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俺の拳は全てを貫く

「姐さぁぁぁぁぁぁん!!!!!!」


 見えた!聞こえた!助けを呼ぶ声が!姐さんの声が!!!


 森に来てからしばらく何処にいるのか分からなかったが、助けを呼ぶ声が聞こえて、走ってきたらそこに で見えた。


 ……スライムに今にも飲み込まれそうな位置にいる姉さんの姿が。


「馬鹿野郎!!来るんじゃないよ!!逃げな!!!」


「うぉぉおおおおおお!!!」


 姐さんが何か言ってるが関係ねぇ。今更引けるか!!


 巨大なスライムには物理が効かない?だから勝てない?……知るか!!!


 俺は俺のやりたいようにやるって決めたんだ!!スライム如きが邪魔すんじゃねぇ!!!


「オラ!!オラ!!オラオラオラオラァァァァァ!!!!!!!!!」


 殴る殴る殴る殴る。全力で殴る。ぷよぷよとしたスライムを殴る。そしてたまに蹴る。でもそれで少しズボンが溶けたのでやっぱり殴る!!これはズボンの仇!!!


 俺はただ一日を生きられる賃金を稼いで仲良くしてくれる、優しくしてくれる人たちと楽しく生きられればそれでよかったのに。コイツはそれを邪魔した。後ついでズボンも溶かした。


 ならばレベルでごり押ししてやろう。コイツに意識があるかは知らないが恐怖させてやろう。物理が効かないのは今日で終わりだ。物理で潰す!!!


「……!!!!」


 巨大スライムが俺を恐れる様に体をくねらせ逃げようとする。圧倒的レベルの前にはスライムの溶解液も効かないらしい。なんとなく予想はしていたが、予想通りの結果で安心した。



 ……俺がスライムを殴り続けている間に、姐さんは俺が本当に大丈夫そうということを理解したらしい。こちらを心配そうに見つめつつも、こちらの邪魔にならないように後ろに下がってくれた。


 なので、今の俺の全力を出せる。拳に力と想いを乗せて……というのは少し恥ずかしいけど、本当にそのぐらいの気持ちで。……放つ!!


烈華の拳(ドンジャラドン)!!!」


 熱を持った俺の拳と共に俺の厨二病魂も爆発し、次いでにスライムも爆散した。


「即ち俺の勝利である!!!」


 スライムはバラバラに砕け散って復活する気配は無い。俺は何か勢いに乗ってポーズを決めてしまっている。姐さんはお口あんぐり開けて放心している。

 ……まさに地獄絵図である。どうしよう。こっからどうしよう。誰か……助けてーー!!







可哀想ですが彼を助ける人は居ません(酷い)


ちなみにササキはレベルでゴリ押ししましたが、このスライムを本来倒すには回避しつつヘイトを稼ぐ人が数人、そしてこのスライムを倒せるほどの攻撃が出せる人が必要となります。主に魔法とかですね。と言ってもササキはまだ魔法を使う人と出会ってませんが。

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