虚偽版 故障かな?と思ったら
△故障かな?と思ったら△
●電源が入らない
→電気を止められていませんか?
→電源ボタンによく似た、飴玉みたいなものを押していませんか?
→あなた、透明人間ではありませんよね?
→一回死んだことがあるとか、そういうのはないですよね?
→あなた、頭脳は大人だけど、力は赤ちゃんということはありませんか?
→電源プラグを間違えて、誰かの鼻の穴に差したりしていませんか?
→もう一度聞きますが、本当の本当に、電源が入らないことで困っているんですね?
→この製品から発する、独特なリズムの低音を、お隣さんか誰かに注意されませんでしたか?
→ボタンの上に書かれた『電源』という漢字の左を、修正テープで隠して『原ボタン』にしたから、電源ボタンはなくなった、というトンチをしていませんか?
→それは自社の製品ではなく、自社の製品そっくりに作られたレプリカとか、置物じゃないですか?
→今、停電中ではないですよね?
→動きも光も見えにくい、そんなサングラスのようなものを、掛けていませんか?
→本当は、電源が入っているんじゃないんですか?
●電源は入るが動かない
→製品のやる気を、信頼しすぎていませんか?
→コショウの詰め替えをしているときに、くしゃみをしてしまい、コショウが思い切り製品に掛かりませんでしたか?
→一度も【頑張ってくれてありがとう】みたいな声を、掛けたことがありませんよね?
→あなたはバカですか?
→右斜め後ろの小窓は、きちんと開放されていますか?
→無いとは思いますが、五十年以上使っていたりしませんよね?
→瞬間接着剤を、どこかに付けました?
→作動してしまうという事実から、逃げていませんか?
→置いている場所の西日が、少しキツくありませんか?
→やっぱりバカでしょ?
→汚れが付きすぎて、汚れの度を超えてはいませんか?
→まさか、底のフタを外したところにある、強制冬眠スイッチを押してはいないですよね?
→製品が動いてくれない、そんな夢を毎晩見ているんじゃないんですか?
●動きが異常
→ペットのワンちゃんが、この製品のようなグルグルする動きをしていませんか?
→自転車を漕いだ電気で、動かしていませんか?
→コードはコードでも、自分が作った手作りの、ほっそいコードに付け替えていませんか?
→製品の目線の先に、青色や紫などの冷たい感じの色はありませんか?
→母親が子供を寝かし付ける時にやる、一定のリズムを保ちながらカラダを叩く、あの動作を製品にしながら、何かしらの洗脳をしませんでしたか?
→オリジナルの音楽ジャンルを確立して、その鼻唄を近くで歌っていませんか?
→あなた、深夜に寝ぼけて、この製品をなぶっていませんか?
→動きが異常になってほしいと、願ってはいませんか?
→異常なのは、あなたの方ではないのですか?
→独特なスキップをする人が、前を通りませんでしたか?
→作詞だけではなく、錯視にも、ものすごい興味がありますよね?
→寝ている間に、電化製品システム改造男、が部屋に侵入してきませんでしたか?
→みんなの、動きが異常という価値観、に見合った異常さですよね?
●音がうるさい
→隣でモスキートオジサンが、鳴いているだけではないですか?
→あなたのうるさいの基準は、50デシベルからとかですか?
→音がうるさいのであって、その製品の顔がうるさいわけではありませんよね?
→耳が敏感なんじゃない?と、二人以上に言わたことがありますか?
→それは、自社の製品ではなく、自社の製品によく似た、騒音器ではないですか?
→ミジンコくらいの大きさの妖精が、製品の前で反響を狙って、「あ一」とか言っていませんか?
→製品が何か、むしゃくしゃするくらいの派手な喧嘩を、製品の目の前でやりましたか?
→1000時間以上連続で、使い続けていませんか?
→気温22度、湿度45%という、力が出やすい快適な環境で使用していますよね?
→ボタンを順番通りに入力することで、裏コマンドが成立するのですが、それを成立させて、パーリーピーポーモードに突入していませんか?
→耳の穴辺りに、反響蝶が張り付いていませんか?
→シンプルに、絶対音感の影響じゃないですか?
→あなた、聴力が一番いいと思われる、ピチピチのハタチではないですか?
●ボタンが押せない
→今見えているボタンは、本当のボタンではなく蜃気楼的なボタンではないですか?
→エチルアルコールで拭いたことによって、ボタンが化学反応を起こして、プニプニボタンになっていませんか?
→髪の毛を燃やして、ボタンに命を宿らせる儀式みたいなヤツを、したりしていませんよね?
→一時間以内に、自社の製品をローション沼に、落としたりしていませんか?
→あなたは引く力はあるのに、押す力がないという、クラスに一人はいたようなタイプではないですか?
→ヘコむもの恐怖症とかじゃないですよね?
→あなたのシャツのボタンと、製品の押すボタンが、頭のなかでごっちゃになってませんか?
→この製品のボタンが、地下のどこかの施設に埋め込まれている爆弾と繋がっているかもしれない、というような恐怖に怯えていませんか?
→ボタンめり込ませ虫が、部屋に出ませんでしたか?
→それはボタンではなくて、隣にあるただの飾りではないですか?
→100キロの圧力を、0.1秒の短い時間でボタンに加えることで完了する、ボタンセキュリティーロック状態になっていませんか?
→幼い頃に、ある家電のボタンを押して、想像以上の強風が吹き、その恐怖からトラウマになったりしていませんか?
→かなり難しいチャレンジにはなりますが、ボタンでは無いところで、操作がおこなえることを知ってますか?
○どれも該当しないなら?
→本当に本当に本当に本当に、正真正銘の故障かもしれません
→ひたいと両方の手のひらと、両膝を地面に付けて、謝らせていただきます
→もう一度だけ、もう一度だけ、説明を読んでみてはくれませんかね?
→自ら働きかけて、原因を探ってみませんか?
→該当するしないはどうでもいいので、『どれも該当しないなら?』という項目のタイトルを、『どれも該当しないのならば』に変えた方がいいよ、みたいに思ったりしてますよね?
→自社の取締役的な立ち位置に、なりたいとは思いませんか?
→どれも該当しないんだけど!、と叫びながら、街中を歩き回ってもヨシとします
→かすっている内容のものを、どうか信じようとしてみてください
→該当する該当しないに関わらず、とりあえず、その場で踊ってみませんか?
→左から右に読んでいくんじゃなくて、右から左に読んでいったりしてませんよね?
→一行飛ばし読みのクセがあったりしますか?
→どうせ解決しないのなら、こんな長ったらしい文章、やめにしませんか?と思っていますか?
→どれも該当しないなあ、と、ただただ思っていてください
→もしかして、何にも染まりたくなくて、何にもハマりたくない、そんな、ハマりNG人間さんですか?
→この欄を設けたのは、説明書の空白を埋めるためだと、思ったりしていますか?そうです