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短編詩集Ⅱ

四月からは素直になります【春の詩企画】

作者: 若松ユウ

桜花咲く弥生の末

私は手帖を切り替えた

旧い手帖から新しい手帖へ

住所や名前を書き写す

アナログで時代遅れだけど

私はこの作業が好きだ


旧い手帖はパステルカラー

いかにも男受けを狙った意匠

新しい手帖はジオメトリック

シンプルで使いやすい私好み

ワ行まで書き終えてから

ア行から見直す


ツーカーのあゆみちゃんも

憧れのまりこ先輩も

セクハラ課長も

おとぼけな後輩くんも

みんな書き写せたみたいね

たった一人を除いて


さようなら

もう貴方の名前は書かないわ

ありがとう

私に恋を教えてくれて

ワシントンでも

どうぞお元気で


旧い付き合いの終わり

そして新たな生活へ

※遥彼方様主催の「ほころび、解ける春」企画に参加しています。

  *

本作は「春の詩企画」参加作品でもあります。

企画の概要については下記URLをご覧ください。

https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/1423845/blogkey/2230859/(志茂塚ゆり様の活動報告)

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― 新着の感想 ―
[良い点] 失恋だけど、少し前を向いたところでしょうか。 強がったりもせず、穏やかにさようならと言ってると思えます。そしてありがとうも。 大人ですね。 は~、こんなOLになりたかったなぁ!(笑)
[一言] 読後感がとてもスッキリな作品でした。 そうですね。 新しい生活に移るのでしたら、いらない古いものは捨てて、少しでも身軽な自分で始めたいですものね。
[良い点] 企画ご参加ありがとうございます。 年度替わりとともに、人間関係にも変化が生じます。 この詩で描かれている別れがいつのことかは分かりませんが、「私」がその分かれとうまく距離を取れているように…
感想一覧
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