表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【音闇クルフィ】  作者: たくひあい
ミライとめぐめぐ
102/240

裏金大作戦!


――――未だ大垣と小垣の携帯が撤収されてないって、本当なのか?

――――らしいですね。

――――けど、あの様子じゃあ、



・・・・・・・・・・・・・・・・・



「はぁいー容疑追加ぁー!

 ジャックオランタンが飛び回ったおかげで、ウチらや兄貴たちに疑いが向いて来たらしいよぉ! 言い訳?だいじ? 社長への報告書が厚くなるねぇ」


 あるビルの内部段──のボールに囲まれた倉庫の一室で、デスクに向かいパソコンを操作していた短めのツインテールの少女は、そう言いながらロリポップを口から出してまた舐めた。(プリン味に限る)

 ぱっつんと揃えた前髪に、お気に入りのクローバーの髪飾り。パソコンにも、そばに置いた携帯電話にもじゃらじゃらとビーズやぬいぐるみのストラップをつけて居る彼女は、そこに居るだけである種の自分の領域を作り上げていた。


――――彼女は今まさになにかを、調べているところ。



「そろそろ隔離カウントダウンかもしれないがとりあえず、監視役の目を逸らす作戦は出来るだけやっておこう……ぐう……」


一方で隣で壁に寄りかかりぼーっとしている少年はそれだけ答え、また、ぼーっと抱き枕に顔を寄せる。眠かった。


「トップと監視役が私達の調査依頼を拒んだ訳がわかった! ジミから切り離すことができる!と、意気込んでいます!気をつけた方がいいですよ! とかって言おっか?」


「でもなぁ、そうやって上に被せても前に、ヤマモトたちがミスったし、その次も大垣や小垣の携帯が見つかるだろう。恐らくすでに所有する基地はみんなあいつらに確認されている。何か言い訳したほうがいいぞ………命令ツールと繋がればアウトだ……ぐぅ……」


うとうとし始めた少年をよそに、少女の方は

「私にっ言わないでよー!」

と元気いっぱいに怒鳴った。

「ったくう、ハンター過激派活動、前は、なんとかなったじゃぁん……処罰発表も後に回されていたしぃ?」

ペロペロペロペロ、とロリポップを舐めながら

苛立ちを誤魔化す。彼女たちはハンターの過激派組織だった。


「違うよモーシャン、前も言ったけど、あのとき庇って貰えたのは選挙が控えていたからだ……ジミの知り合いに犯罪者がいるとバレたら困る。だから選挙に不利にならないようにお偉いさんとして巣立ち……ジミのとこから引退、させたってだけだ」

眠たそうな少年、フレテッセが言うと、

モーシャンはむきになったように両手を突き上げてジタバタした。


「悪友ゲットはきつい、ダミー嫌がらせ作戦もきつくなってきた。いよいよ!自力でどうにかするしかなくなってくるなぁ、んもー!」


「ウトウト……そうだな、監視役の目を逸らす作戦かぁ。

今のしずかちゃん作戦の携帯取り上げられたらアウトだよね、」


「しずかちゃんも居たあの牢屋……警察病院も、

今の『あの少年の家も』、監視の中じゃ情報送りにくくなってるしね」


うんうん、とモーシャンが頷く。


「だけど、発覚が思ったよりも早かったな。

 まさか、母親があんなところで事故って大怪我するなんて思わないじゃないか。あれで余計に監視が強くなってる」



 1番の問題は、携帯で録画!写真を撮る時!【ティロリロリィイ~~ンるんるん】音が鳴る!! 


「これを監査役へ聞かれたら最後!携帯没収され、何もできないまま隔離逝きだ……」

 フレテッセはぼんやりと、思いだす。

『あの少年』のこと。

事前にイメージしていた程悪人面では無かったが、余計に、それが心苦しい。

彼と、自分たちは違う。何かが決定的に異なっている。

――――どうして、彼は自分たちと違うのだろう。

 俺だって認められたい、あいつが万能になるのはつまらない。

胸の奥がざわざわする。


「まず、監視役へ【お腹が痛くなりました】と言って、トイレへ行く。

何回も!何回も!水流しながら!さらに!デカい音で咳き込みながら!!録画、どう?」


「うーむ、次に録画する物、メモ書きを公表するのが精一杯になるだろう。

 また、長文だとわかりにくくなる、簡潔に、まとめた文章がベストでしょう。それを撮った後、ガンガン水を流しながら、自分のに重ねて写真を撮る!すぐ咳き込む!!」


「――――あとは、文章の内容だ。我々は市長の池辺に騙されて、迫害主犯とされましたが冤罪です!助けてください!、と」



「あー。つまり、【いつもの『被害者面して上辺だけ話題に寄せる』作戦】ね」


①監視役からペンと紙を借りる。

 裏金の引き継ぎをして、自民へ残したいので、ペンと紙を貸してもらえませんか?

