先生(二百文字お題小説)
お借りしたお題は「先生」です。
田守優子は私の親友。独特だが、悪い子ではない。
ある日の夕方、公園の前を通りかかると、
「先生、ありがとうございました!」
子供達が大勢で優子に挨拶しているのを見かけた。
「またいつでも声をかけてね」
優子もニコニコして手を振っている。
理由を尋ねると、
「私、ゲームの先生なの」
ドヤ顔で言われた。そして、
「あんたにも教えてあげるよ。こういうの得意だと、人生得するよ」
それはあんただけだと思う。
ということでした。