表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
我が人生の懺悔録  作者: アルファオメガンマ
中学生編~キレた大人程扱いやすい~
7/10

閑話【鑑別所編】

俺が収監されていた鑑別所の実態について、一部ではありますが記載します。


これらについて、間違った規則などありましたらメッセージなどで教えて頂ければ幸いです。

皆さんは鑑別所についてどれほどの事柄をご存知だろうか?


おそらくあまり良く分かっていない、というのが本音だろうと思う。


かく言う俺も何分にも結構な時間が経っているので正確には覚えていないのが正直なところである。



ここでは、そんな曖昧な記憶を基にして少年・少女による犯罪者を収監する、【鑑別所】について記載していこうと思う。



まず、鑑別所というのは犯罪を犯した少年・少女を収監する施設である。


ちなみに、少年法の範囲に位置する年齢層の者が違法行為を行った場合はこれを「非行」として、区別されている。


非行を行った彼らは、家庭裁判所において審判を受けるまでにこの施設に収監されるわけなのだが・・・。



施設にもよるのだろうが、俺が居た施設は扱いが酷かった。


「犯罪を犯したんだからそれくらい当たり前だろう」という向きもあるかもしれないが、こういった場所ではそれはそれこれはこれなのだ。


如何なる人物であっても、平等に扱わなければそれは職員のミスとなる。


言い訳や甘えではなくて、厳然たる事実としてそう決まっている。



それはさておき、何が酷かった。


差別と、暴言が酷いのだ。



施設では基本的に社会と隔絶された、密室に近い性質を持っている。


故に、暴力や規律違反行為は表沙汰になりにくい。


俺が居たのはY県なのだが、多分職員は地元の人間ではなかった。


だからなのかは知らないが、とにかく「田舎者!」とか「このイモ野郎が!」とか・・・人としてどうなのか?と首を傾げたくなる暴言を吐く職員が多かった。



罪を犯した子供に言われたくはないだろうがそう思ってしまったので仕方がないだろう。


そして差別についてであるが、これは『運動時間』というものを説明しなくてはならない。



運動時間とは何なのか?


基本的に、施設内では勝手に運動してはならないと規則で決まっている。


用もないのに部屋の中でうろついていてもいけない。



なので、ストレスを発散する為にも運動時間は運動することを推奨されているのである。


まぁ、推奨等と言っても強制的に運動場へ連行されるのだが。



さて、この運動時間。

勝手に好きに運動しても良いのかと言うと、答えは『NO』だ。


職員が指示を出し、それを基にした運動を行わなければいけない。


反抗は許されないし、無意味である。


腕立て伏せや腹筋背筋、スクワットにマラソン・・・。


これらをメニューとしてこなすのだ。



この運動でどんな差別をするというのだ?

そう思った方も居るかも知れないが、答えは簡単だ。


「オイ、アルファオメガンマ。喜べよお前。他の連中より10周多く運動させてやるぞ」



こうなる。


トラック1周で300M程あり、俺以外の全員が5周程で済んでいるのに俺は15周だ。

しめて約4.5KM走らされた。


しかも数日経って慣れてくると、更に周回数を増やされるサービス付き。


・・・今にして思えば、彼らは人の皮を被った悪魔か何かではなかったろうか・・・。



これは他のメニューにも適応された。


腕立て伏せ50回⇒100回

腹筋100回⇒150回

背筋150回⇒200回

スクワット200回⇒300回


地獄を見た。


如何だったろうか?

少しは分かって頂けたと思う。


全てを説明すると多分10000字や20000字では足りないので簡単だがこの程度とした。



皆さんはお子さんが居るかも知れない。


絶対に非行に走らせてはいけない・・・。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