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光精霊に転生した俺は悪役令嬢推しでした!  作者: のほほん


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第216話 さらなる容姿の変化とララの反応

ヒカリは嘆きの塔を後にすると、世界樹へと向かった。


(血の武闘会で襲撃を食い止めるには、俺だけじゃキツいよな)


ヒカリは雷蔵に相談する為に、世界樹から死の森へと入って行く。


シャインバリア


(よし、行くか)


しばらく進むと魔物の声が聞こえてきた。


「こっちから聞こえるな」

それと同時にヒカリは雷蔵の魔力を感知した。


「お!あそこか」


「しっかし瘴気が濃いと魔力探知の距離も短くなるな」

しばらく進むと雷蔵の姿が見えて来た。


「おーい、雷蔵くん」

雷蔵は声のする方に振り向いた。


「ヒカリ殿、どうしたでござるか?」


「ちょっと相談があってさ」


「ん?なんでごさる」


「二カ月後に敵の襲撃があるんだけど、殲滅を手伝ってくれないかな?」


「ふむ、いいでござるよ」

雷蔵は即答するとレインが会話に割って入る。


「オレっちをあんな目に合わせた奴なのか?」


レインの質問にヒカリが答える。 

「そうだよ、当事者じゃないと思うけど仲間だね」


「うぉー、オレっちも参加するぜ」

そう言うとレインは魔物へと突進していった。


少し不安に思ったヒカリは雷蔵に話しかける。

「レイン大丈夫なの?」


「問題ないでござるよ」

雷蔵はレインの動きが良くなっている事を実感していた。


レインは隠蔽と隠密を器用に使い魔物に近づくと攻撃を仕掛ける。隠蔽と隠密を解くタイミングが一瞬早かったのか、魔物の尻尾がレインにヒットする。


「だー、こんちくしょう」


「え?大丈夫?」


「た、多分大丈夫でござる」

雷蔵のトーンが少し下がった。


少し不安を残しつつヒカリは雷蔵とレインに光の結界を張り直すと、ソラリスの元へ向かった。


雷蔵の承諾を貰ったヒカリは、プニの張った結界の確認と、今の状況の確認の為、ソラリスの元へと向かう。


(雷蔵くんが承諾してくれたし、あとはどうしようかな)


(うーん、ラインたちには頼めないしな)


ヒカリは、ライン、フロスト、エル、ルーファは「主優先」の為、頼めないと考えていた。世界樹の時は、主よりも生みの親である世界樹を優先しただけで、今回の「血の武闘会」は精霊たちには一切関係無い為、協力を得られないと考えた。


(カインに言うと行くと言うだろうから言えないな)


カインはクラリスの契約精霊だが、何故か戦闘関係だとクラリスより優先して参加しようとする。


(クラリス優先にしてもらいたいんだけどな)


そんな事を考えながらヒカリはリンドの国の王都エルナリアに向かった。


エルナリアに着くとヒカリは、結界の確認をする。


(ちょっと結界が弱いな)


プニが張った結界は、世界樹の結界に比べ少し弱くなっていた。


(張り直すかな)


ヒカリは結界に手を当てると、魔力を流し込んだ。金色の光が結界に沿って走る。突如結界が光りだしたのを見たエルフがざわつく。


「結界が光り出したぞ!」


「え?何が起こったの?」


「魔物の攻撃か?」


ヒカリの魔力を感知したソラリスは、呟く。

「はぁ……あやつは何をやっておるのじゃ」


ソラリスの呟きに、隣にいたエルフが反応する。

「どうかしましたか?」


「いや、何でもない」


しばらくすると、ソラリスの元に慌てた様子の兵士が駆け込んできた。


「ソラリス様、結界が金色の光を放ちました!」


「問題無い。捨て置け」


「あ、はあ、しかし!」


「光精霊が魔力を込めただけじゃ!」


「は!分りました、その様に報告します」

兵士は部屋を後にした。


入れ替わりにヒカリが部屋へとやって来た。

「やっほー、ララ、ソラリス、その後の進展はどう?」


ララはクスクスと笑い、ソラリスは溜め息をつく。もう一人のエルフはヒカリが見えない為に、二人の状況に困惑していた。


「こんにちは、ヒカリ」


ララが挨拶すると、ソラリスがヒカリに苦情を言う。


「光精霊よ、何かやる時は事前に言ってくれんかのう」


「え?何が?」

ヒカリの言葉に少しイラっとするソラリス。


「結界に魔力を込めたじゃろうが!」


「ああー、やったよ」

ヒカリはまだ状況をつかめていない。


「結界が光ったと騒ぎになって、報告が上がってきたんじゃ!」


ヒカリは、ようやく状況を把握する。

「まじかー!どんまい俺」


さらに油に水を注ぐヒカリ。

「今度からまず話を持てくるのじゃ!分かったな!」


ヒカリは、ソラリスの勢いにひるむ。

「う、分かったよ……」


ヒカリは反省の言葉を述べると、すぐに話を替える。

「で、何してるの?」


ヒカリの態度にソラリスは溜め息つく。

「はぁ……お主は……」


「まあ良いわ」


「クラウ卿が書いた設計図とアクアジット鉱石を、イグニスにどうやって運ぶかを話し合っておるのじゃ」


クラウの書いた設計図の銅像を作るには、イグニスの協力が必要だった。イグニスには五国会議で協力要請は済んでいるが、素材を運ぶのはリンドの役目である。


「へー、大変だね」


他人事のヒカリに、ソラリスが提案してくる。

「光精霊よ」


「え?なに?」


「お主、前に鉱石に魔力を補充するのに体内に取り込んだ事があったじゃろ」


「うん、今も体内にあるよ」


「アクアジット鉱石も体内に入れれんかのう?」

ソラリスはヒカリを使ってアクアジット鉱石を運べないか考えた。


「うーん、どうだろ?あんだけの量をやったこと無いから分からないな」


ヒカリは大量に体内に物を入れたことは無い。


「少しやってみてくれんかのう」


「うん、いいよ」

興味本位でヒカリは即答で了承した。


(あれだけの量が入るなら、世界樹に残してるアクアジットも入るな)


