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Idea  作者: ひのきそら
第一章 Legend Idoru Notes
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反撃開始

「アリスはん、その格好どないしたんや!?」


「わ、私にも何が何だか……でも、今なら戦えます!」


 ピンク色に光るノーツを従えたアリスは、まさしく花音と同じ様相だった。二つのノーツがそれぞれ花音と龍二の元まで浮遊すると全身を包み込み負っていた傷を瞬く間に治癒していく。その様子を静観していたグランは先ほどの余裕のある態度は鳴りをひそめ、怒りと動揺を露わにする。


「どういうことだ、聞いていた話とはまるで違うぞ。その力はなんだ?」


 溢れる力に身を任せ、アリスは身体に光を纏い勢い良く飛び上がると展開したノーツを豪雨の如くグラン目掛けて撃ち出した。剣を振るいノーツを弾き続けるが物量の差で押し切り、耐えきれずグランは距離を取る。すかさず懐に潜り込んだアリスの掌底をまともに喰らい、フラつきながらもなんとか持ち堪える。


「うっ……アリスっ? あの姿は……」


「花音はん、無事みたいやな! よう分からへんけど、今アリスはんが戦ってくれとるんや!」


 傷が癒えた花音はグランと戦うアリスに動揺するが、思考するよりも先に身体が動いていた。痛みも疲労も無くなり寧ろ底なしに湧く力に身を任せて駆け出し、グランの横腹に飛び蹴りを喰らわせ大きく吹き飛ばした。


「花音ちゃん!」


「色々聞きたいこと山積みだけどとりあえず後で! アリス、一緒にアイツぶっ飛ばそう!」


「はい!」


 剣に闇を纏わせ反撃を試みるグランに二人は間髪入れずに追い打ちをかける。二人が展開したノーツは不規則に飛び交い、視界を覆うほどの弾幕となって建物ごとグランを押し潰した。無数のノーツが直撃し、血を流し剣で身体を支えながらどうにかグランは立ち上がる。


 このまま押し切れる———。二人がそう思った最中、手にしていた剣が霧散し真紅に染まる大剣へと姿を変えたかと思うと瞬く間に辺りに炎の渦が発生した。


「魔剣解放・レーヴァテイン!」


 渦巻く炎が激しさを増し、その圧倒的な熱量で瓦礫や建物が融解していく。全てを焼き尽くす豪炎を二人は光の壁でなんとか防ぐがあまりの威力に光の壁は弾け飛んでしまう。


「手を抜いている場合ではないか……良いぞ、楽しめる戦いが出来そうだ!」


 邪悪な笑みを浮かべ全身に炎を纏ったグランは身構える二人に向けて前進した。

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