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第1章 観察者 第01話 火星生物救助成功

この物語は、我々の世界とよく似た、別の世界の話である。


 担当者:


 天の川銀河辺境太陽系担当者の監視業務が始まったのは、火星に生命が発生してからで、殆どは銀河中心に集まっていたので、想定外でした。

 こんな辺鄙なとこに、赴任する羽目になり、運がないなと思いつつ、転生とチート特典付きでここへ着任しました。

 火星は太陽系でいち早く生命が発芽し、大地は緑豊かな森と川と生物が生息していた、このまま急速に生命進化するかと監視していたが、地熱活動が急速になくなり、地表の生命はすべて、絶滅した。

 この絶滅する前に、担当者が、火星の種を地球へ蒔いた。

 方法は簡単で、アステロイドベルトの小岩石3個を玉突きで岩石の軌道を変えて最後は火星に隕石を落とし、舞い上がった岩石が地球へ落下する手段を実行した。

 この実行により火星は完全に死に絶え、舞い上がった岩石郡が地球へ到達したが、太陽が霞む状態が続き、地球の気候は急激に変動し、地表は氷に閉ざされた。

 数万年後に、地球に生命が現れたので成功です。


 管理者へ:


 火星生命の救済を行いました。

 火星は死の星になりかけており、太陽系唯一の生命を保護する為に行い、無事地球への移植ができました。


 管理者より:


 火星から地球へ救済し、成功したとのことですが、火星の種は隕石により、全滅しているではありませんか。

 さらに、地球の環境も全球凍結していますよね、元々地球に生命が発芽していないからとしても、火星で発生したなら、地球も発生する可能性は高い確率ですね。

 地球の発芽の確率を下げていることになりますよ。

 俯瞰して行動しないと多大な影響が太陽系に及ぼします。 

 過大なる干渉(絶滅)は、我々の保護育成ではないので、看過できません。

 ランク降格処分と、太陽系の干渉は100万年禁止処分とします。

 くれぐれも干渉しない様に。


 担当者:


 助ける力があるのに、使わないのは間違っている、惑星の生命種を救済したのだから。

 降格は規則だから受けいれるが、100万年も転生が使えないのは、楽しみがなくなるから痛い。

 当分報告業務だけか。

 しかし、俯瞰と言われる指摘は納得したから、これからは惑星内での援助ならいいかな。


 本人は善意のつもりですから、処分されても、次はもっと上手くできる様に、あれやこれやの宇宙災害対応シミュレーションを考えている。



 悠久の時の流れの監視をしているのは、退屈な業務で上位の管理者に定期報告をするが、「知的生命体の兆候無し。」要約すれば、この報告ばかりで、少々うんざりしてきている。

 この辺境の監視業務に志願したのは、体験ができるからで、志願者が多く、選考でギリギリセーフで通った。

 現状生命体は溢れているが、体験するレベルの知的生命体はまだ発芽しておらず、太陽系は他の恒星系よりかなり遅れている様で、知的生命体を待ち望んでいる彼は、太陽系に善意の干渉をしています。


高度な文明を持つ知性生命体でも、人と変わりない日常(喜怒哀楽)。


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