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62話

あけましておめでとうございます。

なんとなく一年の始まりということで元旦は更新しておかないといけない気がしたので出しておきます。

昨日の投稿分で書きましたが、次話の予定はもう少し後、具体的には1月15日くらいかな?


現在のところ62-69話までのストックができており(と言いつつ何度か書き直したり書き足したりしてる)、これが80話前後までたまった位から放出していきます。


放出頻度は


ストックを確保(補充)しつつ定期更新 か 毎日更新してストック切れたら(もちろんこの場合でも可能な限りストックを作ってるはずです)更新停止


のどっちかです。もし希望などありましたら感想などにしてくださると参考にさせていただきます。

 「ここが闇の領域の荒野の集落ユール?」

 「そうですね。ここはユールの中央市場が開かれる場所ですが現在は……時間が時間ですので誰もいないようですが……」

 「へぇ、ここが中央市場になるんだぁ。夜が明けたら早速市場巡りでもしたいなぁ。こっちで売っている商品も気になるし」


 そう言うわけで(明け方間近だけど)こんばんわ。魔王アイリです。

 私は光の勢力側で行うスパイ行為を完了させ、やっと故郷らしい闇の領域へ帰ってくることが出来ました!だけど人が少ない集落だから今みたいに夜だと余計、人っ子一人見当たらないのがすごくさびしい。

 ガイアだったらたくさんの人がいたので、なんとなくそんな感じがするんだ。



 「それでは魔王アイリさま。私はここでお暇させていただきます。何か御用があれば闇の森を抜けた先にあるヘリオストスの暗殺者ギルドまでお越しくだされば対応のほうをさせていただきますので!」

 「ボクもコレでお暇させていただきすね。ボクに用事があるのでしたらこのユールの北東部にある屋敷に来てください。アイリ様でしたら顔パスで入れるように手配しておくので」



 そう言って消えたのは先ほどまでお世話になっていたイザベラさんとパーシヴァルさん。

 やっぱ彼女暗殺者アサシンだったのかぁ。そんな気はしてたんだよねー。パーシヴァルさんは同じ町の中にいるみたいだから何かと尋ねることは多くなりそうだね。


 二人が堅苦しく丁寧に話しているのはまだ私が魔王モードで対応してたから。この二人は私が魔王モードをとけば、普通に接してくれるので大丈夫。




 「さてと……それじゃ、おいで、コウガ、セツナ、イリス、クルス、カエデ、ルドラ」


 一人になったところで潤いがほしくなった私はテイムスキルを使用しコウガ達を呼び出した。すぐさま収納から現れる6体。しかしここで大変なことが……。


 《コウガは闇の領域に来たことで能力値が7割ダウンした》

 《セツナは闇の領域に来たことで能力値が7割ダウンした》

 《イリスは闇の領域に来たことで能力値が7割ダウンした》

 《クルスは闇の領域に来たことで能力値が7割ダウンした》

 《カエデは闇の領域に来たことで能力値が7割ダウンした》

 《ルドラは闇の領域に来たことで能力値が7割ダウンした》


 へっ?ど、どういうことですかー!?



 「あぁっ!遅かったようですね……」


 私が唖然としていると後ろから戻ってきたらしいパーシヴァルさんの声が聞こえてきました。


 「アイリさま。ここは闇の領域ですので光の領域で育ったものには急激な魔素により大きな負荷がかかるようになります。彼らのこの状態を治すのでしたらここから南にある魔素の沼にある《魔草ヘルトーン》で処方した薬が必要になるんです。

 この方法ですと定期的に薬が必要になりますので、金銭的に負担となる可能性があります。

 いつもなら、この集落の雑貨屋でも扱っているのですが、どうやら今は品薄のようで……」



 なるほどー。


 「もし薬を待てないと申される場合、まだ二つ手がございます。ひとつは闇の神殿で彼らを自然の形ではなく無理やり魔獣化させてしまうこと。しかしこの方法を取ると今の姿には戻れなくなります。獣から魔獣に、もしくは魔獣から獣になるにはどちらかを一度しか使えないのです。

 そして二つ目は、この負荷がかかったまま何度も戦闘を行い、魔素を取り込めるように慣らす事で魔素に耐性を持たせることです」


 ふむふむー。

 うーん、まず最初の薬は却下だね。別にお金が惜しいとかじゃなくて薬を買いに行く無駄な時間をとられるのがいや。むしろお金は有り余ってるといっていい位にある。


 詳しく聞いてみると2つ目の無理やり魔獣化をさせちゃうと、今のきれいな毛並みがどす黒くなり、毛並みのツヤツヤも激減するだって……無いわー。絶対に却下だよ!

