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44話

現地の山にWi-Fi環境があったおかげで投稿できました。


しかし、今度は土曜日が問題だ……。そう言いつつ投稿時間を遅らせてでも投稿する気の作者であった。



あっ、最後になりましたが、ブックマーク2000突破できました。ありがとうございます!

これからもジックリストックをためるための休止も交えつつ頑張りますのでよろしくお願いします。

 ハイオークを倒して2日後。


 私達はオーガなどが現れる高山中腹の南の森付近でオーガ狙いで狩に来ている。

 オーガを狙う理由は勿論クエストアイテムの《大鬼の大角》を狙う前の下準備。


 オーガに勝てずしてオーガキングを倒す事なんてできませんから。勿論ながら、4体全員掛かりでオーガを倒すとかじゃなくて、最終的にはソロで倒しきれるようになるのが目的です。

 ソロで倒せればその分、経験値などの成長率も著しいでしょうし。とは言え最初から1体でやらせるわけではありません。ちゃんと4体から初めて数体ごとにこちらのメンバーを減らしていく感じにしていく予定。


 まあ結果から言うと、4体で行っても3体で行っても時間に差は出るものの倒せることが分かったので、今は2体で組ませてオーガ退治をさせています。

 コウガとセツナの場合は組ませたら相性が良すぎるのであえて引き離してます。たまにセツナから恨みがましい目で見られる気がするけど、それもこれも君たちのためなのよ!きっと。



 「ガルルッ!」「クエェッ!」


 現在はコウガとクルスの組み合わせで戦闘中。2体とも攻撃や行動速度に優れているので試す必要も無いくらいあっさりオーガを倒せることが分かりました。

 可哀想な事にオーガはクルスの大砲を食らいーの、コウガには種族としての特徴であると同時に、弱点でもある鋭く硬い角を鉄牙爪で折られーの、戦意喪失したところを遠慮なく屠られてしまう始末。

 君たちはもう組んだら攻撃力面では言う事無いよ……さすが我が仲間のツートップです。この2体がいれば闇の勢力に戻ったとしても、すぐに行動が出来そうです。



 次に組んだのはイリスとセツナ。イリスはどうやらセツナに憧れっぽい感情?を持っている感じがするのでセツナがガウッと、なにやら指示を出すとイリスがそれに従うといったような戦い方が見れた。


 オーガにはセツナの氷魔法の移動速度低下が有効だったので、オーガの行動を阻害しつつ、イリスが水魔法のスプレッドやアクアスパイラルといった魔法を使用していく。

 アクアスパイラルというのはイリスの先日レベルが6になった時に【水魔法2】が【水魔法3】に成長して覚えたもので、防御貫通の効果を持った魔法です。

 オーガは筋肉の塊なのできっと防御力が高いのでしょう。面白いほどダメージを与えてたもん。


 ここに来る前、試しにストーンゴーレムで試射してみたら、あの巨体があっさりと崩れていく程の威力だった事に驚いた。代わりに防御力が高い相手以外には大した効果を出さないと言う弱点も判明しましたけどね。



 ★☆★☆★☆★☆★☆★☆


 それは昨日の事。

 朝はノースガイア山の山頂にある《明星の白露(みょうじょうのはくろ)》は時間限定である以外は特に取得には問題無かったので、滞りなく採取出来ました。

 そして次に向かった霊泉に向かう前に通過する、あの沢で休憩した後のこと。ちなみにその沢では……


 「ブシシシッ」


 「あっ、この声はあの時の黒サソリさんかな?」


 声に気づき、振り向くとやはり岩の上に黒サソリと白サソリの2体が居た。元々雰囲気が良かったみたいだけど、あれから番になったみたいで仲良くブシシと鳴いていた。

 今回も敵対意志は持っていないようですね。私のパッシブ不興スキルの関係上、どうしても襲われる可能性を考えちゃうから警戒しちゃうんだよ。


 「こんにちは。二人とも元気そうだね。この前は卵をありがとう。まだ孵化する様子は見せないけど順調に育ってると思うよ」


 「「ブシッ!」」


 「えっ?私達が何処に向かってるのか聞いてるの?」


 「ブシシッ」


 どうやらそうらしい。なぜか相手サソリの言う事が分かる気がする。コウガ達のは微妙にしかわかんないのに……。

 うーん、何か秘密があるのかもしれないなぁ。もしかしたらスキル関連かも?次に図書館に行ったときに調べてみようかな。黒サソリについて調べたら何か分かるかも。


 まあとりあえず聞かれてる事には答えておかないと。


 私は黒白サソリに沢の先にある霊泉に向かっている事をいうと、黒白サソリはそうか、といった感じの尾の動きを見せる。ん、特に聞きたかっただけで、それがどうという話でも無いらしい。

