別炉威化の始まり
第一章 旅人ベロイカ
今から3000年以上前の昔砂漠の商人の一族に男が生まれた、両親は彼をベロイカと名付けた。
彼はスクスクと成長していき15になった。
15の誕生日の夜、彼は東の空に妖しく光る星が落ちているのを見た、そのとき彼は一族に伝わる伝説を思い出した。「東の空に妖星落ちし時封印されし古の怪物符亜瑠怒月斗が黄泉帰る、其れを見た者は東へ向かい奴を再び封じ込め平和を守れ」と言う伝説を思い出した、彼は直ぐに家の倉庫にある盾と矛と剣を持ち出すと何も言わずに東へ向かった。
3日程東へ進むと砂漠に着いた、この一帯には常時商人殺しと呼ばれる強風が吹いている、しかし符亜瑠怒月斗復活まであとどのくらい時間が残っているか分からない、ベロイカは覚悟を決め商人殺しを突っ切る事にした商人殺しの名は伊達ではなく舞う砂の所為で2m先も見えない状態が4日間続いたが、不思議と疲れや空腹、渇きを感じることはなかった。商人殺しを突っ切りオアシスで休憩している時にふと右手の甲を見ると、手に不気味な紋章が浮かび上がっていた。
だが彼に気にしている暇は無かった、彼は少し休むとまた東へ進み出した。
彼は山の麓にある村へ辿り着いた、山を越える為に村人に道を聞いたところ村人は「2ヵ月前から猛獣が道に巣を作ってしまい、通る事は猛獣がいなくなるまで無理だ」といったベロイカはその村人に猛獣の巣が何処にあるかを教えてもらったので、夜明けと共に襲撃することにした。