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その日の午後

作者: 茶子トミ

階段の踊り場で

振り返りざまKISSをされた。

途端、自分の役割を思い出す。


その人との距離、匂い、苦い何か。


仕事を覚えて職場の人間に慣れて

パンプスにも慣れた頃・・・

ちょっとの気の緩みで


椅子をずらして私はパンプスを脱いで

足の先を揉んでた。


気配で先を見る。部長と目が合った。


ヒューと音にならない口笛が聞こえた。

お互いに笑った。



部長「高野」が書類を持って来て

何やら説明した後


「・・・足、大丈夫?」


見上げた部長のスーツが綺麗だった。

あれは午後の・・・

ちょっと気の抜けたビールの

窓からの光のせいだったか。


私達は階段を降りる。

地下駐車場で思い出した自分の役割を演じる。


高野の持っているバッグの端を掴んで

幼稚園から帰る幼児になって。


「まだ遊んでいたかった」



右手を振って私は私の車へ。

高野は高野の車へ。


キュン。可愛い音を出して自分の車が目を覚ます。


派手なアクションはもう必要ない。

ハンドルを握った指先だけのバイバイ。


高野が見てるから私が先に出口に向かう。

ミラーに映る高野の距離を確認する。


チャリンチャリン・・・


後方の車が鎖で繋がれた先に帰る。


出口で見事に右と左だ。




「あそこの壁が凄いんだよ」

「母胎の中ね・・・」


アリゾナのアンテロープ・・・


話す彼の裸の胸を見ていた。

会話が途切れたらまたKISS。


そしてまた二人は重なる。


でも、もう帰らなきゃ。


時間で区切られた部屋を後にして

もう、帰らなければ。


私も伝えたかった。


貴方の撮った写真の

貴方の視線になりたかったこと。












久しぶりの小説投稿。

ただなんとなくの書き出しと終わりで


すんまへ~ん♪

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