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40・ダンジョン攻略 パート1(火の穴編)


ダンジョン【火の穴】、出現する魔物がほぼ火属性の為、この通り名が付けられたとされている。

一層ニ層と深くなる程、強力な魔物が出現するダンジョンで魔物の出現数もそこまで多く無いと聞いていたんだけど…


私達が今居る一層、魔物の数が想像より多い。眼鏡先生も一度来たことがあるらしいが、その時より出現率が高く、異変が起きているのは間違いないと言っている。


騎士団の人達が頑張ってくれているので、今の所、後ろから付いて行っているだけなんだけど…

騎士団員の疲労が見て取れるようになって来ている。


「魔物自体はそんなに強く無いのですが、数が多いので体力と魔力の消耗が思ったより激しいです」


「一層を抜けた辺りで少し休憩をとるか?」


「ですが、そのたびに休憩となると今日中にダンジョンの深層に辿り着けるかどうか…」


「ダンジョン内で夜を明かす事になると言うことか?」


「… そうなります。深層に原因があるかも分かりませんので、一層一層確認する必要があります。ですので自ずと時間も掛かってしまいます」


「うむ… デイビス先生はどう思われますか?専門家の意見が聞きたい」


「私は、連れてきた生徒達に協力してもらうのが一番効率がいいと思うのだがね」


「生徒様に?」

騎士団長は一瞬渋面したが、何かを察したかの様に なるほど…と呟く。サイラス王子も静かに頷く。


「では、決まりだ」

眼鏡先生に呼ばれたので、私とアッシュ君は一度顔を見合わせ後、先生の元へ行った。


「悪いが、2人に協力してもらいたいんだ。そうだなぁ…報酬は次の長期休暇の課題免除、どうだ?」

「やります!是非やらせて下さい!」

「マリア!君は昨日大量の魔力消耗をしただろう?まだ、完全に回復しきっていないのにそんな安請け合いを…」

「何言ってるの?アッシュ君、魔力は寝たら完全回復するものでしょう?」

「そんな訳…」

「アッシュ止めろ!彼女は選ばれし者なのだ!」

「しかし…」


選ばれし者??蛍のケツは何を言っているのか…

もしかして、ギルドカード取得時に私が大袈裟に演技したから誤解させちゃった?


「違うんです!そんなんじゃなくて、あの防護魔法(バリア)は皆が思ってるほど魔力消耗は少なくて… それに宿で爆睡したから…」

「あの魔法が魔力消耗少ないだって?アーノルド嬢は本気で言って…」

「止めないか、リヒャルド!彼女は特別だ」

 

駄目だこりゃ…

蛍のケツは何を誤解したんだか話が通じない…

面倒臭いから無視しよう!


「で、私達は何をすればいいのですか?」


「単純だ。アーノルドは魔物の侵入を防ぐ防護魔法(バリア)を発動させる。出来れば皆を覆える位の大きさが好ましい。レオナルドは探知魔法を使う。闇魔法で霧が出るのがあったな?範囲が広いが頼めるか?私の提案は以上だ」


「「はいっ!」」


「俺はマリアみたいに魔力量が多い訳では無いのでやれるだけやってみます」


「頼んだぞ、2人共」



アッシュ君と頷き合ってから魔法を展開する。私達は半円のドーム型の光に包まれ、アッシュ君の足元からは黒い霧が現れる、それが地面を這うように広がっていく。


貴方と一緒なら何でも出来ちゃう気がするのは何故だろう。


さあ、始めましょうか。



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