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【音闇クルフィ】  作者: たくひあい
ミライとめぐめぐ
105/241


・・・・





────妹だけが、共鳴を起こすシステム、ですか。


────えぇ。その概念体としての柱に貴女の妹の姿を選んだみたい。


もはやあれだけの言語汚染が続き、その為の組織まで用意され、金が集まっているようじゃ、妹という人格をベースにその生体記録の残るコアを動力としてしか、記述を収められないでしょう。



──薄々わかっては居たけど、生体への情報にアクセスするには、一次元コードだけじゃ……途中でチャネルの壁がある。

コアを使って記述自体に条件を用意するしかないと。



────……なるほど。

確かにその方式なら、長男の呪い自体に対抗する術そのものとして作用する。


世界中の妹を、救える唯一の方法かもしれません。




──こんな提案を持ち掛ける私を、あなたは残酷だと思う、かしらぁ?


────いえ、こうなった以上、最もな選択です。どちらにしろあの子の身体は……

けれど、あの子の意思は生きているのでしょう。このタワーが、新しい身体。


────そう。ではさっそく、

地上を管轄する魔女として、

あなたを、この地域の……タワー設立関係に携わった政治家に紹介していい?



 貴方は、酷いと思うだろうか。

機械事故から守れなかった。

それどころか、勝手に身体を利用し、政治に持ち込む、最低なきょうだいを。

あなたの意思も聞かず、逃げることも嘆く事も許さず、

  世界の中心の暗部に据えた。 

  これが代理戦争なのか、それとも、自衛隊そのものだったのか。




「でも、並列処理されるこの次元も不安定ですよね」

「そうね……いくら均衡を保っても、それだけでは」


「私も、柱になります。そして出来得る限りの記述を制御します。

あの子と一緒に――――此処で、生きて」












・・・・・・・・・・・・・・・・・

??:??



「――ですから。この国の王に、お伝えしたいのですが」


「今の世界が魔力を持つ者へ規制によって逆に生態系レベルでバランスが乱れていることはご存知ですか? さすがに力の強い土地の巫女や、王にまで及ぶこととなりますし、少しずつその弊害が出始めております」


「その件でお通しするのは……この国は今、せっかく、目立たないように隠し通し人間が少しでも優位に立てるよう規制し育て上げた今のこの社会を重視しています。相手になどされませんよ。今更、なんだかよくわからない力に乱されてはウザいと、政治家やら偉い方々はそう思っているのです」


「魔力は本来人間には無いもの。一度規制すれば自分にも助けることはおろか何もできないというのに、制約を付け、更に、力の大半を機械に注ぎ込むことで、生命維持すら拒絶するなんて、最低限度の保障すらスレスレではありませんか? 奪うことは出来ても、与えることは出来ないのなら、それは」






(202010312255加筆ー20230-4月26日10:23)


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