???
開拓村の住人へリヒトの事を話して、今後の予定を大人たちで話し合った翌日。
村の人達は開拓村を住みやすくするために動き出していた。
まずは、一度は廃棄されていた村へ再度移り住む時に最初に手直しした建物。森から現れる動物や魔獣から避難する為に使っていた建物を手直しする作業から始めた。
その建物は、かつて村にあった教会だった。外から見た時には他より大きな建物としか分からなかったが、建物の中に入った時に唯一破壊されずに残っていた女神像があったことでこの建物が教会だと分かった。
最近は使われていなかった為に部屋の中はほこりをかぶり、敷地を囲うように建てられていた壁の一部は魔獣によって損傷している状態だった。
最初に、敷地の壁の損傷を直すのと同時に部屋の中を掃除した。
それが終わると、男性陣のソルダとリアンとリィオンの三人は、今まで狩りと警備に費やしていた時間で木の伐採やがれきの撤去、村を守るための堀と土壁の建設を開始した。
女性陣は、避難拠点となる建物に食料や水を運搬して生活基盤を整えた。さらには、建物を改築したりして長期間でも生活出来るように少しずつ変えていった。
村の子供たちは、男性陣が撤去したがれきからまだ使えそうな石材や木材の選別と運搬の手伝いをしていた。
村の人達は、今までとは違い森の伐採により畑を荒らされたとしても飢えて死ぬ心配がなくなったので、表情に不安もなくこれからの村の為に村人全員が協力して作業を続ける日々が続いた。
*****
とある森の中
森に住む魔獣が同じ方角に向かって移動するのを感じ取った存在がいた。
はじめはただの偶然だと思っていたが、数十日が過ぎても続く事態に何か起こっていると確信した。
原因を探る為に詳しく調べ始めた。
意識を広げて数日が過ぎたころ、今いる場所からかなりの距離があった為に時間がかかったが、意識を集中して探知するとある空白地帯に向かって魔獣が移動していることが分かった。
もっと詳しく探ろうとした時
眷属との繋がりが切れた
何が起きているのかと詳しく調べると、数日のうちに数多くの眷属がいなくなっていることが分かった
移動している魔獣が倒したとも考えられるが、空白地帯に向かった魔獣が他の場所に出て行った様子がないのが不自然だ
何か大型の魔獣が住み着いたか・・・
可能性の一つとして、あの忌まわしき奴らが来ていた場合は排除しなくてはならない
空白地帯を調べなくては
魔の森の最奥、ある一体の力ある存在が開拓村へと移動を始めた。
*****




