第3章 世界へ 第07話 俺 針の筵
この物語は、我々の世界とよく似た、別の世界の話である。
案内された部屋へ通された会議室はだだっ広い部屋で、窓はなし。
真ん中に、口の字で安っぽい机と安っぽい椅子が人数分置いてある。
壁には、今回の議案事項のお題が、写されている。
相手は、社長 娘 社員 社員 と並んでいる。
こちらも、同じ様に対面に並んで座る。
この2人ニコニコと笑みを浮かべているが、雰囲気は、怒りを抑えているのがありあり、契約の締結は無理そうだな。
議題1、西太平洋経済圏の参入
オーストラリアを加えるメリットとデメリットを社員が淡々と説明する。
距離が遠すぎる。購入品が少ない。
オーストラリアの特産品が見当たらない。
ブランド牛は購入したいが、冷凍設備が必要で、価格が上がる。
果物は、アメリカでもある。
結論:デメリットが多い。
議題2、技術提携
酪農技術は魅力だが、特許ではないので真似するだけ。
先ほど、報告があった、通信システムのアイデアは買いたい。
御社と提携してもよいが、距離の問題がある。
結論:デメリットが多い。
議題3、資本提携
1000億ドル
西太平洋経済圏+全米輸送システム+東大西洋経済圏
ここで9割は稼いでいる。
高速クルーザーは道楽レベル。
世界情勢を検討する研究所が会社を牽引している。
100億ドル
酪農合弁会社
運輸会社
貿易会社
銀行
政治とのコネクション
結論:手広く事業展開していますが、あなたが亡くなっても存続しますか?
すぐに、空中分解する危うさがあると、分析していますが、いかが?
プレゼンを聞いた、俺の随行員2名 終始無言。
俺も反論できず、
「誰だ、この話を持ちかけたやつ出てこい。
詳細は取り決めしていますので、確認してサインするだけです。
嘘つけ、ボロボロにされたわ!」
と心で呪詛を呟く。
うちの売り上げ額が道楽レベルと同じと、笑われてるんだけど、どうしてくれよう。
2匹いたよ、毒持ちの龍、火焔放射のゴジラ
社長:
「問題は山積みですが、予定通り、提携しましょう」とニコニコ。
へ?
俺:
「お宅にメリットが1つも無いのですがいいのですか?」困惑
社長:
「このままにしておくと、あなたのせいでオーストラリアが潰れそうですからね。
この先は、重工業へ手をだし、軍需産業を傘下に入れるつもりでしょう、どうですか?
国家予算で富国強兵して、世界に対抗するつもり、其のかたほうでは、世界に差別がなくなるように、技術の公開も考えている、電子計算機の世界伝播、無線による世界通信インフラも考えているでしょ。」ニコニコ
は? なぜ? うそ?
俺:
「........... そこまで知っているのは、妻だけですし、妻以外に話したこともないのに、なぜ貴方は知っているのですか?」
娘:
「そんなのお見通しよ、 バカなの 達也」怒
じーと娘を見る俺、首のネックレスがよく似ているな、同じじゃねえか?
指のリングも同じ、あれ? どういうこと?
娘:
「まだわからないの? チートの頭脳でも、扉は解けないようね、私は貴方の姉よ。
お帰り 達也。」にっこり
俺:
「 タ ツ ヤ 、達也 」
この声の波紋が壊れた扉を修復して行く、何かのピースがはまっていく、次から次へとへ急に、逆回しの映像を高速に見せられている。
壊れた扉群が修復され、再構築される、一気に流れるくる情報に、頭に全ての血が行き、手足は、蒼白、視界が暗く、意識が飛ぶ。
転生者の心を持った人間でも、過負荷すぎたようで、頭脳の再構築をするため、他を休眠にした。
高度な文明を持つ知性生命体でも、人と変わりない日常(喜怒哀楽)。




