スタートライン
妹の灯花から、クラスを最大限まで上げることの出来るものを作るための素材を聞いた俺。
どれも手に入れるのは困難な気はするが調べてみた。
結果は、どの素材もSランクゲートから入った異世界でしか手に入れることが出来ない素材だった。
「灯花、これは無理だろう…。」
「そう。普通は、無理。でも、うちは四条だから大丈夫。素材は保管庫にあるよ。」
「いや、それを使ったら駄目だろう。」
「アカル兄…。プライドじゃ強くなれないよ…。」
めちゃくちゃ可哀想なものを見る目で見られた。
父に電話する灯花。
「素材は、使っていいってよ。父さんからの入学祝いだって。」
「はあ…。俺も電話する。」
「…アカルか。」
「素材のこと、ありがとう。でも、さすがに高価すぎない?」
「灯夜や、灯羅にも同じくらいの物をあげてるから気にするな。」
「そうなんだ…。」
灯夜は、当時付き合っていた彼女の母が病気になったと聞いて、薬を作るための素材を、灯羅は、友人の代理で、魔鍛冶の勝負をすることになり、その素材を、それぞれ、父から入学祝いとして受け取っていたのだった。
素材を持ち込み、灯花と俺は、離れに戻る。
「ちょっと集中するから、しばらく入ってこないでね。」
「見るのもだめか?」
「アカル兄…。私の技術は安くないよ。…それに、私のやり方覚えると、後で自分で錬金する時大変だよ。」
「そうなのか…?」
「錬金は、感覚とか感性とかをスキルで調整するから。変なくせができないようにした方がいいの。もちろん技術も重要だけど…。」
というわけで、別室で待つこと5時間。
気づかぬうちに寝ていた。
ガチャリと、扉が開き、灯花が入ってくる。
起きる。
「成功。」
Vサインで、こちらにドヤ顔の灯花。
持っていたのは、スクロールに似たものだった。
「結構頑張ったので、これは自信作!早速、使って!」
俺は、受け取ると、巻物を開く。
魔法陣が描かれているそれに魔力を流す。
紙は、光の粒になり、俺に吸収された。
「これで、いいのか?」
「多分、成功。検査に行こうよ。」
検査結果。
クラス1:壊れた器 LV∞/∞
クラス2:完全な器 LV1/1
どうやら、効果はあったようだ。




