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64・進級試験 前編

すみません。

ギルドランク訂正させて頂きました。

ストーン級Fランク

アイアン級Eランク

カッパー級Dランク

シルバー級Cランク


穏やかな日々が続いている。

少し前の事が嘘だったかのように…


変わった事と言えば白とシェイロンの食事のお陰で着実にギルドランクが上がって(シルバー級Cランクになった事と、あれ以来エマがよそよそしい事だろうか…

本当にどうしちゃったのだろう…


もうすぐ2年を締めくくる進級試験が行われる。あっと言う間に転生して3年が経つのだが、私はちゃんと思い描いたルートを歩んで行けているのだろうか。


元の世界に帰る、を目標にここまで頑張って来たけれど、大切な者が沢山出来てしまったこの世界と決別する事が正しい事なのか分からないでいる。

もし私が帰ったとしたら時間が巻き戻され、皆は私の事を忘れてしまうのだろうか?

アッシュ君は私の事を忘れ、私も全て忘れる…考えるだけでも辛い…

だけど、家族に会いたい。



この事を考えても心も体もぐちゃぐちゃになってしまうだけだから余り考えない様にしている。今は進級試験の事を考えなくては…


魔法科の進級試験は3つある。

1つ目は上級生との魔法試合

2つ目は薬草採取からの調合

3つ目は筆記試験


1つ目と3つ目は多分大丈夫だと思う。だけど2つ目が怪しいんだよね…


何故か私が主で調合すると別の物が出来てしまう可能性があるからだ。

最近気付いたのだが、私が何気なく使っていた回復薬や解毒薬や魔力回復薬も下級の物を作る工程で作っても中級もしくは上級の物になっていたらしい。全く気付かなかった…


取り敢えず予習復習だけやっておこう!

薬草図鑑を取り出し必死で頭に叩き込む。じゃないと余計な事を考えてしまいそうだったから…




ついに来ました試験の日。

1日目は筆記試験。薬学、魔法学、経済学、歴史学、言語学、商業学の6教科と選択科目の2教科が出される。

眼鏡先生のテストを警戒していたが、意外にまともだったので全て合格ラインは取れているだろう。


続いて2日目。高学年生との魔法試合。

何故か国王様達まで観に来ていて驚いた。

大方騎士科の魔法剣術試合でも観に来たのだろう。案外過保護な所がある人だからなぁ~


確か蛍のケツの相手は校門野郎だったはず。

いい試合になるのは間違いないだろう。

そういえばアッシュ君の相手も校門野郎だった気がする。目立ちたがりなのかな?


私の相手は元生徒会長を努めたアリアナ先輩だ。水属性を得意とする彼女は既に王立魔法研究所と王国魔法団から勧誘が来ているらしい。


「前々から嫌いだったのよね、貴女の事」

「はいっ?」

試合開始の合図と共に突然先輩から言われた言葉に頭が付いていかなかった。はて?私はこの人と接点があったっけ?


「男爵令嬢のくせに聖女だの稀な光属性だのと持て囃されていい気になって、サイラス様やリヒャルド様に色目を使っていると思ったらレオナルド君と婚約ですって!?私が好意を抱いた方を尽く横から掻っ攫っていくだなんて許せないわ。文句を言ってやりたいのにいつもハーベストさんの後ろに隠れて…私はこの日をどれだけ待ち望んでいたか!貴女には痛い目を見ていただきますわ」

「はぁ…」

なんだ、ただの妬みか…

それにしてもこんな綺麗な人が私なんかを羨むなんて驚きだ。まあ、確かにアッシュ君には愛されちゃってますけど…

おっと顔がニヤけてしまった。それを見てアリアナ先輩が「何笑ってるのよ、ムカつく。貴女なんか水で流されちゃいなさい。ウェーブ」と攻撃してきたので咄嗟に先輩の周りに防護魔法バリアを発動させた。


あっという間に先輩は水の中に飲み込まれ、水族館状態になってしまった。


先輩が叩いても攻撃魔法をくらわせてもびくともしない私の魔法に先生から試合終了の合図が出たので魔法を解除すると大量の水と共に先輩が私の近くまで流れてきた。


ゲホゲホむせ返る先輩はそれでも私に攻撃を仕掛けて来ようとする。先生が止めに入ろうとしているけど、先輩の詠唱の方が早いだろう。まあ私には防護魔法バリアがあるから効かないんだけどね。


『小娘いい加減にしろ』

先輩が放とうとした水玉が何故か破裂したと同時に頭の中に声が響く。


私の胸元から飛び出した小さな2つの者がみるみる内に大きく姿を変える。


『貴様、我等が母様に殺意を向けたな?』

『お母様に仇なす者、死罪です』


「ひぃっ」先輩はその一言と同時に白目を向いて倒れてしまった。


「ありがとう2人共。お母様は無事ですよ~」

2人の頭を撫でてやる。

全く可愛いんだからもう。あれっ?でも大丈夫だろうか?まだあまり知られていない2人が同時に出てきてしまって。最悪、使い魔で通すつもりだが、見られていないのが一番だ。


恐る恐る周りを見渡すと、プチパニックが起きていた。逃げ出そうとする者、倒れる者に叫ぶ者様々だ。1人だけ勢いよくこちらに駆けてくるものがいた。眼鏡先生だ…嫌な予感しかしない…


案の定、質問攻めにされた…

試験は一旦中止となり、私は国王様に怒られた…

解せん!













母様ははさま呼びがシェイロン

母様かあさま呼びが白

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