第1章 観察者 第02話 地球:テラフォーミング
この物語は、我々の世界とよく似た、別の世界の話である。
担当者:
やっとだ、長かった。100万年は退屈の極みだよ。
転生特典が使えるようになったし、頑張るぞ。
地球は現在、爬虫類の天下です。
他の生物もいるけど、彼らが知的生命体に進化する確率は10%程で、惑星内にいる哺乳類がまだ確率が高いと出ている。
干渉するなと言われているから、監視だけに我慢していたが、有望な哺乳類に援助するのはありですよね。
他の恒星系は順調に計画通りらしい、ここだけなんでこんなに遅れているのかな。
この前の会議では、ここだけ最下位ランク(知的生命の因子の発芽見られず、生命の進化も遅れている)。
転生特典が使える様になったし、遅れが取り戻せる様に多少の援助をしよう。
よーし、いつも底辺ばかりじゃないってところを見せてやろうじゃないか。
また、干渉する気ですね。
管理者へ:
地球のテラフォーミングを実施しました。
爬虫類の繁栄では知的生命の進化は大幅に遅れが生じますので、小隕石による環境リセットし、爬虫類(恐竜)を淘汰しました。
その後知的生命の増加が観測され、遅れは取り戻せる予定です。
管理者より:
過大なる干渉(絶滅)は、我々の保護育成ではないので、看過できません。
前回は生命種の救済のためにと火星を犠牲にしましたので処分したはずですが、記憶にありますか?
今回の処置も、特定種の絶滅であり、容認できません。
そもそも遅れている判断は貴方がする事ではありません。
監視と報告が主の業務で、判断はこちらで裁定します。
今回の処分は10万年の干渉禁止とします。
くれぐれも過大な干渉はしないように。
君の高次元移行は、まだまだ先の様です。
担当者:
あちゃー、やっちまいました。
担当者会議では、他の恒星系は順当に育っている様で、私の担当エリアが最低ランクだったこともあり、カンフル剤投与(絶滅危機)で刺激をあたえたのですが、やりすぎ判定がでました。
これで、担当者ランクは最下位でさらにマイナス判定となり、10万年は地球への干渉は不可となり、監視するのみの報告になしました。
見てるだけと言うのは、つまらないのですよ。
体験することがこの業務に重要な点(娯楽とも言う)で、また退屈な時を過ごすことになりました。
入って来る情報を選別し、分類し、系統化と複数の未来への展望をまとめ、報告する。
毎日報告している訳もなく、担当者の裁量に任されているのですが、あまり期間が空くと、担当者ランクが下がるし、無駄な報告も、ランク下がるので、結構気を使うのですよ。
基本は、1万年毎が普通ですが、イベントがある時は、それも報告することになります。
私は、同じ担当者仲間のうちで、最低ランクですよ、
辺境の太陽系で知的生命体の欠片もなさそうな「期待できない恒星系」の担当者ですから、ちょっと干渉して、面白い結果が出たらいいかと、やっちゃいました。
結果は良い方向になりましたよ、一応、隕石の質量、速度、投下地域等の選択とその後の環境影響は十分計算して行なったので、自信はありましたよ。(フンす)
高度な文明を持つ知性生命体でも、人と変わりない日常(喜怒哀楽)。




