悠久女帝
かつて天使と悪魔の大戦があった。
その戦いに終止符を打ったのは1人の少女だったと言う。
空からきら星と共にやって来た少女はひとつの国と引き換えにその戦争を止めた。
後に残った物はなにもなく、ただ一面穴ぼこだらけの地表を持つ島が残った。
それから少女はふらりと放浪する。
少女には寿命が無かったのだ。
そして行き着いたのが白銀の大地であった。
凍てつく寒さも少女には関係なかった。
生きていくには不向きなその土地には誰も住んでなかった。
だからだろうか。
少女はそこに住み着いたのだった。
少女がそこに住むことはその土地の大精霊の歓迎する事だった。
人の住まわぬその土地に少女が居ることが嬉しかったのだろうか。
大精霊は少女に加護を与えた。
この土地を守るようにと与えた。
少女は大精霊との契約の元その土地を守る守護者となった。
大精霊との契約と少女の魔力によってその土地は悪しき者から守られた土地となった。
それはその土地に住まう者に悪意があるものは侵入できないという恐ろしく強力な守りであった。
いつしかその土地に人が住み着くようになり少女は神の如く崇められた。
少女はその国の王となり国は永遠の安寧を手に入れた。
少女は時折未来を見通した。
その恩恵は国内に留まらなかった。
そしていつしか少女はこう呼ばれるようになった。
【悠久女帝】と。
それははるか昔の話。
それは今も尚続く生ける伝説であった。
いつか、いつかこの世界を書き上げたい。
今書くと詰まりそうだからこれだけ世に放つことにします。