中学生編〔大人をおちょくって楽しんでいた〕2
改めて言っておこう。
俺は小学生辺りから家族との折り合いが悪い。
特に継母との仲が最悪だった。
そこから親父との仲が悪くなり、子供が親に逆らうなんて!と、俺は家族全体から厭われる人間になっていた。
そんな俺が呼び出しされても家族は慣れたもので(諦めていたと言う可能性も高いが)精々が『家に迷惑を掛けるな』程度の小言しか言われなかった。
これは頭の悪いガキを増長させるのに十分なぬるさと言えた。
そこからは、やりたい放題やった。
盗み、カツアゲ、ケンカ…俺が2年に進級する頃にはソコソコ名の知れた不良になってしまった。
だが、そこに関しては今でも後悔はしていないのだ。
得難い人脈と親友を得る事が出来たから。
親友とは言うものの、やはり類は友を呼ぶということなのか奴もそれなりの不良だった。
つるむ相手が出来た俺は更に増長した。
少し悪い高校生を相手にカツアゲやケンカをする様になったのだ。
当然、報復でボコボコにされたりもしていたが、ケンカを繰り返すうちに年上の不良だのチンピラなんかとも付き合いが増えていった。
それは泥沼への片道切符ではあったが、それには当時気づかなかったし、気付いても無視したはずだ。
そんな馬鹿げた生活が何時までも続く訳はない。
出る杭は打たれるし、反社会的な集団になってしまった俺達を公権力が見逃す訳もない。
俺達のグループが警察のお世話になるのは、俺が中学3年の時の事だ。