狂人別炉威化
ベロイカは夜明けと共に獣の巣へと突入し、幼体の獣二匹を矛で頭蓋骨を貫き踵落としで成体の頭蓋骨を砕き、最後の一匹を剣で斬ろうとするが流石に毛は堅く切断することは出来なかったが、刹那の隙を突き出鼻を盾で撃ち矛を眼に突き刺した。
彼は獣の首を両断し、村へ持って行った道が開いた為彼は山を越え暫く歩くと、支那の街に着いたその街はこれまでに訪れたどの街よりも、活気に満ち溢れていた。
街の大通りに出ると何やら人々が集まっていた、なんでも武術の大会が開催されるらしい。
賞金が出ると聞いたベロイカは当然参加した。
控室にて自分の番が来るのを待っていると、突然右手の紋章が脳に直接語り掛けて来た。
「オマエハスデニイミビトニナッタファルドッドヲタオソウトオマエハイキテカエレナイダガオマエニチカラヲヤル」とそれと同時に不思議な雷を体に纏える様になった。
自分の番が来た彼は対戦相手に礼をし、銅鑼が鳴ると同時に雷を纏った拳で、相手を殴った相手は一瞬で死んでしまった。観客席からは何も聞こえなかった。
殺してしまった為ベロイカは出場資格を剥奪され、警吏に引き渡されたが彼は警吏の隙を突き縄から抜け出し武器を持って逃走した。街から30里程離れた所に着くと、再び紋章が語り掛けて来た「ホクトウヘムカエオマエニヒツヨウナモノハソコニアル」