ソラリスとヒカリの会話にララが割って入る。


「ソラリス様、もしヒカリがアクアジット鉱石を体内に入れて運べても、ヒカリを見える者が居なければ意味が無いのではないですか?」


ララの言葉にソラリスはハッとする。


「確かにそうじゃな……どうするかのう」


ソラリスが考えていると、ヒカリはニヤリとした。

「それなら問題無いよ」


ヒカリの言葉にソラリスとララは首を傾げる。

「何が問題ないのじゃ?」


「こうするから問題ないんだよ」

ヒカリは人化をすると、青年の姿になった。


突如現れたヒカリに、話し合いに立ち合っていたエルフのノイエルが驚き、ソラリスとララは呆気に取られた。


「な!え?何者だ!」


ノイエルが声を上げ剣に手をかけるが、ソラリスが制止する。


「剣から手を離すのじゃ!そやつが光精霊じゃ」


「は?え?」

ノイエルはソラリスの言葉にパニック状態になった。


「光精霊のヒカリですよ。よろしくね」


「あ、え?は、はい……」


ノイエルは落ち着きを取り戻すが、ララはソワソワしていた。


「これが人化だよ。人化するとなぜか視認される様になるんだよね」


ヒカリはさらに人化能力を披露する。

「そしてさらに進化すると」


ヒカリはエルフの容姿を思い浮かべると、髪が伸び、耳がエルフの耳になった。金髪のエルフの青年の完成である。


ソラリスは呆気に取られた。


「実際は魔力を具現化してるだけだから、形は何にでもなれるんだよね」


ヒカリが説明するが、ララたちからは一切反応がない。あまりの出来事にフリーズしていた。


ヒカリは、容姿に問題ないか確認したく、ララを覗き込む。


「ねーねーララ、どう?」


「え、キャー!」


ドン!


我に返ったララは、ヒカリの顔が近くにある事にびっくりし、ヒカリを突き飛ばした。


「えー、またー」

ソフィアに続き、ララにまで突き飛ばされた。


ララは、我に返り謝る。

「ご、ごめんなさい!大丈夫?」


「いや、全く痛くは無いけど、何で毎回突き飛ばされるんだろ」


「そ、それはヒカリが急に顔を近づけるからです!」


ソフィアの時もララの時も、顔を覗き込む為に顔を近づけた事を思い出した。


「確かにそうだね。ビックリするよね、ごめんね」


「わ、分かればいいのです……」


前世ではほぼ入院生活だったヒカリは、人との距離感が分からなかった。


それを見ていたソラリスは呆れながらも、状況の整理に入った。


「もうよいか?」


「あ、ごめんなさい」


「うん、いいよ」


「うむ。後はアクアジット鉱石を体内に保管できるかじゃな」


「そだね」

そこが一番の問題であった。


ヒカリがエルフに容姿を変えれても、アクアジット鉱石を体内に保管出来なければ意味が無い。


ソラリスたちはアクアジット鉱石の保管している倉庫へと移動する。


「では、保管庫に行くぞ」

ヒカリは精霊の姿に戻るのが面倒なので、そのままエルフの姿で同行した。


町を歩いていると、男性はヒカリを見て驚き、女性はキャッキャ言いながら見ていた。


「なんか凄く見られるんだけど金髪のエルフって珍しいのかな」


「知りません!」


ヒカリが呟くと、ララは何故か不貞腐れていた。


一行は鉱石の保管庫に到着した。そこには、大量の青い光を放つアクアジット鉱石が山積みになっていた。


「この量を、体内に取り込めるか?」

ソラリスが心配そうに尋ねた。


「やってみるよ。全部じゃなくて、とりあえずこの一つを」


ヒカリは手を伸ばし、一つの大きなアクアジット鉱石に触れた。そして、体内の光の魔力を操作して、鉱石を自分の身体に吸収させるイメージを固める。


鉱石は、ヒカリの手に触れた瞬間、青い光の粒子となって霧散し、ヒカリの身体の中へと吸い込まれていった。


(へー、分子レベルになって体内に入っていくんだ)


精霊の姿でやった時はそのままの形で体内に入っていくのだと思っていたヒカリだったがヒカリの身体に触れた瞬間分子レベルになり体内に取り込んでいることを初めて知った。


「お、全て入った」

ヒカリは身体のどこにも違和感がないことを確認した。


「え、鉱石が消えるなんて⋯⋯ヒカリ、大丈夫なの?」

ララが驚愕の声を上げヒカリを心配した。


「大丈夫だよ。いつでも出せるし」


ヒカリは試しに、体内からアクアジット鉱石を取り出すイメージをした瞬間、ヒカリの手元に青い光の粒子が集まり、元の鉱石が再び現れた。


「上手く行ったようじゃな」

ソラリスはヒカリがアクアジット鉱石を体内で保管出来る事を確認した。


「じゃあ、この山積みのアクアジット鉱石、全部預かるね!」


ヒカリは次の瞬間、山積みの鉱石全てに両手を触れた。青い光が一瞬のうちにヒカリの身体の中へ流れ込み、鉱石の山は消滅した。

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