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184話

大変お待たせしました。約三カ月ですか。

色々遅くなった理由はありますが二言だけ。


長雨嫌い!


長雨を甘く見てた自分がむかつく!


以上です。また大型の台風が来ているので皆さん備えは万全にしましょう。



次話の予定?不定期に決まってるじゃないですかー(泣


 「はぁ~、最初の時より大変でしたけどすごい数のドロップでしたねぇ~。しかもインゴットばっかり…」


 「てか、俺としてはこの階層に対象モンスターがあれだけの数が出てくるっていう事実に驚きましたけどね」


 「ふぁーっはっはっ!こんなに大量ののインゴットがたった一度の探索で手に入るとはな!これだけあればしばらくの間は銀製装備を作り放題だな!腕が成るぜ」


 「銀製品の装飾品は結構女の子に人気があるからな…いい物を作ってあの娘に…」


 「ハァハァ、頭割りにして分けたとしてもこれだけの量があればゴーレムを数体程度余裕で作れるわね、ウフフ…」


 口々に話すのはコトノやアルビノを始めとした【女神を愛でる会】のギルドメンバー達。テンションアゲアゲのBさんやどこぞか(?)の堕天種に想いを寄せるルグート、若干言動がおかしいリリカさんなどの生産職は手に入ったシルバーインゴットを見てニヤニヤしながらこの先どう言ったものを作っていくか思いを馳せているようです。

 って言うか、いつも思うんですけどこのギルド名ってどうかと思うんですよねぇ。誠に遺憾ながら女神=私だという事を認識させられてからは、いい加減ギルド名を変えてもらえないかなぁと思ったりしてる。私なんかを愛でている(愛でられてる感じはあまりしないけど)暇があるなら素材の買取とか生産活動等々、もっともっとうち込むべきものがあると思うんですけどね…。



 「アイリさんがなにか考えてそうなので言いますけど~、今更ギルド名を変更するのは無理ですよ~?今まで積み上げた功績もなくなっちゃいますし~」


 ……と、まあ口に出してないのにコトノに突っ込みをされてしまうんですけどね?それにしても私の考えていた事に気づくなんてコトノもなかなかやるじゃない。もしかしたらエレノア並みに勘がいいのかな?

 とりあえず本筋に戻りましてなぜこのようにコトノ達のテンションがアゲアゲになっているかを思い出してみましょうか。三行ではなく三項目でですけどね!



 ①短時間内でのモンスター討伐(イリスの間引き行為)でレアモンスター(ここではシルバージェネラルが相当する)ポップ率が上昇(これはプレイヤーなら常識としてほぼ全員が知っている事で、時折そういうレアモン狙いのパーティ募集などがあったりする)した。


 ②今いる階層がそこまで広くないせいか本来なら倒した部屋の周辺に再ポップするはずのモンスター(レアモン含む)が少し離れた場所にいる半蔵さんの方にも大量発生してしまった。突然湧き出たポップ数を見てこのままでは釣りをするどころではなくなると判断した半蔵さんが隠密系のスキルを上手く使いベースに戻ってきた。


 ③一足早く東からベースの小部屋に戻って来ていたイリスが、南から入って来た半蔵さんの連れてきたモンスターの約半分(私の指示通りシルバージェネラル以外すべて)を殲滅してしまい、追加で私たちのいる部屋の中に沸いたシルバージェネラルの群れをコトノ達【女神を愛でる会】の戦闘可能なギルドメンバー全員が全力を出して殲滅し、ドロ品を確認している(←今ココ)



 「うん、確かにシルバージェネラル以外は間引いてもいいって言ったけど、それしか連れてこなくなるのは予想外だったよ」


 「クポー?」


 イリスは何か間違ったことしたかなぁ?的な感じで首(魚なので首ではないんですけどね)をクネクネと傾げる素振りを見せている。うん、やっぱうちの子はどんな仕草をしていても可愛い。

 ちなみにシルバージェネラルは名前がジェネラルと偉そうな割にはそこまで強くないのです。火属性魔法が弱点であるためシオリさんのフライパン攻撃や火炎魔法ですぐに蒸発させてしまいますし、鍛冶師であるBさんが支援用に持ってきていた火属性のついた装備(私がカティちゃんに渡した属性刀よりは数段効果は低いけど)を半蔵さんやランド流布さんなどに貸出することで効率よく屠っていた。

