら私に頂戴」てめぇには、無理だ。                「ん?」                                            突然身体が痺れ始めた。                                     私の弱点の『服従機』所有者が近くにいる証拠だ。                         「誰……」                                           私が呟いたその時、1人の大男が近付いてきた。                          大男はスーツを着ていた。                                    サラリーマンか?                                        「『グー』の『服従機』所有者よ」                                高田が呟いた。                                         「っ!」                                            大男が走りだした。                                       此方に向かって。                                        「きゃぁあぁああぁぁあああぁぁぁ」                               私達三人は、前に向かって走り出した。                              私はふと思った。                                        毛利、あんた、あの大男の弱点の『パー』の『服従機』所有者じゃないの。走ってないで、あの大男を触って、私たちを助けなさいっ。                                   然し、毛利は、走り続ける。                                   きっと怖いのだ。怖がりめっ。                                  「きゃあぁぁああぁあぁあぁぁあぁ」                               突然高田が石に躓き、こけた。                                  「助けてっ」                                          高田が叫ぶ声が聞こえるが、知らん。                               私は、生き残る。                                        大男は、高田の上にまたがり、左胸を左手で触った。                        高田は、大男の服従者になってしまった。                             其れでも私は走り続ける。                                    ★                                               気付けば、毛利とも別れ、彼氏の部屋にいた。                           然し、彼氏の様子が変だった。                                  彼は、私を服従者にしたいようだった。                              私は拒んだが、彼は私を服従した。                                そして、私は彼の服従者になった。                                6人服従 残り24人                                                                                                     

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