 その後、またサソリの巣に案内されてしまい……その場所で勧誘を試みたものの数体ほど迷っている様子が見れましたが、結局付いてきてくれる子はいなかったようです。

 やっぱり、私の仲間になってほしいという気持ちが足りないのかな?でもイリスの時はそうでもなかったような……うーん。



 サソリの巣を後にして私達は霊泉に向かう道中、ゲームの定番であるといえるスライムと遭遇。

 名前はギャングスライムといい、口?にタバコっぽい草を咥え、黄色と黒の虎縞でいかにもガラの悪そうな印象を持つブヨブヨしたモンスターです。

 ……一応言っておきますが普通のスライムの生息地は知りませんよ?少なくともガイア周辺では見かけなかった。


 そのギャングスライムが襲い掛かってくる様子を見せたので先制攻撃とばかりにイリスのアクアスパイラルを使ったのですが全く効かなかった。

 ギャングスライム自体もかなり強いモンスターだったらしく、物理攻撃が効きにくいというのもネックでした。最終的にここで活躍したのはセツナの氷魔法とクルスの土魔法。

 粘体系モンスターは大半が物理に強く、氷とか炎に弱いと言う特性を持つらしくギャングスライムもその対象であったと言うわけ。



 その後たどり着いた霊泉こと《ジェリス霊泉》。

 ここにはエレメント系モンスターが多く生息しているフィールド。だけどこのエレメントは精霊に属しているので【好感(小)・死霊/精霊】のパッシブスキルが影響し、あまり戦いにならずに済んだ。


 それでも襲ってくるものに対しては遠慮なく弱点を付く攻撃で倒させていただきました。ドロップアイテムに宝石系があったので、帰ったらアクセサリの追加をお願いしてみたいと思います!


 目的の《霊水草》は意外にあっさり見つかりました。特殊な草なのかと思ったらこのフィールドに点在する足が付きそうに無い泉の中に生えている草はほとんどが霊水草なんだってさ。まあ、見つけただけで私では採りにいけないのが困った所ですけどね。


 なのでここは泳げるイリスにお願いしたいところ!


 水から出したら枯れるって言う事だったから、水の中で霊水草に攻撃を加え刈り取ったところで私の居る岸まで持ってきてもらい、私がそれを水と一緒に採取すると言う手法を取りました。


 攻撃したから品質落ちたかと思ったけどそうでも無い様で一安心です。まあ一応多めに持っていこうかな?

 ……《霊水草》ゲットですよ~。あとは大角だけかぁ。これが一番厄介そうだよねー。



 パーシヴァルさんが言うにはどれか一種類だけでも持って行ったら報酬をくれるとの事だったけど、どうせなら全部そろえて持って行ってあげたいよね。

 病気らしい事に気づいた以上、あの辛そうな姿を見るのはなんか嫌です。これは人としてですよ?

 魔王としては……いえ、この件に関しては魔王として行動しないんでしたね。


 それにしても他の人がもしこのアイテムを欲しい時どうやって採るんだろう?わざわざ水泳系のスキルを覚えている人を探すのか、船で採取できる所まで行くのか……。それとも、このフィールドの何処かに泉に潜れるようになるアイテムがあるとか、そういうギミックがあるとか……色々思いつくけどね~。


 まあ方法は人それぞれなんだし、気にしないでいっかぁ。さぁ……敵対してくる宝石をもっと集めてから

町に帰ろう~。



 「これでアクセサリ作成お願いしますね~。注文は前と同じで良いですよ~」


 昨日思う存分宝石を集めた後ガイアに戻り、ルグートさんの工房に赴き手に入れた宝石を渡して装飾品を頼んでおきました。


 「……こ、この宝石は琥珀にガーネット……それにタンザナイトや他にも……。こんなたくさんの種類を一体どこで……」


 「敵モンスターからのドロップですよ~」


 詳しくは教えないけど、ドロップであることだけは教えました。

 ルグートさんの様子から見るにこの宝石のうち、何種類かは扱えそうな雰囲気ですしね。使えなさそうなのは最初から出してないんですよ。ふふふ。

 ダイヤとかも1つだけ手に入ったんだけど、これは置いとこう。そしてたまに見つめて愛でるのです!


