表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/35

26:【決着】

 わたしは一人、帰り道で泣きそうになる。でも、堪えた。泣いたらだめだ。わたしが決めたことだから。

 玄関の扉を開け、靴を脱ぐ。

「あ、遅かったねるりーご飯もう…」

 その瞬間、ゆうの表情が変わった。

「どうしたの…」

 わたしはゆうの胸に飛び込む。

 溢れてきた涙が止まらない。

「…おかえり、るり」

 悟ったゆうは優しい声で言う。

 ゆうは私の頭をぽんぽんと撫でた。

「頑張ったね」

 その言葉を聞いて、抑えていたはずの声を出して泣いた。

 やっと決着が付いたこの想い。ずっとずっと、引きずるだろう。でも、それは未来で読む小説の一ページになるのなら…。そんなふうに考えた。

「…友達として…もう一回、始めようか」

 ゆうは優しい声で言う。

 わたしは泣きじゃくりながら頷いた。

「大丈夫、あんたはいい女になるよ。将来見返してやりなさい」

 ゆうはどこまでも優しい声でわたしを包んでくれた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