表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
光精霊に転生した俺は悪役令嬢推しでした!  作者: のほほん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

54/222

第53.5話 海の町アーチの夜

海を満喫したクラリスたちは、町長の屋敷へと案内された。


「ようこそ、我が町へ。」


町長は恭しく出迎え、クラリスたちを広間へと誘った。

そこには長いテーブルにずらりと新鮮な魚料理が並んでいた。


「すごい……!」


クラリスは目を輝かせ、ずらりと並ぶ料理を見つめた。


「さすが海の町、新鮮な魚介料理だね。」


ヒカリは料理を眺めながら、興味深そうに宙を舞っている。

もちろん、精霊であるヒカリとカインは食事をとる必要はないが、

楽しそうにしているクラリスを見守っていた。


「クラリス、ゆっくり食べるといい。」


カインは腕を組みながら言った。


「ありがとう。せっかくだし、しっかり味わわせてもらうわ。」


町長も微笑みながら頷いた。


「ぜひごゆっくり召し上がってください。我が町自慢の海の幸です。」


クラリスは食事を楽しみながら、町長や執事と明日の視察の話を進めた。


食事を終えると、クラリスは海で遊んだ疲れもあり、早めに休むことにした。


「クラリス様、明日の視察については執事の方と話し合っておりますので、ご安心ください。」


町長はそう言い、翌日の視察ルートを執事に説明した。


「はい、それで問題ありません。」


執事も了承し、翌日の準備を進めることになった。


クラリスは自室に戻り、ベッドに横たわるとすぐに眠りについた。


翌朝。


「クラリス、おはよう!」


目を覚ましたクラリスの前には、笑顔のヒカリがいた。


「昨日はよほど疲れたんだね。」


ヒカリは楽しそうにクラリスを覗き込む。


「うーん……少し疲れが残ってるかも……。」


クラリスはベッドの上で軽く伸びをしながら呟いた。


「そりゃあれだけはしゃげば当然だよ!」

ヒカリはクルクルと宙を舞いながら笑った。


「それにしても、海って楽しいわね。ずっと見ていたくなる。」


「でしょ?俺も久々の海、めちゃくちゃ楽しかった!」


クラリスは微笑みながらベッドから起き上がり、ゆっくりと身支度を整えた。


朝食を済ませると、クラリスたちは町長と共に視察へと向かった。


「今日はどこを周るの?」

クラリスが聞くと、町長は地図を広げながら説明した。


「本日は市場や造船所、そして漁港を回る予定です。海の都アーチは交易の要所でもありますので、様々な文化や商品が集まりますよ。」


「へえ!楽しみだな!」

ヒカリは目を輝かせた。


「確かに、この町の交易事情を知るのは重要ね。」

クラリスも頷く。


「ふん、漁港か。俺は海より鍛冶場の方が興味あるんだがな……。」

カインは少し不満そうに呟いた。


「まあまあ、せっかくだし、しっかり見て回ろうよ。」


ヒカリが軽く笑いながらカインの肩を叩くような仕草をする。


「……仕方ないな。」


カインは腕を組んでため息をついた。


町を歩きながら、クラリスたちは市場を訪れた。


「わあ、すごい活気ね!」


市場には新鮮な魚介類、珍しい貝や海藻、そして各地から持ち込まれた交易品が並んでいた。


「この町、本当に色々なものが集まるんだな。」


ヒカリがキョロキョロと辺りを見回す。


「確かに、これほどの交易都市とは思わなかったな。」


カインも興味深そうに周囲を見渡した。


町長は誇らしげに説明する。


「我が町は交易の中心地。陸路だけではなく、海路を利用することで、各地との交流が活発に行われております。」


「なるほど……。」


クラリスは町長の言葉に頷いた。


そんな中、ふとクラリスは一人の少年が店先で何かを見つめているのに気づいた。


「……あの子?」


クラリスが近づくと、少年は驚いたように顔を上げた。


「どうしたの?」


クラリスが優しく声をかけると、少年は少し戸惑いながら答えた。


「あの……この貝殻、すごく綺麗で……でも、お金が足りなくて……。」


店主が苦笑しながら言う。


「この貝は珍しくてね。なかなか手に入らないんだ。」


クラリスは少し考えた後、微笑んだ。


「なら、私が買ってあげるわ。」


「えっ、でも……。」


少年は驚いて目を見開いた。


「遠慮しないで。これはプレゼントよ。」


クラリスが貝殻を手に取り、少年に差し出す。


「ありがとう……!」


少年は嬉しそうに貝殻を受け取り、深々と頭を下げた。


「ふふ、良かったね。」


ヒカリは微笑みながらクラリスを見つめる。


「相変わらずだな、お前は。」


カインは呆れたように言いながらも、どこか満足そうだった。


こうしてクラリスたちの海の都アーチでの一日は、まだまだ続くのだった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