アルカディアの日記と作戦会議
アルカディアは日記を書いていた。
親愛なるお母様へ
もう少しで復讐を果たせますわ。
あのヒジリタリウスを殺せます。
計画は順調に進んでますわ。
アルカディアは日記を閉じると、笑みを浮かべ窓から月を見詰める。
「明日に備えて眠らないと」
そう呟くとベッドに入るのだった。
翌朝、ガダルバーナの元に魔族の有力者が集まっていた。
「魔王様、我がサラマンダー一族いつでも出陣できます」
サラマンダーのキバト。
「吸血鬼一族もいつでも参りますわ」
吸血鬼のプリシラ。
「エルフ一族も行けます」
エルフのアルタシア。
「人魚一族も出陣可能です」
人魚のラインハルト。
「ドワーフ一族もチビエマ一族の仇いつでも討てるぜ」
ドワーフのボルタ。
「うきゅ、我が魔王陛下の親書うきゃ」
チビエマ魔王国から来たマビト。
「ふむ、チビエマ魔王国としても此度の戦争について、全面的に魔界に協力するとな?使者のマビトを使って欲しいとは。チビエマ魔王も立腹していたのだな。チビエマ狩りは横行していたしのう」
ガダルバーナは読み終えると納得した。
「あら?ママは?」
アルカディアは思い出したように問い掛ける。
「それが……また顔が溶けたと錯乱しておりまして部屋に籠られてます」
「幻覚キノコでも食べたのかしらね?」
「奴は悪食だからな」
メリオサから聞いて、アルカディアとガダルバーナは顔を見合わせた。
お腹が空いたら魔族だろうと、なんだろうと食べる暴れ竜なのだから納得なのだ。
「悪魔メイドを襲って食べていたからそれかも知れないわね。パパ、見舞いは必要かしら?」
「必要ない、奴の自業自得だ」
アルカディアにガダルバーナは答えた。
「分かりましたわ、それではオロカナ王国侵攻の作戦会議を始めます。オロカナ王国は海に面した島国ですわ。海から人魚が攻め、森からエルフ、上空からサラマンダーと吸血鬼が攻めなさい。
ドワーフとマビトは後方支援です。騎士団は詰めの後続部隊として配置します」
地図を広げ、的確にアルカディアが命じる。
「さっすがアルカディア様だな」
「ふふ、構いませんわ」
「分かりました」
「承知いたしました」
それぞれ頷いて返事をした。
「決行は明日明朝、各自備えてください」
「「「「「はっ!!」」」」」
アルカディアの命令に、魔族達は膝を付いて返事をした。




