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51・ダンジョン攻略 パート1(森風の道編)


助けて下さい。

多分私の心臓は持ちません。


初代聖女の魔法の1つ軽減魔法カルイをかけてダンジョン入口までアッシュ君を運んで来たんだけど、アッシュ君が白の事を「俺達の子供」って呼ぶもんだから何度か落としそうになっちゃったよ…マジやめてほしい…

 

こんな状態で、ダンジョン攻略なんて出来るのだろうか…まあ別に攻略する必要性も無いんだけど、なんとなくゲーマーの血が騒ぐってやつ?なんだと思う。クリアしたいって思っちゃう。



ダンジョンに入るとそこは洞窟の中とはかけ離れた空間が広がっていた。


「凄い、まるで初夏の森の中にいるみたい」

瑞々しい若葉と咲き乱れる花々、新緑の世界が広っていた。思わず2人で見惚れてしまった。


このダンジョンは一層しかないらしく、アマゾンみたいにひたすら森林が続いているらしい。奥に進むほど強力な魔物が出現すると眼鏡先生が言っていた。そして最奥にある祠の中にダンジョンボスがいると。


『お母様、行って参ります』

胸元から飛び降りた白は手のひらサイズしかなかった体を巨大化させ、森の中に1人で入って行ってしまった。


「待って白、心配だから一緒に…」

白の後を追って走り出す私をアッシュ君が追ってくる。足に強化魔法ダッシュをかけて追いかけたんだけど、白が見つからない。


気持ちは焦るし、嫌な想像が頭を過る。

白、何処へ行ったの…


「マリア、落ち着いて」

急に腕を引っ張られ、バランスを崩して気付いたらアッシュ君の胸の中にいた。


ドキドキと早く波打つ心臓の音がどちらのものなのか…


「落ち着け、集中して白の声を聞くんだ」

アッシュ君に言われて、ハッとした。


今、一瞬私は白の事を忘れて、只々心地良くいい匂いがするアッシュ君を堪能する恋する乙女になっていたのだ。

母親失格だよ… 

集中して白の事だけ考えると頭の中に微かに声がする『美味しい、美味しい』と…


「白…」

私に似たのはそこだったか!

美味しいものには目がなく、食べる事に集中すると周りが見えなくなる… うん、そっくりだ。


「白、元気そうだった…ごめん、取り乱して」

「いいんだ… それより…俺達どうする… このまま…ずっと…」

「このままずっとって…」

――――うわぁっ、抱きついたままだった!

なんかちゃっかり私もアッシュ君の服を握っちゃったりしてて…恥ずかしい…


慌てて離れたが、火照った顔は早々戻す事は出来ない。両手で扇いだり、冷やしたりしてみたが効果はあるのだろうか?


「これからどうする?このままここで待機して白を待つか、それともダンジョンボスを目指すか」


「勿論ダンジョンボスを倒しに行きたい」


「マリアならそう言うと思ったよ、じゃあ行くか」


取り敢えず2人でダンジョンボスに挑む事になったので奥へ進んで行っているのだが、一向に魔物に遭遇しないのは何故?


途中美味しそうな木の実がなってて、鑑定のスキルを使って食べながら進んでいるんだけど… 結構奥まで来たとおもうんだけどなぁ…


元々魔物の出現率が低いのか、それともまさか白が…


どうやらまだ食べ続けている白。

白さん、そろそろ帰っておいで…





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