初の能力
クラス:完全な器。
このクラスを所持していると、適正を無視して、全てのクラスを習得出来るようになるという効果。
クラスは、職業とか言われることもあるもので、魔法、技、スキルとも違う特殊能力が付随する。
クラスの有名なもので言うと、戦士系は、体力の成長率が上がる効果があり、盗賊系は、倒したモンスターからステータスをランダムで奪う効果がある。
クラスは、適正がある者が、条件を満たせば、身につけることが出来る。
難しい条件もあれば、簡単な条件もあるが、1つのクラスを身につけるのには、だいたい1か月はかかると言われている。
「アカル兄、今日はどうするの?」
「魔法とかの訓練したいかな。」
「頑張った妹に労いはないの?」
「…どこに行きたいんだ?」
「買い物!」
その日は、灯花の買い物に夕方まで、つきあわされたので、訓練はあきらめた。
さらに次の日、朝から父に呼び出される。
「座間先生から入学祝いだそうだ。」
それは、紹介状だった。
2枚ある。
それぞれ、縮地の技、テレポートの魔法の師となる者への紹介状らしい。
「1週間後に会いに行くから準備しておくように。」
「準備か…。」
「集中のスキルは絶対、身につけておくといいだろう。それから肉体操作、肉体精密操作、魔力操作、魔力精密操作のスキル、見切りの技、空間魔法の空間把握のうちどれかはもしくは全部、向こうで時間短縮できるから覚えておくといい。」
「…わかったよ。ともかくがんばります。」
「そう難しく考えなくていい。今日の予定は?」
「また、異世界に行きたかったです。」
「そうか…。明日は、私が同行しよう。」
「父さん。忙しいのでは?」
「管理ゲートの様子を確認するのも仕事だから大丈夫だ。それに、アカルのレベルじゃ、長くて20分くらいしか潜れないだろうからな。」
「やっぱりそうなんですか?」
「長く潜っても体に取り込めるマナには限界がある。限界まで、取り込んだらあとは、体調が悪くなるだけだ。」
今日は、集中のスキルを取ることに時間を使おう。
ついでに、剣を振るう。
家庭講師の座間先生に教わったことを思い出しながら、精一杯振り続ける。
太陽が高くなり、食事に呼ばれるまで振り続けた。
食事の後確認すると、スキル:集中LV1、下級剣術:LV1、技:ゾーンLV1が身についていた。
午後は、スキル:集中を精神力が尽きない程度に使いつつ、魔法の鍛錬を行う。
魔力は体に対して、影のように存在するものなのだとか。
それを上手くコントロールし、体に適応させていく。
最初のイメージによって、どんな魔法使いになるのかが決まる。
例えば、魔力の中心を片手の平にすれば、手のひらから強い魔力を放出できるようになるが、身体強化などは手薄になる。
身体強化を狙いたいなら、体全体へ血管のように広がる魔力を意識すると良いのだとか。
もっと複雑な設計をする人もいるが、それは、かなりの魔力のある人にしかできないし、センスも問われる。
俺は、とりあえず、身体強化型の魔力イメージにした。
夕食の時間の前に、切り上げ検査。
技:ゾーンLV1
スキル:集中LV2 、下級剣術LV1 、
魔法系は、難しいようだ。
だが、能力が上がることへの言いしれぬ達成感がある。
みんなは、こんな世界で生きていたのか。




