王子様と大貴族の娘と化け猫
ここはとある王国で起きた物語
あるところに一人の王子様がいました、王子様は王国でも美女として有名な大貴族の娘を何をしても手にいれようと思っていました。
王子様はその娘を呼び出し、こう言いました 「おいお前、俺と付き合え」 王子様は外面だけは良く、娘はそんな言葉使いの王子様にびっくりして黙ってしまいました。
王子様は答えない娘に対して更にこう続けました 「聞いているのか? 俺と付き合え!」
そんな王子様に娘はこう言いました 「申し訳ございません、あなたとは付き合えません」 娘はとある思いから王子様だけでなく、他の男性とも付き合いませんでした。
そんな娘に対して王子様は 「何だと? 俺と付き合えないというのか!」 と言い、娘は 「申し訳ございません」 と謝ることしか出来ませんでした。
それからも王子様はあの手この手を使い娘に言い寄りました、時には娘の飲み物にアルコールを入れて酔わせてからOKを貰おうとしたり、娘の親の大貴族の当主に手紙を送ったりしましたが、全て失敗してしまいました。
「何故こうも失敗する!」 王子様は怒りました。
元々王子様の目的は、大貴族の娘であり、貴族だけではなく平民にも人気な彼女と結婚して、様々な方面から支持される為でした。
「おい、奴を暗殺しろ。 他の者に手にいれられる位なら殺せ!」 王子様は直属の部下に命令しました。
それから暫くして娘は暗殺されそうになりました。
ですが、暗殺に失敗してしまいました。
「失敗しただと?ふざけるな! 早く殺せ!」
また、部下達は王子様に命令されて殺しに行きます。
ですが、また失敗しました。何度も何度も失敗しました。
その度に王子様から怒られ、部下達はこう言います 「まるで何か悪い夢でも見てる様なんです、毒は効かない、心臓をさしても血すらも出ず、頭を潰して燃やしても……次の日には変わらずに生きている……もうこの任務から下ろして下さい!」 そう言った部下達を王子様は斬り殺しました。 「こうなったら……俺が殺してやる!」
とある日の夜、娘が住んでいる家の前に王子様は来ました。
そして家に侵入しようとしたとき、後ろから話しかけられました。 「あら王子様、こんな夜中にどちらに行くの?」
王子様は後ろから突然話しかけらてびっくりして情けない声をあげた後、こう言いました。 「お前こそ……何をしている……?」
娘はこう答えました。 「毎日毎日悲しかったですよ……私を殺そうとしてて……フフ」
王子様はそう言われた瞬間斬りかかりました。
そして娘の体を切り裂くと、その傷口から血が吹き出し、その血が猫の形になりました。
「化け……猫……」そう言った王子様に対し娘は、 「私と一緒に生きましょう……永遠に❤」
王子様は逃げました、逃げて逃げて……食べられてしまいました。
「あぁ……これからは常に 一緒ね❤」
娘は王子様に恋をしていました。
ですが化け猫族は永劫の時を生き、人間は数十年、長生きしても100年ちょっとしか生きられません。
化け猫は考えました、どうしたら一緒にいられるのか……
そして出した答えが食べてしまうと言うことです。
王子様は化け猫の血と肉となりこれから先ずっと一緒にいられるでしょう。
めでたしめでたし
楽しめましたでしょうか?
僕的には展開に驚いて貰えていたら嬉しいです。
思ってたのと違うなぁ……って思った方はすみません。
でも、短いのでそこまで時間はとられなかったと思います。
感想を、書いて貰えたら嬉しいです。