②発表文の前に、裏金の手配、ニセ文章を先に書いておく!笑っ

4月10日午後10時、東京の○○ホテルで待ち合わせ、服装は、緑のジャンパー、下は黒のズボンの者が裏金を持参。、、、とかね?


③発表文の作成だ!

私は、元市長の池辺に騙されて、迫害主犯とされました!冤罪です!助けてください!


④ポケットに発表文を入れる!トイレへ行く前に!小芝居を打つ!矢印(右)【お腹が痛くなってきました!】と言ってトイレへ向かう


⑤ガンガン水を流し、ゴホンゴホン咳き込みながら、まず、発表文の撮影!、、一段落したら、、また、ガンガン水を流し、自身の顔を撮影!すぐ咳き込む!!


――――と、そのとき、モーシャンの目の前のパソコンに

黒い人影が写った。


「あ、あなたは……」

「この前のカメラ映像と、衛星映像――――公表文章と、自身の顔、2つ動画があるはずだ」

ボイスチェンジャーで変えられた声が、ぼそぼそと、

指示を始める。

 二人は思わずピンと背筋を伸ばした。


「もし、2つを1つにまとめて配信するやり方に戸惑っているなら、

2回に分けて配信しても大丈夫だと思うぞ。

1回目を公表文章、2回目を自身の顔、としてもいいし、、逆でも大丈夫だ。とにかく、あのことを表ざたにするくらいなら、うちの誰かに被せた方がマシだ」

「はっ」

「例えば?ライブ配信ってボタンを押したら、携帯を公表文章に向けて、10秒ぐらい映して、、次に自身の情報を映して一礼したらいい!、、そこで【カァーット】だ」

「了解」

モーシャンとフレテッセがそれぞれ頭を下げる。

ややあって、モーシャンは恐る恐る質問した。

「あの、社長、本日は、そのことを伝えに――――?」


「いや、『彼が』とうとうトップの殺人情報を持っている事を匂わす人に接触したようだ。今、この情報の受け渡しに、お金の交渉中との事。

大至急!口止めの連絡を要請中だ。うちからは、倍のお金を出して取引する。この金の受け渡しを、私の裏金を管理している者に命令したい。

手配の連絡をさせるいい手段はないかね」


 なるほど、これを言えば、倍のお金を払う裏社会人の連絡先を知るために、こいつの紹介役だった部下の連絡先を1人ゲットできる。――――ということのようだ。

「あの、お言葉ですが、それって本当に用意するんです?」


社長が、大声で笑う。

「モーシャンはお得意じゃ無いか。『観察結果を踏まえ、そうとも見えるような一般には浸透していない敷居の高く難しい専門用語大盛でそれらしい内容をこしらえる……自分は優秀ですアピール!』」


「ぐぬぅ」

モーシャンはぐぬぅになった。



 もし、トップが口封じに連絡許可を出したら段取りは、こうなる!


①トップへこう伝える

「交渉相手に連絡させてください!○○【悪友】がこの紹介役です!○○の携帯番号を教えてください!」

②監視役からペンと紙を借りる。

「このお金の受け渡し方を考えたいので、ペンと紙を貸してください!」

③悪友の連絡先を受け取り、裏社会人の連絡先を聞くフリをする時、ここは、電話番号を教えてもらっているフリをしつつ、

 悪友の携帯番号をメモ用紙に書き写してしまおう!セリフはこうなる!


「彼女たちの迫害時に世話になったSの連絡先を教えてくれ!

【悪友の携帯番号をメモる】わかった!金の受け渡しの件伝えてくれるか?頼んだ!」――――そして、すぐ切る!

連絡を終えたら、トップへこう伝える!【悪友が金の受け渡しを伝えてくれるそうです、わたくし裏金の手配をしていいですか?】と伝え、とりあえず一旦、戻る!




③部屋に戻り、10分経ったら、トップへこう伝える!

「裏金の関係者が直接!Sへ交渉金を渡してくれるそうです、きちんと実行してくれるか、見張り役を付けたいので、裏社会に詳しい○○【悪友】に頼んでいいですか?」


④見張り役の悪友へ連絡する時、セリフ矢印(右)裏金を例のヤツに運び屋を頼んだ!見張りをお願いしたい!ちょっと待ってくれメモを取る【と言ってこの悪友の携帯番号もメモる!】わかった!よろしく頼む!と言って、、すぐ切る!笑


⑤終わったら、トップへこう伝える矢印(右)すべて段取りが完了しました!5000万盛りました!安心してください!、、、笑っ


「まぁ、普段から嘘ばっかついてるから不得意分野ではないはず……落ち着いてやれば滞りなくできる、かな」

褒められてちょっと嬉しいモーシャンは照れながら言う。


 「いや、その前に、暴露情報が出回るかもしれない』とでも言って監視の目を逸らそう……すゃぁ……」

現在通常の放送記録をサーチチームが持っているから、迂闊な動きはしづらい。が、これを先に伝えたら、社長らが命令した事だとバレにくい筈。

監視役の目もそらせるし、一石二鳥である。

 



2023年4月15日4時05分

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