前へ目次 次へ 25/35 25:【音】 私はずっと音楽室で涙を流していた。止まらないそれは贖罪と言えるのだろうか。 外はもう日が落ちて薄暗くなり始めている。 嗚咽が止まらなくて息がしづらい。 るりは、私のためにその道を選んだこと。 『…ごめんね』 そう言った時のるりの表情が頭から離れない。 私のせいだ。私がそうさせたんだ。 私がるりを傷つけてしまった。 「もう嫌だ…」 私は制服のスカートを握りしめる。 「もう嫌だよ…」 誰かを傷つけるのなら、そんな音は要らない。