29・おやっ?色々な陰謀が…
皆さんこんにちは。
短めですみません…
(聖王国視点)
許せない、無理だ、見ていられない。こんなにも苦しい想いをしたのはいつぶりか…
彼女を手にするのは私だったはずなのに、何故彼女はあいつに笑いかけ頬を赤らめる。許せない!
「おいっ、何処に行くつもりだサイラス!今さっき来たばかりだろ。」
「うるさい、付いてくるなリヒャルト!私はこれより父上と話がある。」
親の七光り、横暴だと言われようが関係ない。使える権力は使ってやる!
「父上お話があります…」
そうだ、私は王子なのだから…
✤✤✤
滅多にない息子の願い、どうしても叶えてやりたい。親バカと言われようが関係ない。
だが、しかし無理に事を進めてアーノルド嬢に逃げられてしまっては元もこうもないからなぁ… やはり、ここは夫人を使うしかないか…
アーノルド家当主ライアンは出世欲が無く、扱いづらいが逆にバイオレット夫人は栄転したいようだ。
近いうちライアンには娘の件で登城を命じる予定でいる。その時に夫人も呼ぶとしよう。ライアンには娘が聖女であることを伝え、夫人には適当に説明すればよかろう…
サイラス、儂に任せておけ…
✤✤✤
(隣国ナバス帝国視点)
「ロマネフ様、ご報告がございます。隣国聖王国にて、聖女降臨との噂が上がっております。あくまでも噂ですが、どういたしましょうか?調べますか?」
隣国で聖女が誕生しただと?
何故、我が帝国でなく、聖王国なのだ。我が国が一番聖女を愛し、慈しんで来たというのに…
これも弟アシュガルドのせいに違いない。あいつがこの帝国に負を呼び込んだのだ。
あいつが死んでもう随分経つが今だに父上と第2妃だったアシュガルドの母は塞ぎ込んでいる。
まあ、そのお陰で私が皇帝に早く慣れたのだから、アシュガルドには礼を言わなくてはな。
父上達が私と母上からアシュガルドを遠下げる為、敢えて突き放していた事は知っていた。だから、殺したのだ。
皇帝の座を確実に物にするため、私は手段を選ばない。しかし、父上が皇帝の座から降りた今でも父上を支持する声があることは知っている。全てを反逆罪で斬首出来ればどれ程楽か、など考えてしまう時もあった程だ。
聖女ねぇ〜もし、本当に聖女が誕生したのなら是非とも我が妻に迎えたい。私の地位を確実なものにするにはうってつけではないか…
「直ちに調べよ。良い報告を待っているぞ。」
「はっ!」
運が私に向いてきたか?とても楽しみだ。早く会いたいぞ、聖女様…
あわよくば美しく、聡明であれ…




