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ゲートと異世界と探索者  作者: 悪役
11/12

縮地

魔力操作のスキルを取ってから、再び魔力を体に定着させてみる。

前回は、上手くいかなかったが、しっかり出来ている気がする。

そう、気がするだけ。


複雑な魔力の流れはやはり作れない感じ。

身体強化型で、作ってみる。

薄い身体強化型になったような気がするが、なにか違う。

多分、失敗している。


「灯羅兄さんどうだろう。何か問題あると思う?」


「完全な器のクラス能力が影響してるんじゃねーか?」


「どういうこと?」


「魔力を固定すると、取れないクラスが出てくる。だから、全クラスに適正がある形に固定されてしまってるんだと思うぜ。」


「ああ。そういうことか。じゃあ、魔力の定着はしない方がいいの?」


「そのままでも良いと思う。というか、出来ないんだろ?」


「うん。」


仕方ないので、魔力に関してはそのまま保留にする。


「空間魔法:空間把握は、どうやったら取れると思う?」


「それは、無理だからあきらめろ。」


「空間魔法は、空間魔法使いのクラスにならないと覚えられない。そんで、空間魔法使いは、条件不明だ。俺もなんでこのクラス取得できたのかわからん。」


「じゃあ、見切りは?」


「下級剣術LV500で覚えられるぞ。」


「わかった。もういいや。出来ることなさそう。肉体操作と魔力操作を鍛えることにする。」


「そうしな。」


あと3日。

2日。

1日。



そして、縮地の先生のところに行く日がやってきた。


場所は、赤鐘岳の山頂にあるDランクゲート前の大岩の上。

無精ひげの男は、座って待っていた。

修行僧のような天狗のようなそれでいて、西洋風の服。


「おう、坊主が座間の紹介か。四条の当主は久しぶりだな。」


「久しいな。小五郎。今日は、3番目の息子を頼む。」


「おう。…集中にゾーン、肉体操作はあるな。これならまあ、なんとか使えるんじゃねーか?早速、伝授と行こうか。」


小五郎と呼ばれた男がこちらに手を向ける。

その瞬間全身の自由が奪われた。

話すこともできない。


「ああ、大丈夫だぞ。縮地の取得方法は、縮地を使う。俺が、操って縮地を使わせればいいって寸法よ。」


縮地は、すぐに身についた。


だが、ひどい目にあった。

全身筋肉痛だし、慣れない速さで気持ち悪い。


「縮地は、乗り物と一緒だ。まっすぐの更地ならいいが、壁とか障害物があれば、衝突する。安全に使うんだぞ。慣れれば、腕だけ縮地のスピードで動かして攻撃とかも出来る。高速戦闘の第一段階だな。」


俺は、ふらふらになりつつ、頷く。


「見切りがあれば、上手く使える。逆に見切りを身につけてLV100くらいになるまでは、縮地は使用しないように。」


「ところで、四条の当主。あいつのところも行くのか?」


「ああ、明日行く予定だ。」


「そうか。俺も一緒に行っていいか?」


「構わない。もとより私に、君を止める権利はないさ。」


「じゃあ、明日。よろしくな。」


俺は、よくわからなかった。

父は、気になるだろうが、明日にはわかるとのことだった。



次の日、向かったのは、氷翼魔法大学研究塔の一室。

縮地の小五郎さんは、なんか昨日より、気合の入った格好だ。


ドアをノックすると、女の人の声で、「入ってください。」と言われる。


3人で部屋に入る。

部屋の中は、とても広かった。

明らかに、外からの広さと、異なっている。


「空間魔法で、広くしてる。それができるほどの使い手が彼女さ。」


小五郎が教えてくれた。


「小五郎はいらない。座間の教え子と、四条炎。ようこそ。」


「四条アカルです。よろしくお願いします。」


「エリー。久しいな。よろしく頼む。」


「任された。でも、テレポートは失敗リスク高いから教えないよ。空間魔法の空間把握を教えてあげる。あとは、しばらく、縮地でがまんして。」


「テレポートって危険なんですか?」


「指だけしか移動出来なかったケースとか、中間地点でバラバラになったケースとか色々あるけど聞く?」


「聞きたくないです…。」


「そういうこと。空間把握は、縮地の手助けになるよ。」


「おう。つまり、俺の縮地とエリーの魔法の合作が生まれるわけだ。」


「小五郎は喋らないで、きもいから。」

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