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シャドウタワー攻略!ルーシーの魔法が輝く時

アレックスたちは新たなステージ「シャドウタワー」の前に立っていた。塔はまるで夜空に向かって突き刺さるようにそびえ立ち、その表面は黒いデジタルラインが複雑に絡み合っている。塔全体からは不気味な雰囲気が漂い、見ているだけで胸がざわつくようだった。


「ここが……シャドウタワーか。」


アレックスは緊張した面持ちで塔を見上げた。リナが彼の隣で説明を始める。


「この塔は、デジタルの影によって防御されているわ。普通の攻撃では突破できない。」


すると、ルーシーが得意げな笑みを浮かべ、デジタルワンドをくるくると回した。


「心配しないで! 私の魔法なら、デジタルの影も消し去ることができるわ。」


アレックスは彼女の言葉に少し驚いた様子を見せたが、すぐにうなずいた。


「頼もしいな、ルーシー。君の力を見せてくれ。」


塔の内部に入ると、薄暗い通路が続いていた。壁からは黒いデジタルの霧が漂い、視界が悪くなっている。ルーシーは前に出て、デジタルワンドを振りながら、慎重に進んでいく。


「ここで使うのは……『ライト・シェイダー』!」


ルーシーが叫ぶと、ワンドの先端から眩い光が放たれ、周囲のデジタルの影が消え始めた。黒い霧は瞬時に晴れ、通路が明るく照らされた。


「すごい……これがルーシーの魔法か。」


アレックスは感嘆の声を漏らし、リナも驚きの表情を浮かべる。


「ルーシー、あなたの力は本物ね。」


「でしょ? これからもどんどん活躍するから、よろしくね!」


ルーシーは笑顔を見せながら、さらに奥へと進んでいった。


塔の中層に到達すると、突然、壁がガシャーンという音を立てて閉まり、彼らの行く手を阻んだ。そして、壁から黒いデジタルの鎧をまとった戦士たちが次々と現れた。


「これがシャドウタワーの守護者か……!」


アレックスは剣を構え、戦闘態勢に入った。守護者たちは素早く動き、連携してアレックスたちに攻撃を仕掛けてくる。アレックスは必死に防戦しながらも、反撃のチャンスを伺った。


「リナ、守護者の動きが読めるか?」


「読んでいるわ! 彼らのパターンは単調だから、タイミングを見て反撃できるはずよ!」


アレックスはリナの助言に従い、守護者たちの攻撃をかわしながらカウンター攻撃を繰り出した。だが、黒い影の防御力は高く、通常の攻撃では決定的なダメージを与えられない。


「私に任せて!」


ルーシーはワンドを振りかざし、光の魔法を発動した。


「ホーリー・フレア!」


彼女の魔法から放たれた光の球が、守護者たちを包み込む。黒いデジタルの鎧が徐々に消え、守護者たちは苦しそうに動きを鈍らせた。


「今だ、アレックス!」


アレックスはルーシーの叫びに応え、渾身の力で剣を振り下ろした。守護者たちは次々に倒れ、塔の中層の障害が突破された。


「やったな、ルーシー! 君の魔法がなければ突破できなかった。」


アレックスは笑顔を浮かべ、ルーシーに感謝の言葉を伝えた。ルーシーもまた、嬉しそうにうなずく。


「当然よ! 私たちは仲間なんだから。」


塔の最上階にたどり着くと、そこには巨大な黒いデジタルのドラゴンが待ち構えていた。その姿は威圧的で、周囲の空間さえも歪ませている。


「これがシャドウタワーのボスか……!」


アレックスは剣を構え、ルーシーとリナに声をかけた。


「準備はいいか? 一気に行くぞ!」


ルーシーはワンドを握り直し、リナもサポート態勢に入る。


「もちろん! ドラゴンなんて、一緒に倒しましょう!」


ドラゴンは大きな咆哮を上げ、黒いエネルギー弾を吐き出した。アレックスはそれをかわし、ドラゴンに向かって突進する。リナはドラゴンの動きを解析し、アレックスに弱点の情報を伝える。


「アレックス、ドラゴンの胸部にあるコアが弱点よ! そこを狙って!」


「分かった!」


アレックスはドラゴンの攻撃をかいくぐりながら、コアを狙うタイミングを伺った。だが、ドラゴンの動きは素早く、なかなか決定打を与えられない。


「ここは私の出番ね!」


ルーシーは再び魔法を発動し、ドラゴンの動きを一瞬止める。


「ストップ・エクリプス!」


その瞬間、ドラゴンの動きが鈍り、アレックスはチャンスを逃さずにコアを狙って全力で剣を振り下ろした。


「これで終わりだ!」


アレックスの剣がドラゴンのコアに直撃し、ドラゴンは激しい光を放ちながら崩れ落ちた。塔全体が震動し、崩壊が始まる。


「急いで脱出するわよ!」


リナの声に促され、アレックスたちは急いで塔を駆け下りた。最後の一歩を踏み出した瞬間、シャドウタワーは完全に崩壊し、デジタルの残骸が宙に舞った。


「これで……シャドウタワーも攻略だな。」


アレックスは安堵の息をつき、ルーシーとリナに微笑んだ。


「次のステージに行く前に、少し休憩しましょう。」


ルーシーは楽しそうに言いながら、ワンドをくるくると回した。アレックスは仲間たちと共に、新たな決意を胸に抱き、次なる冒険への準備を整える。



次回予告: サイバー空間の秘密!リナの過去が明かされる


第7話では、「シャドウタワー」の攻略戦とルーシーの魔法の力が存分に発揮されました。ルーシーの加入でアレックスたちの戦いに新たな戦術が加わり、今後の展開もますます楽しみになります。次回はリナの過去に関わる物語が明らかになるので、引き続きお楽しみに!

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