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彼方  作者: 泉末広
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彼方

あー、思い出した。

此処が何処なのか、彼処じゃないと。

遠回りのような懐かしさで悔し泣き。

逃れたいからあなたの町へ。

逃れられないなら穴から穴へ。

此処で初登場、謹んで即退場。

濁る言葉はビブラートに包んで即刻処分。

あー、忘れられない。

私はいていいのは此処じゃないけど、彼処でもないなら、そろそろ何処へ。

遠回りもできない足踏みで作り笑い。

いっしょになれるならあなたの返事待ちで。

この期に及んで再登場、身につまされて再逃走。

籠もる念願はシェイクハンドに任せて自己再生。

これでいいのか、これでいい。

何処にも行けない私なら、これでいい。

此処でいいのか、此処でいい。

震えてばかりの私なら、此処でいい。

あー、思い出された、知られていまった。

こんな私を逃がしたいなら忘れられた人に。

それでも忘れたくないなら私は此処で。

見えない穴から晒した穴へ。

これでいいのか、これならいい。

忘れられた人に会えるなら、いっしょになれるなら何処でもいい。



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