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85話

ふははっ、予定を変更して3日目の投稿をお送りいたしております……。でもここがほんとに限界だった。しかも今回は前回が長めだったため、短めです。 ごめんよ……パトラッシュ……。


一応、一話3000文字が平均目標。前回84話は4000文字。今話は2800文字……。


次話は2~3日後に投稿予定です。でもこの話の評価・コメント次第(無かったらこのまま進むし、あれば多少方向を修正する感じに)で次回以降の7人目の仲間が出現する内容を変更する可能性もあります。


誤字脱字、最近頻発しているので見直したつもりでもまだありそうで怖い……。

 「まさかランダムの結果でこうなるだなんて……」


 驚愕の表情を浮かべながら生まれたモンスターのステータスを見る私。決まってしまったもは仕方ないとかぶりを振りながら名前の入力欄に名前を入れていく。

 そこに表示されていたログは次の通り。


 《魔獣の卵が堕天種(王)へと孵化しました》


 名前:ティア

 種族:フォーリエン♀ 堕天種ランク1

 LV 1(0/200)

 スキル:【念話】【一目散】【話術(極)】【チョメチョメ(謎)】【中級合成】


 強さ

 物理能力 1

 魔法能力 30



 名前はティア。白髪で黒い翼の生えた女性型の堕天使。容姿も説明通りに整っている。胸も私より少し大きいかな……。か、勘違いしないでね?別に私の胸が小さいわけじゃなく普通位だし、胸にコンプレックスがあるってわけでもないから。これは本当だからっ!

 あとはそうだね……肌の質感がすごくよさそう。思わずその顔に手を伸ばし、グニグニ・フニフニするくらいには……。うーん、化粧水何を使ってるんだろう……。


 「マフター。いたいれふゥ……」


 そうでした。この子喋れるんでした。初めて会話が成立する家族かぁ。感慨深い。会話できると言っても実際口が動いているわけじゃなく直接頭に話しかけられてるような感じなんだけどね。


 「ティア、これからよろしくね」


 「こちらこそお願いしますマスター!」


 「ところでティアはどういったことが得意なの?一応スキルを見て予想はついてるけど自分で説明できることはしてほしいんだけどな?」


 せっかく話ができるんだから、ステータスを見るだけでなく本人から生情報を仕入れておきたいよね。

 


 「はいマスター!私は戦闘は全くというほどできません。武器を持たされても突っ込むくらいしかできないしダメージも期待できません。さらに敵の攻撃を食らったらほぼ一撃で神殿送りにされちゃいます。この辺はマスターとお揃いですね!……ですので戦闘は可能な限りなしでお願いします。

 あとは、町の中での情報収集を得意としております!特に男性を限定しての情報収集は得意中の得意ですっ!エヘヘッ。あっ、もし住民に関する何かを探りたいのでしたらどういった内容を集めればいいのかを指示してくださいね!ですが、プレイヤーに関しての情報を探るには私の能力では難しいのでマスターの知る掲示板を利用してください!」


 やっぱり、アウトォ!さっきの言葉だと意味深過ぎるわ……。男性から…と限定して情報収集が得意とか一体運営は本当に何を意図してるんだか……(赤面)。


 「そ、そう。それじゃ……他には?」


 「他にですか?やはり【中級合成】です。合成スキルというのは攻撃アイテムから回復アイテム、その他素材など様々なものをそれなりに扱えるスキルです。ある意味万能ですけど器用貧乏とも言われますね。

 私の場合スキルが中級クラスまで育っておりますので、大抵のアイテムを合成して別アイテムに変化させたり、素材の特性などを強化させることができます。あとは回復アイテムなどを作ると品質が下がりやすい傾向にありますが、希望がありましたらお作り出来ます。

 その時、何かを合成する時は合成できそうなものを私にトレードでわたしてください。受け取ったアイテムの中で合成できるものを選択し、その合成結果をお知らせしますので作るかどうかを決定してください」


 「へぇ?それはいいね。それじゃあさっそくなんだけど、アイテムボックスの容量がきついから今から渡すアイテムで何か作れるか調べてもらえるかな?」


 「お任せください!」


 ティアに光の勢力で手に入れたものといくつかの余った肉類、闇の勢力で手に入れたいくつかの草系素材と大量に余っていた各種鉱石系素材をティアが持てる範囲でトレードする。


