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光精霊に転生した俺は悪役令嬢推しでした!  作者: のほほん


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第92話  魔法訓練

修練場に集まった精霊たちは、ヒカリの指導のもと魔法の実践訓練を行っていた。


「じゃあ、次は的を出すから実際に魔法を放ってみて」


ヒカリはそう言うと、素早く魔力を操作し始めた。その流れは滑らかで、魔力の放出から魔法の発動までが一瞬のうちに行われる。


《光の盾》


ヒカリが詠唱すると、少し離れた場所に透明な光の盾が展開された。


「じゃあ、この光の盾に向かって魔法を撃ってみて」


ヒカリが指示を出すと、カインが一歩前に出る。


「俺が最初に手本を見せてやろう」


カインもまたヒカリと同じように素早く魔力を練り上げ、手のひらに炎を集める。


《炎弾》


赤々と燃え盛る火球が放たれ、一直線に光の盾へと飛んでいった。ドンッ!という衝撃音とともに光の盾がわずかに揺れる。


「おおっ!」


ルーファ、エル、フロストの三体の精霊は驚きの声をあげた。


「え?そんなにスムーズに魔法撃てるの?」


「す、すごいな……ヒカリとカインって、こんなに素早く魔法を発動できるんだ……!」


「むむむ……我と何が違うのじゃ!」


フロストが悔しそうに腕を組む。


「じゃあ、今度はみんなの番だよ」

ヒカリが微笑みながら促した。


「ふふん、見てなさい。私もやるわよ!」


ルーファは自信満々に言い、両手を前に出すと風の魔力を練り始めた。しかし――


「……うぅぅ、なかなか流れが安定しないわね」


ルーファの魔力は一定ではなく、揺らいでいた。


「ルーファ、焦らずにゆっくりと魔力を流してごらん。力を一気に込めすぎると、逆に不安定になるよ」


ヒカリのアドバイスを受け、ルーファは深呼吸しながら魔力を練り直した。


《風刃》


やがて、小さな風の刃が形成され、ヒュンッと音を立てて光の盾へと飛んでいく。盾に当たると、風が渦を巻いて小さな波紋が広がった。


「できたわ!」


「おお、さっきより魔力の流れが安定してたな」カインが頷いた。


「ふふん、当然よ!」

ルーファは得意げに胸を張る。


「ぼ、僕もやる……!」


次にエルが前に出た。エルはまだ魔力の操作に慣れていないため、慎重に魔力を練り始める。


「大丈夫、エルならできるよ」


ヒカリの言葉に励まされながら、エルは魔力を水へと変換した。


《水球》


透明な水の球が形成され、ゆっくりと光の盾へと飛んでいく。しかし、途中で重力に負け、ボチャッと地面に落ちてしまった。


「あっ……」


「惜しいな。でも、前より形が安定してたよ。もう少し力を加えれば、ちゃんと飛ばせるようになる」


「うん……もう一回やってみる!」


エルは再び魔力を練り、今度はしっかりと水の球を飛ばすことに成功した。


「やった……!」


「よくやったな、エル!」


「すごいじゃない、エル!」


ルーファとカインがエルを褒めると、エルは少し照れながらも嬉しそうに微笑んだ。


「次は我の番じゃ!」


フロストが自信満々に前に出る。


「絶対に暴走するなよ?」


「ま、任せておけ!」


フロストは魔力を練り、氷の刃を形成しようとした。しかし――


「う、うぐぅ……!」


またしても魔力が暴走し始めた。氷の刃が意図せず大きくなり、周囲の温度が急激に下がる。


「フロスト!」


ヒカリが素早く《シャインプリズン》を発動し、フロストの暴走を封じ込める。


ボフッ!


光の牢獄がフロストの魔力を拡散させ、氷の刃は消えていった。


「な、なぜじゃああああ!」


フロストが悔しそうに叫ぶ。


「だから、魔力の流れをもっと意識しろって言ってるだろ」


「む、むむむ……次こそは成功させるのじゃ……!」


「フロストも前よりは成長してるよ。ただ、まだ細かい調整が足りてないだけ」ヒカリは励ますように言った。


「そ、そうじゃろうか……?」


「うん。だから、もっと練習しよう」


フロストは少し考え込んだあと、大きく頷いた。


「わかったのじゃ!我はさらに鍛錬を積むのじゃ!」


「うん、そうしよう」


ヒカリは笑いながら頷いた。


こうして、それぞれの魔法訓練は続いていく。精霊たちは少しずつ成長し、互いに高め合いながら進んでいくのだった。

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