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プロローグ

こんにちは初めまして


 

 16代目魔王スッゴイツヨイは悩んでいた。


 現在魔王が支配している魔界は、人界と巨大な山脈を境に隔たれている。

 

 かつて起こった人間と魔族の大戦で大陸の中央にそびえる巨大な山脈を境にしてそれぞれ魔族の強大な国があった北側、人類の強大な国があった南側で勝利しをおさめた。

 

 結果として魔族は地下資源豊な広大な岩の大地を手にしたが、作物の育つ豊かな土地を失い大戦当時の人口を支えることができなくなった。

 

 それにより出生率は低下し現在の魔族の人口は大戦時の5分の1ほどになった。

 

 しかし作物育たぬ分厚い岩盤の大地から発見された多くの地下資源は彼らに発展と強大な軍事力を与え個々の戦闘能力は大戦時の魔族とは比較にならないほど成長した。

 

 高度な魔術や錬金術の発展により進化した魔法技術や魔道技術は魔族たちの力を限界以上に引き出した。


 また、魔族の寿命が人間より長いこともこの急激な技術の発展に拍車をかけた。

 

 技術を次世代に継承させる必要性が薄いため、継承の過程で技術が失われるロストテクノロジーなども起こりにくかったからだ。


 しかし、人類も負けてはいなかった。


 これまで魔族が支配していた南側の土地を手に入れたことによって食料の生産量は大幅にに増加した。


 それに比例し人口も大幅に増加した。およそ100年の時をかけて人口は大戦当時の2倍にもなり今も増加し続けている。


 さらに魔族と系統は違うが人類側の魔法技術、魔導技術も成長した。


 魔王が全ての魔族を治める魔族の国と違い人間は多くの国に別れ度重なる人類同士の戦争によって兵器や戦術の進歩が多く起こった。


 双方の陣営は長い時をかけてそれぞれの刃を研ぎ澄ませていったのである。


 しかし、研ぎ澄まされた2本の刃は交わることはなかった。


 人間と魔族はその大戦を境にお互い不干渉を貫いていたのである。


 巨大な山脈は多くの兵士の移動を抑制した。大戦時に互いに援軍を送ることができなかったのはこのためだ。


 この山を越えてまで戦争をする理由は互いになかったのである。


 だが最近異変が起こるようになった。


 山脈の北側の山頂付近で巡回している魔物による人間の目撃が何度も起こっている。


 しかも、かなりの人数だそうだ。これまで数年置きに数人の人間が山脈の北側に近づくことがあったがこの人数は偵察の規模ではない。


 山脈付近の兵士の配備を増やし牽制したがそれでは対応が不十分だったようだ。


 人間の軍隊が攻めてきた。

 その報告を聞いたのは3日も前のことだ。


 すぐにこちらも近くにいた魔物と山脈の城の守備軍を送り込んで対処した。


 だが、これだけで終わるのはいささか不自然だ。1000年以上不干渉を貫いてきたのに手を出してきたということは、何か目的や勝算があるのだろう。


 そう踏んだ俺は魔物を作り上空から偵察させた。するとやはり今回の人間の襲撃は先遣隊のようなものだったようで後に本隊が攻めてくると分かった。


 我らは人間に数で大きく劣る。

 兵士に限定するとただえさい少ないその数もさらに大きく減る。


 個々が人間より遥かに頑強だろうと一人で戦況を変えられるような強者は少ない。


 蛆虫のように生まれ続ける人間に対し我ら魔族は10年に1人と生まれぬ。戦争が長引けば魔族に勝ち目はない。


 このままでは、負ける。


 そう結論が出るまであまり時間はいらなかった。


 ならばどうするか、悩んだ末に俺が出した結論は、この数百年の平穏の末に発展した魔導技術を注ぎ込んだ大魔術を発動させることだ。


 この魔王スッゴイ強いの決断によってこの物語の主人公は生まれることになる。挿絵(By みてみん)


前置きって難しc〜

今後は後書きに補足説明を書いていきます。

編集報告

分かれている→隔たれている

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名前によらず真面目な王様だァ
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