 「少々お待ちください。……合成可能な組み合わせによる完成品は次の通りです。


 オーク肉のソテー(食事)          18個

 オーガの高級皮材(皮素材)         24個

 ブラックオーガの角(武器素材)       12個

 魔鋼のインゴット(武器素材、防具素材)   31個

 魔鉄のインゴット(武器素材、防具素材)   54個

 ストーンゴーレムの右足(騎乗用乗り物部品)  2個

 フライゴーレムの羽(騎乗用乗り物部品)    1個

 アイアンゴーレムの右手(騎乗用乗り物部品)  1個

 アイアンゴーレムの左手(騎乗用乗り物部品)  2個

 アイアンゴーレムの核 (騎乗用乗り物部品・所持攻撃スキル【アイアンレーザー】) 1個

 レザレク草(草・薬素材)          20個


 以上になります。この結果消費しきれなかったアイテムは受け取ったアイテムの3割程度となります。

 上記のものを一括合成しますか?」


 ……よくわかんないけどいろんな物が合成できるんだねぇ。それにしても各種ゴーレムの部品とかあるのにはびっくりした。まあ騎乗用ってかいてるから文字通りの意味でモンスターのゴーレムとは別物なんだろうけど。……まあこの中ではアイアンゴーレム系統の残り部品が一番早く作れそうだから、いろいろ渡して完成させてみたいな。


 あぁそういえば、少し前に掲示板で騎乗スキルについて話したことがあったっけ。あの時はまだ闇の森にいたから後回しにしてたけど、常闇の高原で【騎乗スキル(馬)】を得られるって言ってたね。このクエストが片付いたら、探してみようかな。


 「それでいいわ。全部作っておいてくれる?残った素材は完成後に私に返還してくれたらいいからね」


 「了解いたしました。それではただいまより生産活動に入りますので完成まで三日ほどお待ちください。なおこの期間中、会話は可能ですがその他の事は一切できません」


 なな、なんだってぇ~!それを早くいってほしかったよ。まあいいか。戦闘はできないって本人が言ってるんだし。そうなるとどうやってレベルアップするんだろう。やっぱり合成や情報収集で?

 もしそうなら頻繁に仕事をしてもらわないといけなくなるかな~。それにしても、ティアが仮に王種になるまで育ったらどんな堕天王?になるんだろう?やっぱり私と同じく戦いに不向きな王なのかなぁ?


 ……って、ちょっと!誰かな?私が戦いに不向きって言った時に鼻で笑った人はっ!どう考えても私は戦いに不向きな魔王でしょーがっ。私もティアも敵の攻撃一撃で死んじゃうくらいの体力しかないんだからね!


 「あと一つききたいんだけどさ、ティアは他の子達……コウガ達との意思疎通はできるの?」


 「……申し訳ありませんマスター。私の所持する【念話】スキルは主人、もしくは同じ念話持ちの相手としか意思の疎通ができないのです。ですが念話を持っていない仲間同士での会話は出来ているみたいですよ」


 「そっか。じゃあコウガ達が念話を覚えることができれば、もっとこの子たちの言いたいことがわかるようになるのね」


 確かにコウガ達は種族が違っているのに、ほぼ最初から足並みをそろえていたっけ。それはつまり仲間同士なら会話が成立していたという事。しかし、念話を持ってしまったティアはその輪に加われないという事か。どっちもどっちという感じでうまくできてるね。


 「そうですね。お互いがそう思っていればきっと。私たちモンスターのスキルはそうしたいと思う気持ちが強い程発現します。ですから先輩方も頑張ってください」


 「ガウッ!」「グルルルッ!」


 どうやらコウガやセツナも同じ気持ちの様子。私が念話を覚えたら済むかと思ってたけど、それじゃ意味がないのかぁ。いつになるかわからないけど皆との会話を目指して念話取得も【やりたいことリスト(闇)】に追加しておこう!



 この後、ティアの紹介を全員に済ませるとティアは収納の中で合成作業を開始した。さっきも言った通りお互いに言葉は通じていないみたいだけど、私とは話せるというアドバンテージを持つティアはコウガ達に羨ましがられているように思えた。今の所は何とか目で語ってね、というしかないんだよね。


 ……さて、やるべきこともやったし、そろそろ氷窟ダンジョンを目指していこう!

感想やメッセージやらで予想をいただいておりましたが、皆さんの予想はどうでしたでしょうか?

私個人の意識としては、いい加減、生産職の下りもしくは戦闘要員ではない生産専用(とは言い切れないスキルですけど)の要員がほしかったのでこのように登場させたわけですが、出現が急すぎてダメだったかなぁと少々反省もあったり。

 (83~85話に関しては休みでテンションが上がってた日に一気に書き上げ、その勢いで投稿しておりましてしまったのです)



さてさて、新しい仲間、受け入れてもらえるか心配ですw初の話せる仲間ですからねぇ。コウガ達の通訳が出来ない時点で役立たず確定なんですけどそこは気にしない。

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