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15・どうやら異変が起きたようです


遂に来ました騎士科との合同野外授業。


「こちらへ集まって欲しい」


蛍のケツの呼び声で集まったメンバーを見ると、なんとなく要注意人物を一所に集めて監視しやすくしてるんじゃないかと思う。


騎士科はサイラス王太子と幼馴染みのエドワード、そして闇属性のアッシュ君。

魔法科は私とエマさんとショタっ子ことオースティン君。


初めて間近で見るアッシュ君は黒眼黒髪の少し影がある感じの人だ。隣国のナバス帝国では聖女信仰が強いからアッシュ君が行けば人気者になるに違い無い。


転移の聖女様の姿絵はザ・日本人だった。日本人形的な。



蛍のケツが何やら作戦会議始めたけど、こんだけ精鋭が揃っているんだ、低級魔獣しか出ないオーハイ森林なんて余裕だと思うけどなぁ〜


他のクラスメイトは次々と森林の中へ。

私も早く行きたい。まだ、実践戦闘で魔法を試した事がないから逸る気持ちが抑えきれない。


「早く行きましょう」


ちょっと可愛く蛍のケツの服の袖を摘んで引っ張ってみた。


「あっ、あぁそうだな」


動揺したのか挙動不審の姿が面白い。



良く話を聞いていなかったが、騎士科が前に2人後ろに1人、真ん中に魔法科を挟む様に移動するみたい。

まあこの班の騎士科メンバーは魔法も得意なのでもしかしたら私達の出番はないかもしれない。


「いたぞ」


ビビリが指す方向には兎に似た魔獣が2体こちらに向かってくる所だった。


よし、まだ遠い。なら私が…


「キャハッ!サンドショットショットショットー!」


「まだ来るぞ!」


「我に集いし力の根源よ!以下省略ウォーターシャボン」


 …………エマさん、ショタ…やってくれるな


なんかね、キャハキャハ言ってるエマさんともう省略しか聞こえてこないショタっ子が暴走してる…

周り皆引いてるくらいね…エマさんはほらっあれだし、ショタっ子は蛍のケツにいいとこ見せるのに必死な訳。結構次から次に出てくる低級魔獣を2人でボッコボコにしちゃってるよ。早く2人の魔力切れないかな…





あれっ?何か…


「おかしい…」


あっ蛍のケツも気づいたみたい。そもそもオーハイ森林は1学年の私達でも討伐授業が出来る程安全な場所のはず。低級魔獣がたまに出るくらいの説明だった。なのにさっきから次から次へと湧き出るように現れる魔獣。どうやらエマさんが脱落したみたい。



「このまま野外授業を続けるのは危険だ。私は一旦エマ嬢を連れて教師の元へ戻り、この事を国王にも報告する。君達は他の生徒に授業の中止を伝えてくれ。君達なら低級魔獣くらい余裕だろう」


「しかし!サイラス様お1人では危険です!」


「私には影達がいるから大丈夫だ。頼んだよオースティン」


はいっ!目を輝かせて返事をしたショタっ子。これ以上張り切らせてどうするんだ…


蛍のケツが見えなくなると 行くぞ!と1人で勝手に走り出した。おいおい、勘弁してくれ…



ふぅ、ある程度の生徒には声を掛けたと思う。そろそろ私達も戻らないとショタっ子とビビリの魔力は限界に近い。



「たっ、助けてくれっー」


何処からか助けを求める声が聞こえてきた。


「こっちだ」


初めて聞くアッシュ君の声。意外に低く男っぽい声に少しドキッとした。


声がする場所に辿り着くと騎士科の生徒が1人倒れていて魔法科の1人が一生懸命回復薬を飲ませていた。


他の4人が交戦している魔獣はポイズンスネークというコブラに似た中級の魔獣だった。


「何でこんなところに中級の魔獣がいるんだ!」


ビビリ本当にその通りだ。ポイズンスネークは全長2m位でさほど強くはないが名前の通り猛毒があり、即死するので中級に部類されている。



「魔力が残り少ないものは怪我人を連れて学校へ避難して下さい。そしてこの事を先生方に報告して」


結局残ったのは私とアッシュ君とショタっ子だけだった。恐怖で混乱する生徒を誘導するのにビビリが付いていく事になったからである。



「どうしましょう。わたくし達だけではまだこの魔獣を確実に倒せるか分かりません。下手に攻撃して刺激するのも得策ではありません。逃がす訳にもいかないのでこのまま距離を保ちつつ先生がくるまで待ちましょう!」


「ああ、それがいい」


「僕ならやれる!中級魔獣くらい僕の魔力なら…我に宿いし力の源よ我に力をあたえたまえ炎固えんこ

「待って!」


よりにもよって火系魔法を使うなんて。

火の玉はポイズンスネークに直撃したが、立ち込める煙によって視界が遮られてしまった。仕留められたのか…



「危ない!」


煙の中から突如現れたポイズンスネークはショタっ子目掛けて飛び掛かってきた。しかし、魔力切れを起こしたショタっ子は地べたに膝を付いたまま動けない。咄嗟に庇ったアッシュ君が腕を噛まれてしまった。


「アッシュ君!」


闇煙ダークスモーク  クッ…」


アッシュ君の手から黒い煙が影のように現れたかと思うとポイズンスネークを飲み込んだ。ポイズンスネークはまるで居なかったかの様に姿がなくなり同時にアッシュ君が倒れてしまった。


何が起きたの?

いや、今はそれ所ではない!アッシュ君を助けなくては… ショタっ子を見るとうずくまって震えている。


どうしよう…どうしたらいいの?

私に出来ることは一体…

















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