 注文が終わった後は先日頼んだイリスの装備《魔導指輪・黄玉》を受け取りました。まあ最初に装備するにしては性能は良いほうじゃないかなぁ。



 魔導指輪・黄玉:魔法の力を宿す秘術を行い作り上げられたトパーズ製の指輪。光の属性が少しばかり強化されるが闇の属性抵抗も下がる。

 物理能力+15、魔法能力+21。光属性強化《弱》、闇耐性低下《弱》。



 まあこんな感じ。ルグートさんがどこでトパーズを手に入れたか知らないけど、良い仕事してくれましたね~。まあプラスが付いてないのは気にしちゃだめです。Bさんの作る装備にプラスが付きすぎる方がおかしいのですからね。



 ★☆★☆★☆★☆★☆★☆


 「コココッ!コココッ!」


 音のヌシの姿は見えないがあたりにそんな音が響いている。鳴き声じゃなくて木を突いてる感じの音なんですよ?鶏とかと間違えないでくださいね。多分、啄木鳥きつつきでも居るんじゃないでしょうか。

 なら擬音はカカカッとかコツコツコツッじゃないのかって?そんな事私に聞かないでください!


 オーガやトレントなどを相手にしながら少しずつ高山中腹部を探索していく。

 その結果、中腹部には4種のモンスターが居ることが分かった。オーガとトレントに関しては飛ばすとしまして。残りの2種はカーチストビートルとマッカサルーズというモンスター。


 前者は火を操るカブトムシで、生息域に着くなり手痛い歓迎を受けました。

 私としては火を使うモンスターが欲しいと思っていたので何とか仲間にしたいところでしたが、虫だけあり、私の勧誘に対して全く乗ってこず、泣く泣く会うたびに倒す事になりました。

 攻撃方法は中空域からの火属性魔法ばら撒き。それはさながらに空爆のようでした。だけど空中戦ではクルスのほうが上なのよ。

 森の中なのに火の魔法で燃えないのは、エスの中の不思議現象の一つなんでしょうか。


 後者は3匹で一体のモンスター扱いされているサルのモンスター。

 中央司令塔役のリーダーを中心に、右が遠距離投擲攻撃を、左が土魔法による補助やら攻撃を担当している。右の遠距離攻撃に関しては威力が高いわけではないが、毒や麻痺などの状態異常を引き起こされるので注意が必要。

 左の魔法に関しては、クルスがつかえない土の盾の魔法を使用してきたので、驚かされました。

 まあその土の盾も強度は差ほどではなく、コウガの鉄双牙2回ほどで崩れ去る程度だった。


 ここまでの戦闘でコウガがレベル10、セツナがレベル8、イリスがレベル9、クルスがレベル12となった。

 皆新しいスキルを覚えたみたいだけど、少し考えてることがあるから披露はまだしない方向で。




 探索するうちにオーガのコロニーの場所も発見することが出来た。遠目から見ただけだけど、オーガの数が多く色違いのオーガも居るので戦力に関してはもう少し整えておきたい所です。

 とりあえず今日のところは戻ろうと指示を出し、ガイアの街へ向けて歩き出した。


 その途中では何処かで見たような光景が広がっていた。


 「ギシャー」


 カーチストビートルがトレントの色違いを攻撃しているのだ。どうやらトレントの方は亜種らしいけど、体は普通のトレントよりは小さいみたい。

 モンスター同士の闘いとなると思い出すのはイリスとの出会いのこと。


 イリスも鳥のモンスターに襲われていたところを偶々セツナの魔法で助け、それが縁で付いてきてくれるようになったんだっけ。

 今、目の前で起きてる状況でどちらかに加勢すれば、イリスの時みたいな事が起きたりするのかな?


 さてここで問題。私は欲しい火属性モンスターのカーチストビートルと、珍しそうな色違いのトレント……どちらに加勢するのが良いんでしょうか……。

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