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68・どうやら謀反に巻き込まれたようです


「ようこそおいでくださいました聖女様。心よりお待ち申し上げておりましたともはいっ」


圧巻だ…

総本山って聞いてたから山の上にあると思ってたけど、それは昔の話で今はお城みたいな教会がデデーンと建っている。


白を基調としたあの有名なサ◯ラダファミリアみたいな教会の入口に大勢の神父風やシスター風の人達が道を作っている。


私をまるで奇跡を目の当たりにしたように見るのを辞めて欲しい…なんだか痛賜れない。


一番偉そうな格好をした人の前まで着くとその人が急に膝を付き「聖女様」と私を崇めるものだから周りにいた人も皆崇め始めちゃって私はどうしたらいいか分からず、オドオドしちゃったよ…


暫くして中に案内された。

豪華な祭壇にはこれまた大きなメーティス様の石像があり、花々に埋め尽くされたメーティス様はとても美しかった。


大司教はメーティス様に祈りを捧げると私を御応接間に案内してくれた。

大司教はとても親切で優しいおじさんだった。

こんないい人が私を拉致するだなんて…疑問だ。

ふかふかのソファに座り、温かい紅茶を飲みながら大司教がゆっくりと話し出す。


「聖女様、長旅お疲れではないでしょうか?はいっ」

「いいえ、少しお尻が痛いですが回復魔法キュアで直ぐに治せますから」

「流石聖女様ですね。どうかこの国で聖女様のお好きなように過ごされ、心身共に癒やされますよう はいっ」

「えっ?私、エマと話をしたら帰りますよ?聖王国に」

「えっ!?聖王国にですか?聖女様は聖王国で虐げられているのではないのですか?はいっ」

「虐げられている?はて?なんのことやら?」

「はいっ?報告では無理矢理体液を接種されている。女生徒数名から苛めに合っている。王国から監視を付けられ、思うように行動が出来ない。聖獣様を小さくし、隠して生活させている。好きでもない相手と結婚させられそうになっていると聞いていたのですが、違いますか?はいっ」

「無理矢理、涙や血を採られているのは確かですがちゃんと理由があるのです。最初は嫌だったのですが、今は私も同意したようなものなので…人々の役に立っているのならそれが一番です。苛めは気付かなかったくらいな些細なもので今は解決しています。監視は…まあ嫌ですが、最近は慣れて来ました。白とシェイロンはただ私が小さい方が可愛いかなくらいな考えで、小さければずっと一緒にいられるしみたいな、そんな感じです。最後に好きでもない人との結婚ですが…」

「やはり、好きではないのですね?はいっ」

「いえいえ、そんな事無いです!まだ婚約ですが生まれて初めて好きになった人なんです!」は、恥ずかしすぎる… 

「初恋の相手ですか… ちょっと副大司教を呼んでもらえますか?」


大司教は近くに居たシスターさんに声を掛けるとシスターさんは慌てて外へ走って行った。


「申し訳ありません、聖女様…私が報告を受けていた話と随分と食違っているものですから、私も驚いていて…もしかしてですが、我々がしたことは聖女様にとってご迷惑な事でしたでしょうか?はいっ」

「そうですね、テスト期間中でしたしはっきり言って迷惑ですね」

「はぁ~やはりそうでしたか…はいっ」

大司教の落胆ぶりは見ているこっちも可哀想になるくらいだった。やっぱりいい人だった。聖王国と学園にも謝りの手紙を書いてくれることになったので一安心だと思う。


コンコンッ

「お呼びでしょうか?」

「入って下さい」

中に入って来た男はスラッとした身長につるつるの頭、野心たっぷりありそうな顔立ちをしたおじさんだった。

ぽちゃっとした白髪頭に長い白毛のお髭の大司教とは正反対そうな男だ。


「レートよ、私の聞いていた報告と聖女様からの話は随分と違っていたが君は知っていたかね?はいっ」

「いいえ、知りませんでした。今、報告に来たエステルから大まかな話は聞きましたが、何処かで食違ってしまったのでしょう」

「聖女様にはこちらに来た最重要任務とやらが済み次第帰って頂く事になったので、部屋の準備を宜しくお願いしますよ、はいっ」

「…………それは困りますね」

「レート?」

「聖女様にはずっとこのゴッデス連邦共和国に居てもらわないと」

「何を言っているんですかレート、聖女様は聖王国にお帰りを望んでいます。初恋の相手が待っているのですよ?大好きな方の側がいちばんでしょう?ねぇ聖女様?はいっ」

「………はい」居た堪れない…これは公開処刑なのか…

「好いた相手なぞもっと条件の良い優秀な男を充てがえば女なぞ直ぐに乗り換えるでしょう。どうです?私の息子、ナッツェなぞは?」

なぞなぞうるせーな、ナッツェとはマカダミアナッツの事が、その父親 マカダミア・レートか、マカダミアチョコレート…親子揃って美味そうな名前だな。


なんて考えていたらいつの間にか大司祭は副大司祭の手の者に監禁され、私は広くて綺麗な部屋に閉じ込められてしまっていた。


うーん、これからどうしよう…


いつも読んでいただき、ありがとうございます。



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