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7・どうやら目をつけられたようです

おはようございます。

誤字指摘ありがとうございますm(_ _)m

とっても助かります!


学長室にとんでもないやつが居ました!


「やあ、始めましてアーノルド嬢。私はウィリアムズ・サイラスだ。君と同じ1年。宜しく頼むよ。悪いがこの場に同席させてもらう」


ついに出ました!金髪、金瞳の聖王国第一王子。攻略対象のメインヒーロー様だ。


「では、早速ですがアーノルドさん。貴女は女神様よりギフトを頂きましたか?」


50代後半くらい。シュッとした体型に見るからに厳しそうな顔をした女性がこちらに鋭い視線を向けている。学長だ。


「いいえ。頂いておりません。」


ここで素直に はいっ!貰いました なんて言ったら国の監視下に置かれる可能性だってあるし、一番は今 隣でニコニコこっちを見ている王子と関わりたくない。


「では、貴女だけ祈りの時間がとーっても長かったのはどうしてかしら?」


なるほど、だからみんなこっちを見ていた訳か…


「それは…」


どうしよう。なんて答えれば…


「私はね、君だけが皆と違う祈り方だったことも気になっているんだよ」


鋭いな王子… どうしよう、考えろ


「では、本当の事を言います。怒らないで下さいね」


「ああっ、怒らないとも。どんなギフトをもらったんだい?あれだけ長い神託だ。さぞや素晴らしいギフトなのだろう」


王子の期待の眼差しが凄いプレッシャーだ。


「寝ておりました…それで手の力が抜けてあの形になってしまったのだと思います」


寝ていた?嘘だろ?まさか…王子は独り言をぶつぶつ言いながら思考し始めたと思ったら急に大きな声で笑い始めた。おい、おい、王子イっちゃったか?とちょっと心配になるくらい笑い出した王子に学長も口を引き攣らせている。


「すまない。久しぶりにこんなに笑ったよ。そうか、寝ていたか。フフッまあそういう事にしておくよ。いいかな?学長」


学長はなんだか腑に落ちないような顔をしてこくりと頷いた。


「では、アーノルド嬢。君は稀な白いオーラを纏っていた。それは理解できるかい?」


白いオーラ?ちょっと意味分かりません的な顔をしたら王子が丁寧に説明してくれた。

人間には一人一人に魔力の色が存在し、魔力を使うとその色を帯びる、それをオーラと呼ぶ。例えば 王子は黄色のオーラなので魔法を使うと黄色が混じった魔法が出るらしい。ほとんどの者が明るい色(赤や黄やオレンジなど)か落ち着いた色(青、緑、紫など)のどちらかで、稀に白と黒の者が現れる。今日の儀式の最中、全員オーラを纏っていたらしく、今年は白と黒のオーラの者が1人ずついて驚いたそうだ。オーラはそのものの得意とする魔法が分かるようで、明るい色系は火と土、落ち着いた色系は水と風、白は光、黒は闇だそうだ。


なるほど、その貴重な白だったわけだ私は…

えっ?やばくない?


「君に興味が湧いちゃったな」


王子はさっと私の手を取ると、手の甲にちゅっと口づけを落とし、輝くような笑みをこちらに向けてきた。


キュンっ ゾワッ キュンっとゾワッの融合である。なんとも言えない感情に手を思い切り引いてしまい、スカートで手の甲を拭いた。


王子は一瞬呆気に取られていたが、なぜだか益々笑みを深めこちらを見ている。

まっ、眩しい!?命名『蛍のケツ』だな。


もう1人の黒いオーラの人はどうしてこの場に居ないのか聞いたら、探したがもうどこにも姿がなかったそうだ。


私は思った。そいつが隠れキャラなんじゃねぇーと。実は隠れキャラがいる事は知っていた。妹が苦手な属性だったから攻略しなかったと言っていた事を思い出したからだ。


とても会ってみたい。もしかしたら彼が私の……





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