 となるともう最後の3つめの戦闘をこなし、魔素耐性を得るしか残らないわけだけど……この辺の敵ってどのくらいの強さなんだろう。


 「このあたりのモンスターの強さですか?そうですね……町の周囲にある森の範囲でしたらガイアで言うランドックからオーガキングクラスまでといったところでしょうか」


 始まりの町だから弱いのが多いけど偶に強いのもいるから注意ってことね。

 コウガたちの能力が7割もダウンしているから攻撃力はいくつになるんだろう。とりあえずコウガのステータスを確認してみよう。



 名前 コウガ

 種族 デンジャラスドッグ♂ 獣種ランク3

 LV 29(28802/81208)

 スキル アクティブ【疾走】【噛み付き】【引っ掻き】【威嚇】【壁蹴り】【鉄牙爪】【毒撃】【狂乱】 【空蹴り】【空烈破】【火纏】【見切り】【爪牙研ぎ】

 パッシブ  【同種連携:大】【脚力上昇】【悪路走行:中】【カウンター】

 強さ

 物理能力 344(+36)

 魔法能力 140


 装備:黒耀鉄の爪+2(物理能力28+品質ボーナス8)




 この表示から武器の攻撃力344から36を引いた308の7割引で93が基本攻撃力だよね。

 これにさっき引いた武器の分をプラスして……129の攻撃力か。


 あぁ、オーガクラスはきつそうだけど、オーククラスまでなら倒せるね!心配する必要なかったよ~あはは。

 もちろん同じくらいの攻撃力を持つクルスも似たような数値になるってことだからウチの2強に関しては安心しました。

 そうそう、ついでにコウガのスキルも変わってるから改めてスキルの説明もしておくね。



 【疾走】:走行能力を上昇させる補助スキル。アクティブで使用するとダッシュが使用可能。

 【噛み付き】:鋭い歯で噛み付く。スキルレベル上昇で噛み千切るなどの追加行動も可能。

 【引っ掻き】:鋭い爪で対象をひっかく。スキルレベルが上昇すると切り裂くことが可能。

 【威嚇】:相手を威嚇する。威嚇された相手は少しの時間スタンする。

 【壁蹴り】:壁や木などの障害物を地面と同じように走る事が可能になる。

 【鉄牙爪】:自身の爪や牙を鉄並みに強化して攻撃することが出来る。稀に貫通が付与される。

 【脚力上昇】:四肢の力が強化され、より早く、より高く、より強く行動できるようになった。

 【毒撃】:自身の攻撃部位に毒を宿す。戦闘時以外は毒が無いので触っても大丈夫!

 【狂乱】:端から見るとヤバいくらい怒り狂い、攻撃力が大きく上昇するが混乱(弱)する。混乱中は仲間に攻撃をする事もある。使用者のレベルが上がるとある程度まで制御できるようになる。魔法能力の数値を物理能力に追加する。

 【空蹴り】:空気を蹴ることで少しだけ空中を行動することが出来る。あまりに高い所で使用した場合、落下ダメージを食らう。

 【空烈破】:爪で空気を切り裂き、その衝撃波を相手に飛ばす遠距離技。威力は本来の60~70%ほど。

 【火纏】:体に火を纏う事で瞬間的に攻撃力と機動力を増加させる。行動が止まると継続ダメージを食らい続ける。

 【見切り】:相手の行動を見切ることで回避能力をあげる。カウンター発動率上昇。

 【悪路走行:中】:足場の悪い場所でも機動力が減りにくくなる。

 【カウンター】:相手の攻撃を食らった時、確率で反撃を行う。

 【爪牙研ぎ】:自分の爪と牙を研ぎ攻撃力を上昇させ、さらに攻撃時に流血の状態異常を与えることがある。

 【同種連携:大】:同じ種族と連携攻撃した際のダメージの追加ボーナスが大きくなる。同じ種族が3体以上で連携を行ったとき、連携技ブラックスラッシュが発動する。

 ブラックスラッシュ:連携時に発動する種族の必殺技的なもの。3体目が爪や牙で攻撃をした際に自分自身に攻撃力+100%増加、攻撃対象には毒、流血、暗闇、呪いの効果を付与する。




 夏のイベント期間中のスイカの種集めでレベルは29に上がり、スキル変化したものや新しく追加されたものがある。軍勢スキル育成が無かったら30どころか35くらいまで、いってたんじゃないかなぁ。

 ちなみに次のレベルになると一応進化条件は満たすことが出来るね。でも当分コウガとセツナに関しては進化はさせる予定はないよ。もっともぉーーっとレベルを上げてすごい進化先が出るまで我慢するのだよ~。


 代わりにその他のイリスやクルスに関しては、良さそうな進化先が出たら本人に確認しつつ進化させてもいいと思ってる。

 特にルドラとカエデはランクが低いのですぐにでも進化させてあげたい。彼らは仲間にしてから一度も進化させてない子達だからねー。特にルドラなんて影で活躍の機会はあったものの、今現在においては目立ってないからね。この辺でいっちょ輝かせてあげたいものだね。


 イリスもランクは同じ位だって?それでもあの子は特殊進化してるから普通のランク2よりは強いからいいの。



 「パーシヴァルさん、このあたりで戦闘回数が多くなりそうな場所はあるかな?」

 「戦闘回数が多いところ……ですか?うーん、そうですね。それならやはり闇の森がオススメですね。

 あそこなら入り口周辺ではゴブリンレベルしか出ませんし、やつらは数だけは多いですからね。それに奥に行けば闇の深遠と呼ばれる場所もあり、そこには手を出してはいけないといわれる強者が居るとのことです……」


 ふーん、入り口周辺にはゴブリン、奥に行けば奥に行くほど強いモンスターが出てくると。

 まあ攻撃力面での心配はほとんどないし、早速いってみようかなー。深遠うんぬんはどうでもいいやー。


 というわけで皆で闇の森で【魔素耐性】取得の修行に行くことにしましょう!

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