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スキル詳細


~~~~~


【ステータス】

名前

リヒト(・エスポワール)


能力値

マナ  10/10

魔力  100/100


【スキル】

箱庭 Lv.1 0/10

 *スキルで様々な物を作れる

 *作った物を保存・取り出せる


・収納

 ・収納箱【10枠】

 *維持必要マナ・・・2マナ

 *1枠・・・1種類10個まで収納可能

 *箱庭での取得物のみ収納可能

 *収納物は劣化しない


・農業

 ・耕作地【1枠】

 *維持必要マナ・・・1マナ

 *1枠1種類の作物育成が可能

 *1枠・・・5個収穫可能

 *1日1枠・・・10魔力消費で成長

 (1日魔力消費がなかった作物は消失する)

 *7日で収穫可能

 (収穫した翌日に再び育成可能)


 ・作成可能作物

 *ジャガイモ

 *カブ


~~~~~


 目の前に映し出されていたスキルの項目だけでは何が出来るのか分からなかったが、スキルで何が出来るのかを知りたいと思うと、スキルの詳細が表示されるようになった。


「夢で見た事と同じことが出来るのか?でも・・・」


 夢で見た時はあくまで小さな箱の中だけで様々な生活を体験出来ていて、取り出すことなどできなかったはず。それに、出来る事が物の保存と農業だけ・・・。


 まてまて、農業だけでもここに書かれていることが本当ならとんでもない事だ。だけど、あの夢だともっといろいろな事が出来ていた。


 確か夢の中では・・・・・・おぼろげな記憶をさかのぼるように思い出そうとすると、突然頭が殴られたような痛みと思考に靄がかかったようになり詳しく思い出すことは出来なかったが、唯一【スキル】箱庭の横に書いてあるLv.1の文字が、夢の中では数字が違っていた事だけは思い出せた。


「・・っ痛、なんだ、・・突然」


 頭を押さえるようにしてその場で手をつくように座り込んだ。しばらく動けずにおとなしくしていると次第に頭痛は収まっていった。完全に頭痛もなくなった後、リヒトはゆっくりと立ち上がった。


「まだ、体調が完全に戻ってなかったのかな?・・・」


 いま僕の現状に起きていることは分からないことだらけだけど、もしこのスキルがただの幻じゃなくて本当に書かれていることが出来るなら、今の暮らしを少しは楽にすることが出来るはず。


 一先ずは、自分で確かめてみてから家族に話した方がいいかな。もしいま見えているものが高熱による後遺症だとしたら、さらに両親を心配させることになるかもしれない。ただでさえ村で備蓄していた薬を使い切るほど消費した後で、人には見えないものが見えているなんて伝えて、さらに迷惑をかけることは出来ない。


 もし本当に書かれていることが出来るなら、この村では育てることが難しい野菜を手に入れることが出来る。そうしたら、その時は、全部家族に話してみよう・・・・・。


「ところで、これどうやって使うんだろう?」


 色々試すうちに、指を使って操作が出来ることが分かってからは、スキルに書かれていた配置できる物を設置区域と表示されている区域に設置した。


 まずは、保管箱を配置しても取り消すとマナが戻ってくることを確認したり、耕作地でも同じことをして、マナは使う分だけ減るが取り消すと戻る事が分かった。他には一度耕作地にジャガイモを植えた後、取り消してもマナは戻るが、魔力を与えていた場合は消費したままになる事も試した。


「よし、今できる事は分かった。他にもできることはあるかもしれないけど、まず最初は・・・」


 何も保管するものはないなら最初は収納箱はなくてもいいから、10マナ全部を耕作地に変えてしまおう。指で耕作地をさわってから、耕作地に変えるところを一カ所ずつ触って変えていくと、ジャガイモを5カ所、カブを4カ所になるように植えた。


「後は魔力を・・・あれ・・?」


 耕作地に魔力を使用して全ての場所に与え終わる時、急に目の前から見ていたものが消えて空が広がった。


 あぁ、僕は倒れたのか・・・。


 そう思ったのを最後に意識は途切れた。


 その後、様子を見に来た妹が泣きながら母親を呼びに行ったあと、母親は血相を変えながら家のベットまでリヒトを運び込んだ。



読んでくださりありがとうございます

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