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190話

遅くなったうえにぎりぎりで3000文字かけませんでした‥‥無念。


話を変えまして微妙な所とは言え、日間ランキングに入ってるのが不思議で仕方ない。すぐランク外になるだろうけど‥‥。それでも読んでくださっている皆様ありがとうございます!


 領地持ちモンスターであるダミスゴーレムがいる闇の山岳地帯に向かった私はその中のエリアの一つである《オードブル鉱山》へと訪れていました。

 目的のモンスターが居るのはこのオードブル鉱山を超えた先にある《スペアリーヴ山嶺》と言う場所なのです。


 前菜という意味を持つオードブルですがこのエリアからは食材アイテムなどは一切取れませんよ?出現するモンスターも蟲系と無機物・たまに魔導機種が現れる程度。蟲系の肉を食べたいなら食材として数えても良いですけど、私としては全力で遠慮します。


 その道中、初見であるモンスターはいつも通り配下に加えつつ奥へと進みます。モンスターランクは3~4となっているので、【テイム】にある魔物合成スキルで同じモンスターを合成していけばそこそこ強力な個体が生まれる事でしょう。

 そこそこと言ったのには理由があります。合成だけで作り上げるとランクは高くとも素体の能力値は若干低くなるのです。それを防ぐためには配下のレベルを十分に鍛えた上で合成する事なのですが、この工程が実はすごく面倒なのです。


 私の魔王としての格が上がるにつれて、配下の数を増やせるからと言ってどんどん勧誘した結果、配下の数が二千以上になっており全員を上げている暇なんて非常に残念ながらありません。【モンスター派遣】をしても送り出せる最大数に限りがありますからどうしても送り出せず弱いままの子が残っちゃう。


 でもこれから先、謎の魔王やその他の強力な勢力との戦いが起きる可能性が高い以上、数を揃えるか質で揃えるかを考えた結果、弱い個体の数を減らし、そこそこの強さ以上の個体を増やすことにしたのです。

 そこそこ以上の資質を持った個体を派遣したり【軍勢】スキルで呼び出すなりしてレベルを上げて、時間に余裕があるならばさらに強い個体へと生まれ変わってもらいたいと思っている。



 話を戻しましてオードブルと言うだけあり、そこまで強いモンスターはいなかったのでコウガとセツナによる無双をみながらそこら中に存在する採掘ポイントで採掘を行っていきます。


 「うーん、この辺の素材には珍しそうな物は無いなぁ…」


 ここに来る前に領地に滞在していたカティちゃんに挨拶をしていった際に「適当に素材集めて来てくれたら、適当な商品を作ってあげる‥‥」と言われていたので周囲を警戒してもらいつつ、そこらにある採取ポイントを掘り掘りしていったのですが、集まるのは現在の定番素材である魔鉄鉱と魔銅鉱、稀に魔銀鉱が手に入った程度。

 このクラスの素材なら高山エリアにあるダンジョンで採取できるので全くもって旨味はありません。


 ですので、このオードブル鉱山には用事がないと判断し、さっさと通り抜ける事にしました。

 ちなみにここの最深部であるボス部屋にいたのは魔導機種のランク4に位置するノックワーカーというピッケルを持った鉱夫のような姿のロボットでした。

 力と堅さに特化しているタイプでしたが、コウガやセツナの攻撃力でその防御を貫かれ、数分と経たずに爆散していました。



 オードブル鉱山を抜け、その先にあるスペアリーヴ山嶺にもランク3~4程度の魔獣種と魔鳥種、魔樹、魔粘系といった様々な種族のモンスターが闊歩していました。

 そのどれもがランクに見合わない強さを持っていたことからランクは低くてもレベルが高いのは確実です。オードブルの方で勧誘せずにこっちで勧誘した方が良かったかもね?…もちろんこっちでも勧誘はしますけどね。


 コウガ達の場合は私の適性の影響でレベルアップの上限は最大100までいけますが、おそらくここのモンスターは自然に限界突破をしているんでしょうね。もしかしたらこのエリアには何かがあるかもしれないし、隅々まで探索してみましょうか。光の領域のプレイヤーとの戦いにも備えて闇の領域内にある情報はどんどん拡散すべきですからね。


 ランクに似合わない強さとはいえ、そもそものランクがコウガ達より下ですので倒す事には全く問題ありません。‥‥一部の家族を除いてですけども。


 「アーシェ、ディアス。ここのモンスターはランクはほぼ同じだけど、あなた達より少しだけ強いみたいだから、ここでレベル上げと進化を目標にするよ」


 二人が頷くのを確認し、クルスに頼んでセーフティエリアがあるかどうかを調べて来てもらう。

 都合のいい事にすぐ近くにセーフティポイントがあるという事だったので、当面はここで二人を集中的に鍛えておきたい。

 家族の中で競い合う事になった今、種族ランクはある程度揃えてあげないと不公平だし。


 王種であるロアンとクルスにパーシヴァル。王種だけど参加しない(私の装備扱いだから参加出来ないが正しい)カエデ。そして王種ではないコウガとセツナは獣系と魔獣系のランク6。

 コウガが王種になるには光の領域にいる獣王を倒さないといけませんし、セツナの場合は闇の領域のどこかの火山にいるであろう焔獣王を倒す必要がある。


 イリス・ルドラは其々ランク5。こちらの二名はすでに成長限界を突破し、次の段階へ入っているので今はスキルレベルを上げて様々な動きが出来るよう頑張っている。もちろん進化が出来る状態になっていますが、イリス以外王種への進化先が表示されていないので放置です。


 そんなイリスに関しては孤島エリアで倒した水帝王となる事が可能ですが、本魚(?)が魚獣系王種になりたい訳ではないので進化していません。彼女が成りたいのはあくまでも光側の王種である大海王なようですからね。


 他の子達を同じように考えた場合、ルドラに関しては光側の竜王か闇側の龍王を倒すのが条件かもしれません。そう考えると私を守る壁役であるルドラの進化が一番遅くなりそうです。‥‥あれ?結構やばいんじゃないですか?大事な壁役の進化が一番遅くなるとかこれから強敵が増えていくだろう私にとって死活問題ですよ?これは早めに対策を考えなくてはいけません!

 何も考え付かなかった場合、最終手段として誠に遺憾ながらティアに情報収集を頼まないといけなくなりそうです。


 残ったアーシェとディアスはランク4となっている。地味にティアもランク4のままでしたね。先ほど話題に出たティアに関しては前からランク6までの進化先が出現しているけど、まだ王種進化の条件を満たしていない様なので放置している状況。これは本人も納得しているので追々変化があると思う・・・・よ?


 一応ティアが卵の時の表示には王種(堕天種の王だからたぶん敬称は堕天王かな?)に成れる可能性を示唆していたから王種を倒すというような条件じゃないはずだよね。そもそもティアの戦闘力は5ですし?彼女がいつか「私の戦闘力は53万ですよ」とか言う日は来るのでしょうか。



 さてさてそんな訳でダミスゴーレムがいるだろう最深部に行くのを急ぐわけではないのでアーシェとディアスをしごきつつ、周辺情報を集める事にしましょう。

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