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ラッキーガールズ&ボーイズ  作者: 栗田 ケイジ
第一章 ラッキーガールとラッキーボーイ
5/68

ザクロの氷魔法習得編

引き続き読んで頂きありがとうございます。

ごゆっくりお楽しみ下さい。

「さてと、では氷魔法を探しに氷山でも行きますか。」









店を出たザクロは氷山のダンジョンに向けて駆けだしたのだが、思ったよりも距離がある。

速度の心得を使って超加速×7を手に入れた。

超加速とはそもそもレベルという概念が無いのだが、ラッキーボーイの能力なのだろう。




超加速を使って移動をすると、あっという間に氷山に着いていた。

氷山は激しく吹雪いており、氷のつぶても見境なく襲ってくる。

ゲームの世界なのでひどい寒さを感じるわけでも無くVITも210あるので全く痛みは無い。進めていくにあたって自分が凍らされたら困るので防御の心得を1つ使い氷耐性(特)を手に入れた。





防御の心得一つで氷耐性(小)を手に入れたはずなのだが、どうやらラッキーボーイの恩恵で7倍したら氷耐性(特)になってしまった。

どうやら、この世界では面白さを損なわないように耐性で無効という概念が無いようだ。そのかわり耐性(特)はほぼ無効と同じぐらいの効果があるようだ。













氷山をうろついているとアイスバットの大群100匹が襲ってきた

しかし、アイスバットの体当たりも噛みつきも全くダメージにならない

ザクロにとっては鬱陶しい以外の何者でもないのだ。







「蝙蝠は食べたいとは思わないなぁ‥ファイアボール」











全力を込めて初級魔法のファイアボールを打ち込むと巨大な火の塊が手から放たれる。

平均的な初期プレイヤーの7倍の魔力を持ったファイアボールだ。

アイスバットなどという雑魚モンスターからするとひとたまりもない。

アイスバットの大群100匹が一気に消し炭になった。













新しいステータスを覚えた音がしたので確認をしてみると、炎属性の中級魔法を習得していた。

どうやら、一度に5体あるいは合計100体のモンスターを倒すと中級魔法が手に入るらしい。

これだけ強力だと倒したモンスターのMP吸収もあって永遠に魔法が使えるのではないだろうか。











「っていうかこれ、敵を凍らせるどころか消し炭にする魔法が強くなってる。」





基本的には1部例外を除きダンジョンや土地に見合ったアイテムやスキルが出て来るものだ。が、ザクロの場合はチート級なプレイヤーな為得るものがズレているようだ。

そもそも100匹クラスのモンスターなど、ソロプレイヤーなら本来は即死町送りクラスの災害なのである。









そして何よりも虚しいのは100匹のモンスターを倒しても上がらないレベルの方だ。

あくまでも振り返るがザクロはまだレベル1なのである。

レベル上がるといいなぁと考えながら、探索を続けた。








また少し探索をすると、今度は3メートルぐらいあるだろうか。

大きなクマのモンスターが襲ってきた





…のだが、その瞬間ザクロの目が怪しく光り

一瞬にして怯えたクマは後ずさりをした。











「クマぁ‥クマ肉ぅだぁ

初めての食べ物ぉ‥」




ゲームの世界で初めて出会ったリアリティのある食材である。

料理人として血が騒ぎ完璧にスイッチが入ってしまった。










そしてすぐに、ぐわぁぁぁとクマが吠え全力で襲ってきた。

これは捕食や討伐の類ではない。スイッチの入ったザクロに対して怯えた熊の1種の自己防衛である。












「最初は肉本来のうま味を感じてみたい‥

スキルモンスター料理。そしてファイアソード」






両手のダガーに炎魔法を付与して全力で切りかかる。

飢えたザクロに対して成す術もなくクマは一瞬にして倒された。

倒したクマはモンスター料理のスキルによりダメージエフェクトで消える事無く、クマの肉を用意した。毛皮は後で売りさばこう。







捌いたクマ肉を手加減をしたファイアボールで焼き塩コショウで味を付けてかぶりついた。










「んんんまいっ、モンスターって意外と旨いぞ

これはお店が楽しみだ」












目をキラキラと輝かせてそういうザクロであったが、改めて念を押して言うとモンスターは食べるものでは無いのである。

焼いた肉をガツガツと頬張りザクロは探索を続けた。















「これが、ダンジョンか。」





しばらく探索を続けると洞窟を見つけた。

事前に調べた限りだとここのダンジョンはボスとしてアイスリザードというまあまあ強いモンスターがいて、攻略すると氷魔法が手に入るらしい。






ダンジョンの攻略自体はさほど難しいものではなかった。

魔法を放つとダンジョンを壊してしまいそうなので、ファイアソードでモンスターをどんどんなぎ倒して進んでいった。












「ここがボスのフロアの扉か

ささっとアイスリザードでも倒しますか。」






いかにもボス前ですよと言わんばかりの扉を開けて中に入ると

中にはいるはずのアイスリザード‥ではなく何故か白色の虎がいた。










「あれ‥これもしかしてレアボスと出会っちゃった?

もしかして、上級のボス??」






聞いた話だがごく稀に強いボスと遭遇するらしい。







ここだけの話だがこのダンジョンのボスはアイスリザードで上級ボスは羽の生えたアイスリザードンなのである。

つまり今ザクロの目の前にいる白虎は超激レアの超上級モンスターなのである。












ぐっと身構えた瞬間目に見えぬ速さで突進してきた





「っつ」







HPが一割ぐらい減らされた

このままではマズいと感じたザクロは一気に蹴りをつけるべく、炎の中級魔法であるファイアストームを繰り出す。









しかし、白虎の咆哮でファイアストームは一気に凍り付いてしまった。

さらに白虎の咆哮は続きザクロを丸ごと氷漬けにしてしまった








「危ない、氷耐性付けといて良かった

氷には炎と思ってたけど、力量に差があると炎ごとそのまま凍らせちゃうのか。」







じわじわとダメージは受けているのも氷耐性を付けていたおかげで、HPにもゆとりがある。炎魔法でじわじわと氷を溶かしていく。





「さてと、どうしようか‥魔法攻撃がダメなら物理攻撃で行くしかないか」





力の心得を一つ使ってパワーアタックを取得し、さらにもう一つのスキルを手に入れた。

ダガーナイフ炎魔法を付与した魔法剣を使い、超加速×7を使いパワーアタックで何度も切りつける。





HPが残り3割程度になると白虎の体力が全回復し強大な一撃を放ってきた。






「これを待っていたぞ。カウンターぁぁ」







残りの防御と力の心得を1つずつ消費しカウンターのスキルを習得したザクロは白虎の盛大な一撃をそのまま打ち返し白虎を凍らせる事に成功した







「ファイアストーム」





凍った白虎にファイアストームを繰り出し、急激な温度差によって氷が砕かれ、白虎を倒すことに成功した。





「よしっ倒した」





フロアの中央に光が集まり宝箱が出現した






「指輪??拍子抜けだよ、もしかしてあのボス実は弱い類だったのかなぁ」




宝箱開けへたり込んでしまったザクロであったが、ゲームの最上級クラスのボスを倒したのだ。そんな訳がない。




諦め半分で指輪を手にしたがその指輪も当然の事ながら運営を振り回すものだったのである。


定期的にプレイヤーの能力値は上げていきたいと思っています。

次回の更新をお楽しみに

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