 こういう時に身内に武器を作れる職人系の人がいると協力してもらえるから助かるよね。前衛は武器の心配しなくていいし、職人は大量の素材が手に入り貸し出した武器以上の成果が見込める。winwinの関係と言う訳です。


 職人と言えば話に出した私の領地に居着いちゃってるカティちゃんのその後も気になるかなぁ。なんだかんだで光の領域での滞在期間も長いし、そろそろ領地の様子も見に行かないといけないかもね。トリビアからの定期報告にはプレイヤーの詳細については上がってきてないからね。

 まあその辺に関しては光の領域での冒険者ランクをもう少し上げてからにしたい。せっかく情報を貰った精霊王もまだ倒してないしね‥。ここでの戦いが終わったらサクッと倒しに行っちゃいましょうか…。

とまあここまでが今までの流れです。



 「さて~、それでは皆さんに聞きたいのですけど~この後はどうしますか~?もう少し素材を集めたいというのであればそれでも構いませんし、切り上げて生産作業にう込みたいというのであればそれも問題ありませんけど~?」


 全員のテンションが治まってきた頃合いを見計らい、コトノからこの後の予定を決めようという提案がありました。

 それに対して反応は二分されました。採掘をしていた生産者一同は十分に入手できたシルバーインゴットや宝石類があるので帰還する方向に。半蔵さんなどの戦闘をメインとする面々はもっと戦いたいらしいです。それなら……と次のような提案をしてみました。


 「この下の階に宝金王が再ポップしていると思うのでそれに挑むというのはどうですか?もし倒せればすごい素材や装備が手に入るかもしれませんよ?」と。


 事実王種からのドロップ品は素材でも周辺では手に入らない高品質な物ばかりだし、装備が出た日にはしばらく買い替えなど考えなくていいのですから。……私の装備も王種素材ですからねぇ…。

 この提案に対し戦闘組は雄たけびを上げ、生産組はドロップした素材をしっかり加工してやるから頑張って来いと見送ることなった。




 と言う訳でそのまま最下層に特攻と言う訳ではなく、生産組を宝石鉱山の入り口まで送り届けました。そこから町まではリリカさんのゴーレムが護衛をしてくれるので帰路は問題ないという事です。

 生産組を地上まで送り届けた後、私たちは来た道を取って返し、宝金王がいるボス部屋の手前でブリーフィングを開始した。


 「よ~し、初の王種戦頑張りましょ~」


 「「「おぅ!」」」


 コトノの掛け声に返事をする半蔵さん達戦闘組。ちなみに宝金王に挑むメンバーはコトノ、アルビノ、はったり半蔵さん、シオリさん、ランド流布さんの五名。パーティには六名で組めるけどコトノ達のパーティには私は入っていない。もちろん理由は私が入る事で上限の六名になり私の家族を呼び出すことが出来なくなるからです。なのでコトノ達【女神を愛でる会】の面々と、私とその家族たちで別々のパーティを組み、レイド方式で宝金王ギャラルホルンに挑むことにした訳です。


 「う~ん、アイリさんから攻撃パターンを聞いたからそこそこの対応はできると思いますけど~、無理はしないように頑張ろうね~」


 「合点承知でござる。では拙者は遊撃陽動を担当するでござる。コトノ殿とランド流布殿は後方からの攻撃を、シオリ殿は攻撃重視の前衛を頼むでござる。アルビノ殿は言うまでもなく回復を頼むでござるよ?」


 「ズズズッ……了解」


 「わかったわ」


 「あぁ、回復は任せておいてくれ!」


 戦闘指示に関しては半蔵さんの方がうまいらしく、ゴネる事もなく割り振りが決まった。


 「ではアイリ殿には申し訳ないのでござるが壁役の家族殿をお願いするでござるよ」


 私は了解と答え、ルドラを呼び出す。もちろん今の面々だけでは攻撃力が若干足りない(倒せないほどではないけど時間が掛かりそうという意味から)ので王種となったクルスを呼び出す。

 これでこちらのパーティメンバーは補助担当の私、回復担当のイリス、壁役のルドラ、火力担当のクルスとなりました。

 ぶっちゃけ宝金王相手に三人も呼び出す必要は無いだろうけど今回は皆のレベル上げが目的だからいいとしましょう。



 「では突入~~!」


 突入はコトノの指示でした、まる。

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