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第2章
彼女との、最初の関係は良好だった。
お互いに愛していることを実感できた。
彼女とは違うクラスだったが、毎日一緒に帰った。
だが心を許し過ぎてしまった僕は、だんだんと彼女にひどいことを言ってしまうようになった。
その度に言い争い、やがて愛想をつかした彼女は僕に別れると言った。
僕は別れたくなかった。
しかし彼女は頑なに聞かなかった。
僕はこの状況になってやっと自分の愚かさを再確認した。
僕はしつこくせまったが、学校では無視され、LINEもブロックされてしまった。
数日後、彼女の友達、寺森さらからこう言われた。
「あの子に付きまとうのはもうやめてあげて。」
なぜ僕がなんの関係もないこの女にそんなことを言われなければならないのか。憎かった。憎かった。
だから僕は殺した。